教養教育センターの設置について 平成27年4月1日 1.背景 中教審答申(「我が国の高等教育の将来像」2005年)は、21世紀市民の教養形成を目指して、 技法知・学問知・実践知を培う新しい教養教育の構築を大学に要請し、この要請を受けて日本 学術会議は、現代世界の問題や課題の解明・解決に取り組んでいくことのできる知性・智恵・ 実践的能力の育成を目指すと定義した「21世紀の教養」を「21世紀の教養と教養教育」 (2010年) として提言しました。 岩手大学においても、世界や地域の視点から自ら課題を発見し解決することができるだけで なく、地域の持続的な発展に貢献することができる能力の育成を目指す必要があり、その実現 のために、これまでの全学共通教育を教養教育とあらため、技法知・学問知・実践知に基づく 新たな教育内容・実施体制を構築します。特にPBL型科目を中心とした実践知(高年次課題 解決科目・初年次自由ゼミナール)を強化します。 2.概要 岩手大学では、岩手大学の教育理念に基づき、世界や地域で活躍できる人材を育成する上で 必要となる多様な学問領域の基礎的知識及び基本的思考力、幅広く深い教養と総合的な判断力、 地域の発展に貢献できる豊かな人間性と高い倫理観並びにコミュニケーション能力を涵養する 教養教育について、全学的企画と実施を中心的に担い、その充実に資することを目的として、 平成27年4月1日より教育推進機構(全学共通教育部門)を再編し、「教養教育センター」を 新たに設置します。 3.教養教育センターの主な業務 ● 「世界や地域の視点から課題を発見し解決できる能力を育成する教養教育」を 達成するために技法知・学問知・実践知を培い、世界や地域の課題にも対応し た教養教育カリキュラムを構築する。 ● 教養教育を企画・立案し、教育推進機構が教養教育を実施するための教養教育 実施プラン(年度毎の開設科目、担当教員、時間割を示した計画)を策定する。 ● 各部局等と連携・協力のもと、「教養教育の企画・運営」、「開講科目の大規模 クラスサイズの改善」、「質の高い教養教育科目の安定的供給」に取り組む。 ● 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)にしたがって本学の教育目標を達成 するために、教養教育の評価・改善に関わる業務を遂行し、教養教育の改善に 努める。 など
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