4 問題行動・事故発生時等の記録の取り方

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問題行動・事故発生時等の記録の取り方
けんか、いじめ、器物損壊等の問題行動・事故が発生した。
こんなとき、児童生徒への指導と同時に必要になってくるのが事実関係の
把握とともにその記録です。
教師の記録は、保護者への状況説明の際に必要になるのはもちろん、訴訟
問題に発展した場合、重要な証拠となる場合があります。
( 1)
まずは丁寧に聞き取りをしましょう。
・先入観や勝手な思い込みを捨て、子どもの話を聞きます。
聞き取りのポイント
① 「5W1H」
( い つ ・ ど こ で ・ だ れ が ・ 何 が 原 因 で 、ど ん な 方 法 で ・ 何 を し た )
を意識して聞く。
②
子どもの現在の気持ちを聞く。
③
聞いたことは必ずメモし、最後に間違いがないか確認をとる。
※
「事件・事故発生時の聞き取りシート」は教育センターホームページからダ
ウンロードできます。
( 2)
記録で大切なのは、だれが見ても分かることです!
そのためには、
①
時系列で順を追って書きます。
②
あいまいな表現を避け、事実を正確に書きます。
③
自分の意見や感想は、事実と分けて書きます。
④
できるだけ具体的に書きます。
⑤
主 語 を し っ か り 書 き ま す 。( だ れ が そ れ を し た か が 分 か る よ う に )
⑥
子ども同士のトラブルや複数の子どもが関わっている場合は、関係
する子どもの相関図を書いておきましょう。
⑦
子どもの主張の相違点があれば線を引いておきます。
⑧
できる限りデジタルカメラ等を活用し写真に残しておきます。
( 損壊箇所はもちろん、いじめの場合は机への
落書きや破かれたノート、虐待が疑われる時は
痣等も記録として残します)