1997 - 芝浦工業大学

活躍する女性卒業生
工業教育ひとすじ 女性のパイオニアとして
電子工学科第一期生 大場 廣子 さん
経
職業生活を貫いてだいじにしてきたこと
歴
1963
芝浦工業大学電子工学科卒業
1963~1983 埼玉県立玉川高等学校教諭
1983~1987 埼玉県立大宮工業高等学校(全)教諭
1987~1990 埼玉県立大宮工業高等学校(定)教頭
1990~1993 埼玉県立行田工業高等学校教頭
1993~1997 埼玉県立久喜工業高等学校校長
1997~1999 埼玉県立新座総合技術高等学校校長
1999~2001 埼玉県立大宮工業高等学校校長
2001~2007 日本工業大学工業教育研究所教授
◆心身の健康を保つ責任
◆軸足がぶれない、つまり自分を見失わない
◆逃げない、つまり真っ向勝負
◆人間関係力に磨きをかける(清濁併せ呑む度量も)
◆窮地のとき、自分を励ます座右の銘をもとう
-私の場合は“したたかに、しなやかに”
そして・・・後に続く女性たちの途を閉ざすまい。このこ
とは常に胸にありました
女性卒業生へのメッセージ
女性技術者に光が当たる好機が到来しました。選択をされたそれぞれの分野で達成感と緊張感を楽しみながら実力を磨いて
下さい。実績を積み、評価を勝ち得、そしてぜひ組織や社会の意思決定の担い手になって下さい。失敗も挫折も糧になりま
す。それらを経験することで問題解決力が鍛えられ、より多面的に物を考えられるようになることでしょう。技術革新の一
線に、芝浦工業大学の女性卒業生が堂々と名を連ねてくださる日を楽しみにしています
モーチベーションは人の役に立つものをつくり出すこと
工学部機械工学科准教授、Shiba-joプラチナネットワーク代表
専 門分野
マイクロ混相流体力学、
生体微小電気機械システム
経
山西 陽子 さん
研究職をめざしたきっかけ
学部3年までに2回留学をしたこことで、4年次にイ
ギリスのサリー大学の流体力学の実験室で卒業
研究をする機会が与えられました。実験がとても
おもしろくて、大学院進学を決めました
歴
1997 芝浦工業大学機械工学科卒業
2003 ロンドン大学インペリアルカレッジ博士課程
Ph.Dコース修了
Ph.D (流体力学・燃焼工学), DIC
2004 芝浦工業大学工学部機械工学科特任講師
2008 東北大学大学院工学研究科助教
2009 科学技術振興機構(JST)さきがけ専任研究員
(ナノシステムと機能創発領域)
2011 名古屋大学大学院工学研究科准教授
2013~ 芝浦工業大学工学部機械工学科准教授
2014~ 科学技術振興機構(JST)さきがけ兼任研究員
(細胞機能の構成的な理解と制御)
キャリアを築くうえで決定的だった経験
ロンドン大学インペリアルカレッジPh.Dコースでの
生活が研究者人生を決めました。研究倫理、研究
の過程と方法をたたきこまれ、実力をつけ、研究の厳しさとお
もしろさを知りました。成果のみがゴールを決めるPh.Dコース
での6年半は辛いものでした。辛さを和らげたのは、スーパー
バイザーの理解と友達でした。博士取得後、東北大学と名古
屋大学での研究員時代に、教授や研究者仲間から問題意識
を持って研究に取組む姿勢や戦略的に研究を進めることを学
んだこともだいじな経験でした
仕事をするうえでたいせつにしていること
 人とのつながり
人の役に立つものを作り出す研究は、信頼関係、人とのつながりの上に成り立ちます。信頼関係しかり、人脈しかり
 戦略とマネジメント
優れた戦略と、研究室・研究チームの適切なマネージメ ントがあってはじめて研究は人の役に立つものを生み出せます
いまの目標
今取り組んでいるマイクロ気泡の研究を進め、これまで不可能だった治療を可能にすることです