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平成28年度
卒寮式を実施しました。
青雲寮では例年、卒業式の前日が卒寮式です。6年間あるいは3年間、寝食を共にし、共に学んでき
た仲間との別れが来ました。その日の夜は「三送会(寮生が命名。三年生を送る会の略か?)」が繰り広
げられます。下級生たちが、食事の用意から余興の披露まで、すべてを卒寮生のために宴を催し、最後
の夜を楽しく過ごします。
第24回卒寮生は誰もが気配り、心配りのできる学年でした。何をするにおいても自分たちよりまず
は後輩と先輩。この子たちが青雲寮自治会幹部を務めた昨年。映画鑑賞会で見る映画を選考するときも、
自分たちの苦い思い出を振り返り、自分たちの好みより下級生の意見を優先させてあげました。また、
生活マナーの向上を達成し遂げて実現させた花火大会は忘れられないひと夏の思い出となりました。誰
からも信頼された卒寮生たちですからきっと社会に出ても信望の厚い人になってくれることでしょう。
寮生活を認め許し、どんなに心配なことがあってもじっと見守り寄り添ってきた家族。どんなに距離
に隔たりがあってもきずなは太く強くつながっていました。電話越しに話す家族との会話はどれほど寮
生たちの心の支えになったかわかりません。病気になった時、遠いところを迎えに来てくれた家族に見
せる安堵の顔は決して学校や寮では見せたことのない顔でした。卒寮生は今日の日に改めて家族への感
謝を強く感じました。
共に過ごした寮の仲間は家族同然です。
「三送会」は漫才あり、寸劇あり、ダンスありの2時間で、全
く退屈することなく時間が過ぎました。
とりわけ撮影のために日曜日の 8 時間を費やして作成した movie
は涙を誘うほどに完成度の高いものでした。
集団生活の中で生活するには制約がなかったと言えば嘘になりますが、寮生活の中で培ってきた、確
率した生活習慣、他者との協調性、自主自律の精神は何より代えがたい自信と誇りになってこれからの
人生の中で必ずや支えになることでしょう。