ふじみ野市立大井中学校学校だより № １４平成2７年３月１３日ふじみ野市苗間２４－１電話０４９－２６１－０００５生徒数６９９名２月７日『少年の主張 in ふじみ野市』大井中学校代表２年羽田野百葉さん「家族だからこそ互いを思いやる心を」「家族」って何だろう。どういう存在なんだろう。この頃、私はよく考えます。皆さんにとって、家族とはどのような存在ですか。家族について考えたことはありますか。家族ってあまりにも身近すぎて改めてその存在を考えることなどないのではないでしょうか。私もいままでずっとそうでした。しかし、国語の授業や道徳の時間に家族をテーマにした小説を学んだり、親の愛について考えたことがきっかけとなり改めて「自分にとって家族とはどのような存在なのか」ということを考えてみようと思いました。国語や道徳の授業からはたくさんの事を学びました。その中でも印象に残っているのは、道徳の時間での「語りかける目」という阪神淡路大震災の少女の話です。震災で家が倒壊し、母親と少女ががれきの下敷きになってしまいました。少女だけ脱出することができました。そして、がれきの下の母をやっとのことで見つけ出し、手を差し伸べ、かろうじて手を握っていました。しかし、家にはもう火が迫ってきています。その時、がれきの下で娘の手を握っていた母親が言った言葉が「ありがとう。もう逃げなさい」でした。そして握っていた娘の手を離したのです。この母親の少女への愛はなんて大きなものだろう、私はそこから両親の私達への愛の深さを学びました。そして、家族とは、私の事を本当に大切に思ってくれているかけがえのない存在なのだと気づきました。ですが、そう気づきはしたものの、改めて自分を考えてみると、やはり私は、一緒にいる事が当たり前の家族に対しては気遣いや思いやりがどこか欠けていたように思います。例えば先日、このような事がありました。その日は、今にも雨が降り出しそうな天気で、父が「傘を持って行きなさい」と声をかけてくれました。急いでいた私は、そんな父の声掛けをうっとうしく思ってしまい、「傘なんていらない」と強い口調で突き放してしまいました。そこで口喧嘩となり、父に嫌な思いをさせてしまったのです。今思うと、その時父は私を心配して傘を持たせようとしてくれたのにも関わらず、自分本意な理由で冷たくあたってしまい、父への気遣いが足りなかったと反省しました。それと同時に、父だから、家族だからどこか気恥ずかしい気もしてしまい、素直に「ごめんなさい」と言えない自分がいることに気づきました。いつも一緒にいることが当然な存在で、あまりにも身近すぎる家族ではありますが、何を言っても許されるわけではありません。常にお互いの存在が頭の片隅にあり、離れていても相手を思いやる事ができるのが本当の家族なのだと思います。お互いを思いやる心の中から「愛情」というものが生まれ、育っていくのではないでしょうか。がれきの下の母親は命をかけて娘に「生きる」ことを教えました。でもそれは、その日までの毎日の積み重ねの中で娘を大切に思うという「思いやりの心」というものがあったからこそできた事だと思います。私の父や母もこの少女の母親と同じように「思いやりの心」という愛情を持って私を育ててくれているのだと思います。私はこの道徳の時間で考えた事を通して、父、母という大きな愛情の下で生きているのだという事を強く感じました。それを感じる事のできた今なら、「お父さん、あの時はごめんなさい。いつもありがとう」と言えるような気がします。「家族」という大切なかけがえのない存在だからこそ、思いやりや気遣いを持つ事が大事だと私は思います。そして、いつまでも家族に甘えていないで、相手の事を思いやる態度や言葉を身につけて、大人に近づいていこう思います。皆さんも私と一緒に家族へのあり方を見つめ直してみませんか。【ふじみ野市勤労福祉センターでの発表より】表彰卒業生関係埼玉県児童生徒表彰中村祐也くん埼玉県体育健康優良児童生徒表彰門戸佑太くん埼玉県産業教育振興会優良生徒表彰内田朱音さん溝辺由香さんｻｸﾗｿｳ大井中育ちありがとう３年生ぜひ、学校ホームページで、（カラー版）をお楽しみください。生徒会新聞「お～い森のくまさん」もご覧ください。心温まる素晴らしい「三送会」を作り上げたみなさん。教職員も含めて全員、忘れられない一日となりました。 ◆ 保護者の皆さまへ ◆ ① 先日１・２年生に「お知らせ」を配布いたしましたが、４月１日より緊急携帯メールの取扱会社が変更になります。登録手続きは簡単です。登録が終了された方は、プリント下部の「登録完了の報告書」を担任まで提出して下さい。 ② ３月１９日（木）はご案内の通り、朝からの学校公開日となっております。保護者様向けの昼食場所も用意いたします。ぜひお越し下さい。学年全体会、学級懇談会も実施いたします。 ③ ３月１６日（月）は土曜日（明日１４日）に実施する卒業式の振替で「休業日」となります。