横浜貯金事務センター社屋警備請負仕様書

横浜貯金事務センター社屋警備請負仕様書
株式会社ゆうちょ銀行 横浜貯金事務センター所長 久森 要 (以下「甲」という。)が委託
する請負について、受託者某(以下「乙」という。)は下記によるほか、甲の指示するところによ
り処理するものとする。
1
一般適用事項
この仕様書は、仕様の大要を示すものであるから、作業の実施上、この仕様書に記載されてい
ないものでも付帯的に実施しなければならないものについては、乙は、甲の指示により、契約金
額の範囲内で実施するものとする。
2 警備対象物件横浜貯金事務センター
(1)所 在 地 神奈川県横浜市都筑区茅ケ崎中央38−1
(2)建物概要 地上7階 塔屋1階
(3)延床面積 25,112.08㎡
(4)敷地面積 9,430.22㎡
3
警備目的
警備対象物件に対する権利侵害の予防と安全の確保を図ることにより、人命及び財産を保護すると
ともに、ゆうちょ銀行の円滑な業務運行に寄与することを目的とする。
4
警備実施方法
常駐警備とし、警備の実施に当たっては、社屋の常駐警備並びに当該社屋で定める関連規定及び設
置してある警備用の機器(以下「警備用機器」という。
)を適正に運行して警備の実行性を高め、常
駐警備及び機械警備が一体となり効率的に調和のとれたセキュリティーサービスを提供することと
する。
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警備員の資格等
(1)警備事務に精通し身体強健な者で、この仕様書に定める業務(以下「警備業務」という。)に
支障なく従事できる者であること。
(2)警備で使用する機器について専門的な知識を有し、警備用機器の操作及び軽微な故障修理がで
きる者であること。
(3)警備員の中には、警備実務経験が5年以上で次の資格を有する責任者1名(1ポスト)を24
時間配置すること。
ア 「警備員指導教育責任者」の資格を有していること。
イ 「防災センター要員講習」を終了していること。
ウ 「防火管理者の講習」を終了していること。
(4)その他警備員については、警備実務経験が1年以上あること。
(5)契約締結後、速やかに警備員の資格及び略歴等を記載した警備員名簿を提出すること。
なお、警備員に異動がある場合は、その都度、事前に警備員名簿を提出すること。
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警備任務
(1)中央監視室業務(モニター監視)
ア 各ポスト警備員への任務把握の徹底と指導・指揮
イ 警備実施上の報告と改善事項の具申
ウ 非常時の館内放送
エ 入退室管理システム、防犯システム及び ITV システムの集中監視業務、異常発生時の対応の
指示
オ 自動火災報知・非常警報装置の集中監視業務、異常発生時の対応の指示
カ 非常通報の業務
キ トイレ非常呼出し監視業務、異常発生時の対応の指示
ク ELV 非常呼出監視業務、異常発生時の対応の指示
ケ 警備対象物全般の状況把握
コ 火災、盗難、破壊及び不正行為又は加害行為の発見及び防止
サ 監視要員不在時の代行業務
シ 拾得物、遺失物等の対応
(2)緊急待機業務
ア 緊急事態発生時の通報、連絡、臨機の措置及び警戒
イ 物品、資材等の搬出入の立会い
ウ 巡回業務
(ア)事務室等の扉、窓の施錠の確認及びトイレの点検
(イ)湯沸室の火気点検
(ウ)タバコの吸殻等の火気の点検
(エ)事務室等の消灯の確認、各階不用場所の消灯
(オ)屋内消火栓、消火器等の消防設備の点検
(カ)避難誘導路の確認及び確保
(キ)不審者、不法侵入者及び潜伏者の発見及び通報
(ク)盗難等犯罪行為の予防
(ケ)不法貼紙、看板等の無断掲出防止と排除
(コ)その他の異常及び不法行為の発見
エ その他業務の補助
(3)立哨業務
ア 社員及び来訪者の出入確認
イ 社屋内外に搬出入する物品、資材等の確認
ウ 来場車輌の受付
(ア)入出庫時の安全確認及び誘導
(イ)違法駐車の排除
(ウ)場内の日常清掃
(エ)事故・災害発生時の処理
エ 不審者及び不法侵入者の侵入防止
オ 社屋内への危険物持込みの阻止
(4)受付案内業務
ア 総合案内(来訪者の応対等)
イ 社員との取次
ウ 社員及び来訪者の出入状況の確認その他附帯業務
(5)その他付帯業務
ア 火災発生時の自衛消防活動
イ 門扉、出入口及び屋上の開閉
ウ 各種警報装置の作動監視
エ 防犯カメラによる監視
オ 鍵、カード等及び鍵箱の授受並びに保管(共用部)
カ デモ、抗議行動等への警戒
キ 警備用機器の故障、毀損の発見及び修理等の措置
ク 消防訓練等への積極的な参加
ケ 駐輪場の監視及び整理
コ 定められた書類の記録及び整理
サ その他警備業務上必要な事項
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緊急連絡者の指定
(1)甲は、あらかじめ緊急連絡者(責任者)を指定し、その名簿を乙に交付する。
(2)上記緊急連絡者に変更があるときは、遅滞なく、その都度変更した名簿を乙に交付する。
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警備実施要領等
(1)常駐警備員数等
常駐警備員数及び委託時間帯は、別添「委託ポスト表」のとおり。
なお、休憩、休息、仮眠等により警備員が業務に従事しない場合でも、必ず他の警備員が業務
に従事し(前記5の条件を満たすこと。
)
、常態として、委託時間中の常駐警備が確保されている
こと。
ア ポストA(責任者) 0:00∼24:00 1名(1ポスト)
イ ポストB
0:00∼24:00 1名(1ポスト)
(ポストA及びBについては、0:00∼4:00の間において、交互
に2時間ずつ休憩等を取って差しつかえない。ただし、緊急事態等発生
した場合は業務に従事すること。
)
ウ ポストC
5:00∼19:00 1名(1ポスト)
(月曜∼土曜を勤務する。ただし休祝日及び1月2日、3日を除く。
)
(2)巡回時間等
巡回時間及び巡回コースについて、警備員は中央監視室を本拠地とし、警備対象物件全般に渡
って保安管理に当たり、社屋内外の警備を行うものとする。
ア 定時巡回
・巡回時間
22:00∼:0:00
・巡回場所及び巡回経路
別途、定める「巡回経路図」によるものとする。
イ 臨時巡回
定時巡回以外に必要に応じ、監督員が指示するほか、随時巡回(順路は定めない。
)を行う
ものとする。
(3)実施要領
ア 日常の勤務態度は厳正にし、責任を十分に自覚し、誠実に業務を遂行すること。
イ 来訪者及び電話によるお客さま等に対しては、言語動作に注意し、親切、丁寧な応対で品位
の保持に努めること。
ウ 来訪者については常に注意を払い、行き先、要件及び所持品を尋ねて不審のないことを確認
の上、面会者に取り次ぐこと。
また、社屋等で工事等を行う者が入社するときは、作業届により確認すること。
エ マスターキー等の取扱い及び管理には十分配意し、第三者(工事業者等来訪者)には絶対に
渡さないこと。
オ 防火については、巡回警備により火災発生危険場所の点検を実施する。
カ 非常口又は避難口については、それらの施設、扉の開閉状態の良否、障害物の存否等を点検
するとともに、危険な場所は必要な措置を講ずること。
キ 不審者及び不法行為者を発見した場合は、これを社屋外又は敷地外に退去させる措置を講ず
るとともに、速やかに監督員に連絡すること。
ク 緊急事態が発生した場合は、速やかに臨機の措置を講ずるとともに、その措置について遅滞
なく監督社員に連絡し、その指示を受けること。
また、社員の不在時に、火災、地震等により緊急事態が発生した場合は、消防署等関係機関
に通報するとともに、初期消火に努める等適切な措置を講ずること。
ケ 社屋内又は敷地内における遺失物又は拾得物については、所定の手続きにより監督社員に引
き継ぐこと。
コ 特に警戒を要する事態が発生した場合は、監督社員と協議して対処するものとする。
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服装
警備員は、警備に当たり、制服及び制帽を着用の上、警備を行う上で必要な装備品を携帯するこ
と。
10 入館手続
(1)乙の警備員が入所の際は、あらかじめ甲が貸与したパートナーカードを胸章として着用させる
こと。
なお、パートナーカードへの顔写真のはり付け並びにラベルライターによる会社名及び氏名シ
ールの作成に係る諸経費は乙の負担とする。
(2)入退所に際してはパートナーカードをカードリーダーに読み取らせ、また、作業場所への入室
に当っては、必要に応じカードリーダーの読み取りに加え、暗証番号をセットして行うこと。
(3)パートナーカードを汚損・き損又は紛失等したときは、速やかに甲(担当課の責任者)に届け
出ること。
(4)パートナーカードを使用者本人以外の者へ貸出すことを禁止すること。
(5)パートナーカードを使用者本人以外の者が使用することを禁止すること。
(6)暗証番号の変更を各個人で行うこと。
(7)自分の暗証番号を他人に教えたり、メモなどに書いて、カードやパソコン、机等の他人の目に
触れる場所に貼り付けたりしないこと。
11 警備員名簿等
(1)乙は、自らの警備員の氏名を書面によりに通知するものとし、警備員のうちから責任者を任命
して、責任体制を明らかにすること。
(2)甲は、警備員のうち不適当と認められる者がある場合について、その理由を明示して、乙にそ
の変更を求めることができるものとする。
12 勤務予定表の提出
(1)乙は、毎月20日までに、翌月に勤務する常駐警備員の勤務予定表を甲が指定する監督社員に
提出すること。
(2)警備実施上、特に必要があると認めた場合には、甲は乙に対して、常駐警備員の勤務の変更を
指示することができるものとする。
13
警備用機器
社屋内に設備されている警備用機器により適切に運用し警備すること。
なお、警備用機器については、別途提示する。
(1)警備用機器の取扱い等に関する指導
警備用機器の取扱い及び管理について、監督社員が必要と認めた者に対して適切な指導を行う
こと。
(2)警備用機器の性能維持
警備機器の性能維持に係る故障、毀損又はその一部が滅失(以下「故障等」という。
)したこ
とを知ったときは、原因の如何に拘らず、速やかにこれを監督社員に報告すること。
14 記録と報告
(1)警備委託時間内における警備状況、措置事項、改善事項等を別に定める「警備報告書」に記録
し、毎日監督員に提出すること。
(2)警備業務遂行中に異常を発見し、又は事故が発生した場合、速やかに電話もしくは口頭で監督
社員に連絡するとともに、
「事故報告書」
(様式適宜)に必要事項を記入し、速やかに監督社員に
提出すること。
(3)その他甲の指示する事項。
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立入りの制限及び臨機の措置
甲が立入禁止の室を指定した場合、警備員は、許可なく立ち入ることはできない。ただし、災害防
止等緊急事態が発生した場合は、項番8−(3)−クに準じて行動すること。
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臨時の警備
甲は、この仕様書に定めるもののほか、乙に対して、臨時の警備を要求することができる。
この場合、乙は正当な理由がない場合はこれを拒否することができないものとし、これに対する代
金は、別途、乙と甲が協議して定めるものとする。
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鍵等の預託
警備実施上必要な鍵、カード等は、乙と甲が相互に預託するものとし、その授受は、種類及び交付
数を明記した「鍵(カード)授受簿」
(様式適宜)を作成して所在を常時確認できるようにするとと
もに、厳重に取扱い保管すること。
なお、乙は、自らに預託された鍵を棄損又は亡失したときは、速やかに甲に書面により届け出ると
ともに、鍵の修理又は代替品の納入を行うこと。
おって、契約が終了したときは、遅滞なく甲に返却すること。
18 損害賠償責任等
(1)乙の責めに帰すべき理由によって貯金事務センターの建物、工作物、その他のもの、若しくは
貯金事務センターの社員又は第三者の身体上、財物上の損害を与えたときは、乙は貯金事務セン
ター側にその損害を賠償しなければならない。
(2)乙は、前項の損害に係る事実の発生を知ったときは、遅滞なく書面により貯金事務センター所
長等に届け出なければならない。
(3)乙の警備員が、その職務遂行において被る身体上又は財物上の損害については、乙が負担する。
ただし、貯金事務センター側の故意又は重大な過失による損害については、この限りではない。
(4)乙が、この規定に基づき貯金事務センター側に賠償する額は、1事故 10 億円を限度とする。
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免責
貯金事務センターが、所有する財物又は社員若しくは貯金事務センターに関わる第三者に与えら
れた損害が、次の各号に起因する場合、乙は、その賠償の責めを免れるものとする。
(1)天災地変、暴動、通信回線障害等、不可抗力により、警備の実施が困難になった場合
(2)貯金事務センター側が、警報機器を作動させなかったことによる場合
(3)貯金事務センター側が、所有する設備系機器(火災報知器等)の故障による場合
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用具等の準備
作業に使用する機械器具、資材等は、特に定めのない限り、乙が負担する。
なお、持ち込み物品がある場合は事前に監督社員の許可のもと、所属名(社名等)を表示すること。
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用水、電力等の供与
警備業務に必要な範囲内で、用水、電力、警備員室、更衣室、当直室及び器材置場を無償で乙に供
与する。
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その他
(1)契約の実施に当たり貸与した図面、書類等については、契約期間終了後直ちに返納すること。
(2)甲は、この契約に関し、特に協議して定めるものを除き、無償で乙から報告及び資料の提出を
受け、並びに警備事務に関し、必要な調査を行うことができる。
(3)乙は、この仕様書に疑義がある場合は、甲に説明を求めることができる。
(4)この仕様書に定めのないものについては、当貯金事務センターの定める施設管理細則、消防計
画及びその他関係規程を遵守すること並びに監督社員の指示によるものとする。
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引継
乙は、警備業務(機器の操作方法等含む)について、次の請負業者に対し、甲が指示した期間及び
時間において必要な引継を行うこと。
また、次の請負業者から研修・訓練を一定期間行う旨の申請がある場合は、指導等応じること。
警 備委 託 ポス ト表
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
ポストA(責任者)
0∼24時(24h)
*指導教育責任者
*防災センター要員
*防災管理者
ポストB
0∼24時(24h)
*正面玄関立哨
ポストC
5∼19時(14h)
*駐車場入口
ポストA、Bについて
交互に2時間ずつ休憩
等可能時間
巡回時間
※ポストC(月∼土、ただし休祝日及び1月2日、1月3日を除く)
巡 回
0
1
2
3
4
5
6
警
課
長
代
理
時 間 帯
7:00∼ 8:00
係
長
立
哨
主
査
受
付
検
査
駐車場
備
監
督
巡 回
報
告 書
警
備
異常の有無
年
年
玄関開閉
時
間
月
月
8:00∼ 9:00
9:00∼10:00
12:00∼13:00
13:00∼14:00
14:00∼15:00
15:00∼16:00
16:00∼17:00
日から
日まで
天
気
:
:
閉
閉
日 開
日 開
一般
台
違法等
台
:
:
駐車台数
10:00 ∼11:00
11:00∼12:00
月
月
不審者の
発見等
遺失物等
の発見
警備装置
作動状況
17:00∼18:00
誘導灯
異常なし 異常あり(
)
18:00∼19:00
火災報知器
異常なし 異常あり(
)
消火器
異常なし 異常あり(
)
監視装置
異常なし 異常あり(
)
煙感知器等
異常なし 異常あり(
)
22:00∼23:00
非常口
異常なし 異常あり(
)
23:00∼ 0:00
ガス栓
異常なし 異常あり(
)
19:00∼20:00
20:00∼21:00
21:00∼22:00
0:00∼ 1:00
1:00∼ 2:00
2:00∼ 3:00
3:00∼ 4:00
4:00∼ 5:00
5:00∼ 6:00
6:00∼ 7:00
消防用設
備の点検
状況
その他特記事項