おりがみこうがくてんかい折紙工学の新しい展開野島武敏 (主に、ものづくりのための２枚貼り折紙手法による模型について ) おりがみ展では２枚貼り折紙手法による、およそ 100 例の折紙模型および宇宙構造のデザインを想定して作られた折り畳みの出来る模型や軽量構造の基本的な模型を展示します。これらは、形を自由に変える面白さを体感できるよう、手に取ることのでき折紙模型です。模型は小学生が作れる簡単なものから商業用応用が期待できる高度なものまで広範囲ものになっています。展示される折紙模型の主体は、新たに開発された２枚貼り折紙により制作されたもので、このような系統的な展示はこれまでに行われたことはなく、わが国（もちろん世界）で最初のものである。ものづくりに２枚貼り折紙を推奨するゆえんは、少年少女でも理解できるほど原理が簡単であるにもかかわらず、種々の (折り畳み収納できる )３次元模型が極めて容易にデザインできるによる。２枚貼り折紙折り畳みの出来る立体折紙模型の例簡素・エレガントに折り畳める任意形状の立体模型効率のよい折り畳みを考えた服飾品模型折り畳みができる立体模型宇宙構造模型の創出を考慮した折り畳み模型、超軽量模型の例すきま隙間なく収納できる円形模型と DNA 型の折り畳み円筒模型折紙と切紙を組み合わせて一枚の紙から作る任意断面形状の設計が可能なハニカムコアとそれを応用して作られた折り畳みの出来る仕分け箱など野島武敏略歴京都大学工学部航空 (現、航空宇宙 )工学科卒京都大学院工学研究科修士課程修了京都大学工学博士京都大学工学部航空宇宙工学科・助教オックスフォード大学理工学部シニア・リサーチフェロー東京工業大学イノーベーション研究推進体、特任教授などを経て現在、 (株 )アート・エクセル・折紙工学研究所主宰、折紙に関する研究での受賞「数理折紙による折紙の工学化の研究」で文部科学大臣賞 (科学技術賞、研究部門、 2009）、日本機械学会論文賞 2 回 (2008、2015)、日本応用数理学会賞 (2015) 、国際会議での受賞２回等