住宅用地特例の適用に係る固定資産税の課税誤りについて

平成28年3月11日
報道機関各社
様
住宅用地特例の適用に係る固定資産税の課税誤りについて
平成27年度の包括外部監査による調査の過程において、下記のとおり、住宅用地に係
る課税標準の特例(以下「住宅用地特例」という。)について適用誤りが判明し、これによ
る固定資産税の課税誤りを修正したためご報告します。
ご迷惑をお掛けした皆様にお詫びするとともに、市民の皆様の信頼を損ねることとなっ
たことにつきまして深く反省し、今後はこのようなことがないよう、再発防止に努めてま
いります。
1
概要
包括外部監査における実地調査において、包括外部監査人が住宅用地特例の適用に疑
義のあるものを抽出し調査したところ、その一部に住宅用地特例の適用誤りがあった。
このため、札幌市が全データを突合して調査対象リストを作成して調査を行った結果、
55件(納税義務者数64名)について、住宅用地特例の適用誤りが判明した。
2
対象件数及び税額等
⑴ 住宅用地特例を適用すべきだったもの(減額修正)
ア 対象件数
37件(納税義務者数45名)
イ 還付額合計
約6,957万円(内利息分2,386万円)
(最 大)
約1,342万円(昭和51年度から40年間、内利息分653
万円)
(最 小)
約3千円(平成26年度から2年間)
⑵ 住宅用地特例を適用すべきでなかったもの(増額修正)
ア 対象件数
18件(納税義務者数19名)
イ 追徴税額合計 約830万円
(最 大)
約208万円(平成23年度から5年間)
(最 小)
約2万円(平成26年度から2年間)
3
本件誤りの主な原因
⑴ 新築及び増改築に係る情報について、また、現地調査において判明した家屋の使用
状況の変化等について、土地及び家屋担当者間での情報連携が適切になされていなか
ったこと。
⑵ 現地調査において家屋の使用状況の変化等が、正確に把握されていなかったこと。
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再発防止策
⑴ 担当者間の連携についてチェック体制を強化するとともに、現地調査における手法
や着眼点・注意点を明確にし、これらが的確に行われるよう研修を実施する。
⑵ 今回作成した調査対象リストを毎年度作成し、現地調査において確認する。
⑶ 正確な住宅用地特例の適用のために、制度の広報を充実するとともに、納税義務者
からの住宅用地使用申告書の提出についてお願いしていく。
【担当】財政局税政部
固定資産税課長
電話 211-2228
西﨑、土地係長 横幕
住宅用地特例のイメージ図
1
住宅用地特例が適用になる場合(住宅が存する土地)
土
地
一般住宅用地
住宅の床面積の 10 倍まで
評価額の 1/3
小規模住宅用地
200 ㎡
評価額の 1/6
2
住
宅
住宅用地特例が適用にならない場合
(住宅以外の家屋が存する土地若しくは更地)
土
地
店
舗
住宅用地にかかる特例の適用にならない土地
認定誤りの状況
住宅が建築された土地に対して、住宅用地特例が適用されていなかった事例
現
状
土地係:住宅以外(店舗・事務所等)
が建っているものと認識
特例を適用すべきで
あったが、適用されて
いなかった
情報連携が正しく
取れていない
家屋係:住宅が建っていることを把握
住宅以外(店舗・事務所等)が建築された土地に対して、住宅用地特例が適用されていた事例
現
状
土地係:住宅が建っているものと認識
特例を適用すべきで
なかったが、適用され
ていた
情報連携が正しく
取れていない
家屋係:住宅以外(店舗・事務所等)
が建っていることを把握