みついしマリンビジョン通信 第63号(pdf 637.7KB)

発行:三石地域マリンビジョン協議会
事務局:新ひだか町農林水産部水産林務課
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北海道日高郡新ひだか町三石本町 212 番地
☎ 0146(33)2111・FAX 0146(32)3455
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第7回「海物語 in みついし」
~三石小学校での出前授業~
10 月28日(水)
、ひだか漁業協同組合三石青年部と
当マリンビジョン協議会主催による出前授業「海物語 in
みついし」が三石小学校5年生31名を対象に開催され
ました。
この「海物語 in みついし」は、後継者対策の一環とし
て地元の子供たちに漁業について興味を持ってもらうこ
とを目的に平成21年から行われており、現在、いろい
ろな学校で実施している出前授業のきっかけとなった活
動です。
授業は2部構成で、まず始めにコンブ漁やサケ定置網
漁、タコ漁など町内で営まれている漁業全般について、
青年部員が自ら漁の模様をビデオで撮影し、編集した映
像や写真を使い、漁の行われている様子を分かりやすく
説明しました。
その後、当日水揚されたばかりのサケやブリ、ホッケ、ツブなど数種類の魚を持ち込み、生徒たちにお披露目
しました。
生徒たちからは、
「この魚知ってるよ。
」
「ヌルヌルして変な感じ。」
「サメの肌ってザラザラしてるんだね。」と、
普段なかなか触れることのない生の魚を観察したり、持ち上げたりしながらいろいろな感想を口にしていました。
2 時限目には、ひだか漁協女性部が講師となり、この
時期の旬である鮭を使った「サケフレーク」作りが行わ
れました。
初めは悪戦苦闘していた生徒達も、女性部員や青年部
員の指導のおかげで工程をスムーズにすすめることがで
き、生徒たちは各家庭へのお土産として、自分の容器い
っぱいにサケフレークを詰め込んでいました。
試食した生徒たちからは、
「お店で売っているのよりお
いしいね」
「家でも作ってみないなぁ」など色々な感想が
飛び交い、とても満足した様子でした。
出前授業を受けた子供たちは、町内の漁業の実態や実
物の魚などに触れ、漁師という仕事について興味深げに
学んでいました。
屋根付き岸壁工事が始まりました!
~三石漁港衛生管理施設の整備~
北海道開発局室蘭開発建設部発注の「直轄特定漁港漁場整備事業」
による三石漁港岸壁建設工事が本格的に開始されました。
この工事は、水産物の荷揚時に雨や雪、鳥の糞などの異物の混入
を防いだり、作業環境を改善するための屋根付き岸壁(-3.0m岸壁、
-3.5m岸壁)の整備が計画されています。
平成 28 年 3 月 28 日までの工事期間中、荷捌施設前面が通行で
きなくなるほか、施設周辺で交通規制や関係者以外の進入が制限さ
れるなど、漁港利用者にはご迷惑をお掛けすることとなりますが、
ご理解とご協力をお願いします。
立入禁止区域
コンブについて学びました!
~北海道文教大学で出前授業~
今年で 6 回目となるひだか漁業協同組合三石青年部員に
よる出前授業が 11 月 4 日(水)に行なわれ、北海道文教
大学(恵庭市)の学生 14 人に対し日高地区で採られてい
る昆布について講義を行いました。
この出前授業は栄養士などを目指す学生に対し地域水産
業の現状と地場産品の魅力を伝え、将来日高産の水産物を
選択・推奨してもらうことを目的に、平成22年より同大
学で講義を行っており、今年度も大学側の要望により出前
授業が実現しました。
当日は、青年部より山口部長以下 10 名、ひだか漁協職
員、当協議会事務局が参加。初めに山口部長が講師となり、
青年部が自ら撮影、編集した映像を使いながら、北海道で
漁獲されている昆布の種類や昆布漁についての講義を行い
ました。
その後、それぞれ 3~4 名の班になるよう分かれ、
体験学習として昆布の選葉作業体験、昆布漁業を題材
としたグループワーク行い、学生からは様々な質問が
出され、青年部員が丁寧に答えていました。
前回同様、生産現場の現状から地域漁業及び地場産
品の魅力を伝えることができ、学生にはなじみの薄か
った昆布に対しても興味を持ってもらえるなど、手ご
たえの感じられる出前授業になりました。
また、授業の最後には、家庭で色々な料理に使って
もらい、良さを知ってもらうとともに、これからの消
費拡大を期待し、お土産として昆布を配布しました。
参加した青年部員は今後も本活動の目的達成に向
け、内容の充実を図りながら継続していきたいと話し
ていました。
テレビ撮影がありました!
~三石青年部・三石女性部の活動~
10 月 27 日(火)
、
「NHK きょうの料理」の特集コーナー「脇屋友詞のメシタビ in 日高」のテレビ撮影が三石
漁港で行われ、この撮影にひだか漁業協同組合三石青年部・三石女性部の部員がそれぞれ協力しました。
このコーナーは、中華料理店のオーナーシェフである脇屋友詞さんが北海道日高地方を訪ね、ご当地食材を使
ったレシピを提案するという内容で、三石産の「ごまつぶ」が紹
介されました。青年部は「つぶ漁」の様子を、女性部は「つぶ飯」
など地元料理が紹介され、お礼として脇屋シェフから中華料理に
アレンジされたつぶを使った料理が振る舞われました。
当日は、撮影の裏側も垣間見ることができ、とても貴重な経験
ができたのではないでしょうか。
漁模様は…
~イカ釣漁・サケ定置網漁終了!~
三石地区の主要漁業であるイカ釣り漁業とサケ定
置網漁業が 11 月下旬をもって終了しました。
今期の三石漁港でのイカ釣り漁業は、外来船の入港
数が1日最多で 10 隻(前年最多 19 隻)
、漁獲量約
157 トン(前年比 39.2%)
、水揚金額約 49,192 千
円(前年比 43.4%)と、漁獲量と水揚金額ともに前
年を大きく下回る結果となってしまいました。
一方、サケ定置網漁業は漁獲量約 811 トン(前年
比 163.4%)
、水揚金額 429,
824 千円(前年比 158.7%)
と、こちらは漁獲量、水揚金
額とも前年を大きく上回る結
果となりました。
資源増大を目指して ~ナマコ種苗放流~
11 月 6 日、7 日の両日、三石・静内各地先でナマコ
の種苗放流が行われました。
この種苗は、北海道栽培漁業センター熊石事業所で生
産されたものをひだか漁協の職員が運搬し、三石・静内
両地区にそれぞれ5万尾配布され、ナマコ漁業者の手に
よって厳しい自然界の大海原に旅立って行きました。
この放流事業は昨年に続き 2 年目となりますが、来年
度以降も計画されており、ナマコ資源の維持・増大が期
待されています。