絹本着色仏涅槃図の概要(ファイル名:01 サイズ:280.95KB)

国重要文化財「絹本著色仏涅槃図」の概要
名 称
絹本著色仏涅槃図
員 数
1幅
大きさ
縦198.7cm
時 代
平安時代
所有者
宗教法人 汾陽寺(関市武芸川町谷口)
横277.0cm
概 要
えしゅう
本図の画面は横長で、横たわる釈迦を中心に菩薩や比丘、八部衆など百人近くの会衆が取り
囲む様子が描かれている。動物の種類は少なく、釈迦が横たわる床台の右側をみせるなど平安
時代の涅槃図に共通する特徴をもち、高野山に伝来する国宝「応徳涅槃図」や京都国立博物館
の国宝「釈迦金棺出現図」などといった平安時代の名品とも共通する図様が認められる。また、
金や彩色による文様などにも平安仏画の特徴がよく表れている。
平安時代にさかのぼる大型の涅槃図で、現存作例の極めて少なく、貴重なものであると評価
されました。
写真提供:文化庁
☆重要文化財とは
建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書その他の有形の文化的所産で我が国にと
つて歴史上又は芸術上価値の高いもの並びに考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料
を重要文化財として指定しています。
☆汾陽寺(関市武芸川町谷口)
室町時代・嘉吉元年(1441)に美濃守護代斎藤利永(?~1460)が開山雲谷玄洋(1402~1456)
に帰依して建立したという臨済宗妙心寺派の寺院です。
☆仏涅槃図とは
釈迦が沙羅双樹の下で入滅する情景を描いた図のことで、涅槃会には必要不可欠なものです。
涅槃会とは釈迦が亡くなった2月 15 日(あるいは3月 15 日)に行われる仏教行事で、仏教
の開祖である釈迦の遺徳をしのび、その仏恩に感謝する法要です。汾陽寺でも2月 15 日に涅槃
図を掛け、涅槃会がおこなわれます。
☆関市の国指定文化財
・関市で国重要文化財の指定は平成 22 年以来、5年ぶり!
・関市で初の絵画の国重要文化財!
・汾陽寺の絹本著色仏涅槃図は18件目の国指定文化財になります。
○関市の国指定文化財一覧 17件
重要文化財
重要文化財
種別
(建造物)
(建造物)
名 称
日竜峯寺多宝 附・棟札
新長谷寺三重塔
所有者
日竜峯寺
新長谷寺
重要文化財
重要文化財
(建造物)
(建造物)
新長谷寺本堂 附・厨子
新長谷寺釈迦堂
新長谷寺
新長谷寺
重要文化財
重要文化財
重要文化財
重要文化財
(建造物)
(建造物)
(建造物)
(建造物)
新長谷寺阿弥陀堂
新長谷寺大師堂
新長谷寺鎮守堂
新長谷寺薬師堂
新長谷寺
新長谷寺
新長谷寺
新長谷寺
重要文化財
重要文化財
(建造物)
(彫 刻)
新長谷寺客殿
木造十一面観音立像
新長谷寺
新長谷寺
重要文化財
重要文化財
重要文化財
(彫 刻)
(彫 刻)
(彫 刻)
厨子入木造阿弥陀如来立像
木造菩薩坐像
木造能狂言面 附・木造古楽面
新長谷寺
常楽寺
春日神社
重要文化財
(工芸品)
能装束類 附・一つ書
春日神社
紋紗
長良川の鵜飼漁の技術
弥勒寺官衙遺跡群 弥勒寺官衙遺跡
弥勒寺跡、丸山古窯跡、池尻大塚古墳
保持者:土屋順紀
小瀬鵜飼保存会
無形文化財
無形民俗文化財
史跡
関市 外