第4次一般廃棄物処理基本計画(素案)についての 第4次一般廃棄物処理基本計画(素案)についての パブリックコメント 募集結果( 募集結果(要約) 要約) 平成28 平成28年 28年3月 和泉市 環境産業部 生活環境課 1 意見募集期間 意見募集期間 : 平成28年1月8日(金) ~ 平成28年2月8日(月) 2 意見提出者 意見提出者数 : 2名(いずれもメール) 3 目次 Ⅰ. 「プラマーク」の分別収集について (3件)……………………………………………P 2 Ⅱ.プラスチック製容器包装の分別収集の提案について(1件)……………………………………………P 4 Ⅲ.発電について (1件)……………………………………………P 5 Ⅳ.費用について (1件)……………………………………………P 6 Ⅴ.ごみ収集の積算単価等について (1件)……………………………………………P 7 Ⅵ.容器包装等の自主回収店舗について (1件)……………………………………………P 9 合計 8件 4 用語の 用語の意味 以下、 「市の考え方」における用語については、下記のとおりとします。 ・ 「プラマーク」………資源の有効な利用の促進に関する法律に基づくプラスチック製容器包装の識別表示 1 5 意見・ 意見・提言の 提言の概要及び 概要及び市の考え方 Ⅰ. 「プラマーク」の分別収集について 意見・提言の概要 1 市の考え方 新分別のプラスチック対象品目を“プラマーク”全般まで早期に ごみ処理については、市民や事業所のご協力を得ながら、出来る限 拡大していただきたい。スーパーで販売している製品で、対象の食 り経費を増やさない方向で取り組みたいと考えており、 「プラマーク」 の分別について、 「収集」と「処理」の二つに区分し、説明します。 品トレイ(発泡スチロールタイプ)は、まだまだ少ないです。 まず、ごみ「収集」に関して「プラマーク」などのごみの分別は、 2 プラスチック製容器包装ごみの分別収集について、泉大津市と高 各市町村の裁量で決められており、本市の場合は今回ご覧いただいた 石市は平成28年4月から、また和泉市は平成29年4月から構成 第4次一般廃棄物処理基本計画に盛り込み、議論を始めようとしてい 3市の共通品目になるよう実施に向けた取り組みを進める必要が るところです。 あると記載されていますが、以下(①②)の点をしっかり検証して この計画では、「プラマーク」の分別を平成29年4月から行う予 から判断すべきと考えます。よって、現段階での判断で29年度か 定で記載しておりますが、正式に決まったものではありません。 らプラスチック製容器包装ごみを新分別収集の品目に入れること 今後の進行として、「和泉市ごみ減量等推進審議会」の意見を踏ま え、その後、和泉市として合意形成の手続きを行う必要があり、一定 については、反対です。 の時間が掛かるものと考えています。 ① 資源化センターの処理能力について 次に、ごみ「処理」に関しては、構成3市で形成する泉北環境整備 ② 分別することによる費用負担について (※②については、6ページにて説明) 施設組合(泉北クリーンセンター)で焼却や再資源化などの中間処理 を行っており、泉北クリーンセンター内にある資源ごみ小型手選別場 3 和泉市がすぐにプラスチック製容器包装ごみを新分別収集とせ (缶やビンなど)が稼働から30年が経過し老朽化が進み、施設の更 ず、泉大津市や高石市の状況をよく見て、それから判断しても遅く 新が必要なことから、平成28年4月に本格稼働します資源化センタ ーを整備しました。 はありません。 これからの人口減社会を見据えた時に、人口減はすなわち収入源 この資源化センターでは、缶やビンなどの処理に加え、これまで構 です。増えるのは高齢者ばかりで、15才から65歳未満の生産年 成3市がそれぞれ個別に行ってきたプラスチックの前処理を資源化 齢人口が減り続ければ、税収はそれに比例して減り続けます。 2 ごみはどんなに財政が苦しくなっても自治体の責務として収集、 センターの一か所で行うことでスケールメリットを享受できます。 処理しなければなりません。将来を考えて持続可能な収集、処理体 また、施設の処理能力は前回(平成22年度)に策定した第3次一 制を構築しなければ、自治体の責務は果たせません。よって、容易 般廃棄物処理基本計画を基に整備を行いました。 にプラスチック製容器包装ごみを新分別収集に加えるべきではな 第3次一般廃棄物処理基本計画では、「プラマーク」の分別は行わ ず、現行どおり品目で分別する計画を策定しており、資源化センター いと考えます。 の処理能力には本市の「プラマーク」の搬入量は反映されておりませ ん。 また、今回策定する第4次一般廃棄物処理基本計画に「プラマーク」 を分別し処理することを新たに記載したことで「プラマーク」の分別 を議論する際も、現時点において、資源化センターへの搬入量と処理 能力に課題があることを鑑みながら、慎重に進める必要があると考え ております。 また、平成28年4月から本稼働が始まります資源化センターへの 搬入量の推移を見極める必要もあると考えています。 3 Ⅱ.プラスチック製容器包装の分別収集の提案について 意見・提言の概要 No. 4 市の考え方 平成28年4月から本格稼働予定の資源化センターは、そもそ ご提案のありました、分別した「プラマーク」を日常(可燃)ごみ も和泉市のプラスチック製容器包装ごみを搬入しないとの方針で と一緒に収集し、それらを焼却処分する手法は、資源化センターの処 設計されています。したがって施設建設時の想定は1日8トンの 理能力の問題解決や市民負担の軽減に繋がるものと考えられますが、 処理量で、現時点では泉大津市と高石市の処理で、ほぼ能力の限 一方で分別の本来の目的は、ごみ減量や再資源化にありますので、ご 界と考えます。仮に和泉市が資源化センターに搬入すれば、前述 理解願います。 した2市分以上の処理量が出ると想定され、処理が出来ない事態 が考えられます。 さらに、ストックヤードも余裕が無く、ラインを増設する事は 物理的に出来ないと聞いています。 その上、従来焼却処理をしていたものを分別して再生させるこ とになれば、分別やリサイクルのための費用が発生し、和泉市の みならず、構成2市の分担金も増額となります。 今回の対応は、有料化に伴う説明会で、プラスチック製容器包 装ごみを無料収集してほしいとの意見が多く出たからとお聞きし ましたが、そうであれば一般ごみは有料袋で収集し、プラスチッ ク製容器包装ごみは透明な袋に入れて一般ごみの収集日に出せ ば、新たな負担を発生させることもなく、かつ市民の要望もかな えられますので、この方法を提案します。ご検討ください。 4 Ⅲ.発電について 意見・提言の概要 No 5 市の考え方 現在は、プラスチック製容器包装ごみを日常ごみとして収集し 構成3市の取り組みとして、焼却ごみを年間8万2千トン以下にする て、焼却処分し、発電していますが、分別収集することにより、 ことで、泉北クリーンセンターの5号炉の焼却炉を完全休炉化できると 発電量が減り、ひいては売電額への影響が出ると思われます。ま 言われており、本市として家庭系日常(可燃)ごみ有料化を実施した経 た、分別するための費用も発生します。 緯もあり、プラスチック類に限らず、ごみ減量や再資源化に取り組むこ 平成25年度では、ペットボトルの収集量は392,930kg、 とで、日常(可燃)ごみが減少し、結果として、発電量及び売電額のみ を捉えた場合、減少することは考えられます。 プラスチックボトル90,390kg、白色トレイ32,010kg でした。プラスチックの発熱量は概略8,000Kcal と聞いてい しかしながら、相対的に年間の焼却量が減量することで、施設維持費 用の節減、ごみ減量の一助となるものと考えております。 ますので、前述した3品目にこれを掛けると減少したカロリーが 現在、ペットボトル・プラスチックボトル・白色トレイは、新分別収 算出され、その減少したカロリーの2割が電気になりますので、 発電されなくなった電気量は958,753,488で、1kwh 集にて分別しておりますので、この品目での発電量の減少はありませ あたりの単価を15円(この数字は泉北環境の売電量と売電額か ん。 ら算出)と仮定したとき、14,381,302円の損失なりま す。 5 Ⅳ.費用について 意見・提言の概要 No 6 市の考え方 泉北クリーンセンター内の資源ごみ小型手選別場(缶やビンなど)の 資源化センターにプラスチック製容器包装ごみを新たに搬入す 稼働が30年以上経過し老朽化が進んでおり、その施設の更新と併せ れば、人手をかけて分別しますので、当然費用が発生します。 平成29年度からプラスチック製容器包装ごみを新分別収集の て、構成3市が別々にプラスチックの前処理を行っていることから、資 品目に入れたいとお考えのように思いますが、わからないことが 源化センターを整備し、缶やビンなどの処理に加え、プラスチック類の 資源物の処理を1か所で行うことでスケールメリットを享受できるも ありますので、お教えください。 ①新分別収集にプラスチック製容器包装ごみを新たに追加し、 のと考え、整備を行いました。 資源化センターに搬入した場合、和泉市分の処理経費(分担 費用面を現状と比較した場合、新たな経費として資源化センター整備 金)の増額がいくらになりますか。また、現在の処理費や泉 費(企業債発行額約1,254百万円)が掛かりますが、管理運営経費 大津市や高石市の処理経費はいくら位を想定しておられます については、構成3市の前処理場経費の合計金額より安価(約24百万 円見込み)になると考えています。 か。 ②プラスチック製容器包装ごみを分別収集し、その後日本容器 次に、資源化センターを限定した構成3市の負担について、平成28 包装リサイクル協会を通じて処理した場合、リサイクルされ 年度泉北環境整備施設組合の当初予算を参考に、資源化センターに係る 「缶ビンの選別・運転管理」 ・ 「プラスチック類の選別」 ・ 「プラスチック る量は搬入量の何割ぐらいですか。 ③プラスチック製容器包装ごみを分別収集し、再資源化すると 類の資源化」の費用は約92百万円で、平成26年度に用いた搬入量割 費用の増加はどれぐらいと試算されていますか。また、泉北 りの率で構成3市分を算出しますと、和泉市が約53,200千円、泉 大津市が約23,400千円、高石市が約15,400千円となります。 環境施設整備組合の分担金も示してください。 ④新分別収集を月2回の収集運搬をした場合、市民から「家庭 また、現在の経費として、缶・ビンの手選別経費は70,400千円 でストックするのには、月2回では少ない。月4回の収集運 となっています。 搬体制を」と、要望が多くなれば、収集費用はいくら位、多 次に、搬入される「プラマーク」は、年間1,600㌧、汚れている ものを除き、再資源化の量は年間1,200㌧を見込み、搬入量に対し くかかりますか。 ての再資源化の率は75%を見込んでいます。 6 また、資源化センター経費を含めた泉北環境整備施設組合の分担金に ついて、平成28年度和泉市の当初予算(案)を参考に、分担金の金額 は約1,036百万円(対前年度比較▲約355百万円)となっており、 焼却炉の点検項目などによって増減します。 次に、本市の新分別収集運搬に関しては、プラスチック類を運ぶパッ カー車と古紙類を運ぶパッカー車の2台一組で収集しており、収集回数 は月2回、委託料は約88百万円となっており、プラスチック類を運ぶ パッカー車を月2回追加で収集させますと、単純に試算した場合、委託 料が1.5倍になります。 Ⅴ.ごみ収集の積算単価等について No 7 意見・提言の概要 市の考え方 和泉市の収集委託費は世帯数に単価にかけて算出しています。 収集運搬業務委託料については、当初、大阪府下の自治体と近隣自治 単価の算出根拠はなく、遠い昔にあった単価をもとにして、社会、 体の塵芥収集運搬委託単価を考慮し、本市は、南北18.8kmと細長 経済状況を勘案して決定してきたと、行政から説明を受けました。 く、焼却場が本市の北西部の端に位置することから、運搬の距離で平地 しかし大阪府内の自治体のいくつかは積算根拠をしっかりと持 と山間に分け、それぞれ一世帯あたりの月額単価を決めています。 ち、市民への説明責任も果たせています。本来は和泉市も積算し また、この単価を基に年度ごとのガソリン価格、人件費、諸費用等を て収集単価を決めるべきだと思いますが、すぐにそれが出来なけ 考慮し、必要に応じて適正な委託料を決定しています。 れば、今から各種データを収集して、市民に収集費の妥当性を証 本市では、山間地区でも地域ごとに道路状況、宅地開発された住宅地 とでも道路状況が大きく異なり、山間でも地区ごとに地形や道路状況、 明する必要があると考えます。 7 現状は収集単価に世帯数をかけて収集費としていますが、これ 焼却場までの運搬距離等を考慮すべき項目は千差万別であり、各自治体 は現況に合致していません。広報いずみの裏表紙には人口等の増 の料金の違いもございます。 減やごみのデータが開示されていますが、それによると和泉市は このようなことから建設工事等の一定で決まった積算基準に当ては 人口が減って世帯数が伸びる傾向にあります。ごみ量は概ね、人 めていくことが難しいと考えており、基準については、一人一人がごみ 出しをするのではなく、一般的に世帯ごとにごみを排出されますので、 数に比例すると考えるのが妥当です。 ちなみに平成24年5月の人口は187,373人で25年3 委託料については、現時点では、人口より世帯数で算出する方が望まし 月は187,108人で▲265人。世帯数は1年間で+342 いと考えております。 となっています。25年度の人口は+50人。世帯数は+569 ただし、今後いろいろな観点から算出していくことも踏まえまして、 世帯。26年度の人口は▲235人。世帯数は+567となりま 走行距離やごみ搬入量などのデータは、平成26年度から蓄積している ところです。 した。ごみ量は平成23年から一貫して減少に転じています。 したがって、現在行っている世帯数に収集単価を掛ける積算方 次に、日常(可燃)ごみから「プラマーク」を分別収集した場合、日 法から、もっと収集の実態に合うように積算方法を構築する必要 常(可燃)ごみの収集運搬に係る時間や運搬量が減少する分、新分別収 集の時間や運搬量が増加しますので、ごみの全体量には変動がありませ があります。 また、行政は収集業者さんに収集に要した時間や収集量のデー ん。 タの提出を求めていますが、収集時間と収集量は各業者さんによ ってまちまちです。業者間の公平という観点から、提出されたデ ータを分析して、収集ルートの見直し等にも積極的に関与して是 正していくべきだと考えます。 次に、平成24年度からプラスチック製容器包装ごみを新分別 収集の品目に入れたいとお考えのように思いますが、日常ごみか らプラスチック製容器包装ごみが収集されなければ、収集時間は 短縮することが考えられますが、その場合、収集費用は減額する 予定はありますか。 8 Ⅵ.容器包装等の自主回収店舗について 意見・提言の概要 No 8 市の考え方 店舗に容器包装プラや牛乳容器の回収ボックスを設置するよ 平成28年3月号広報に「家庭ごみ収集日程表」のチラシを入れ、プ ラスチック類等を自主回収している店舗のご紹介をしております。 う、お願いしてください。 プラスチック製容器包装ごみを分別収集するとなれば、2週間 に1回の収集となります。プラスチック製容器包装ごみは非常に 今後、事業所への協力や市民への啓発に努めます。 また、容器包装プラスチックの分別につきましては、平成28年4月 軽いですが、かさばります。従来週2回出していた日常ごみを、 より稼働します資源化センターの搬入量の推移を見極めながら、慎重に 2週間分家庭でストックしておく事態は相当に厳しく、毎週の収 進めたいと考えています。 集にしてほしいとの要望が出ると思います。プラスチック製容器 包装ごみだけに関して言えば、家庭でストックしておく量は今の 2倍になります。2週間に1回なら今の4倍のプラスチック製容 器包装ごみを家庭で保管しておかなければなりません。 そこで行政回収だけに限るのではなく、プラスチック等を自主 回収している店舗やスーパー等に、回収ボックスの設置に協力を お願いしてください。 さらに市民には行政回収だけに頼らず、買い物時には店舗に返 却する習慣を呼び掛けて下さい。そうすれば家庭で保管する期間 と量が減ります。 また、このような事が習慣化されればごみの処理費も減額され、 一石二鳥の取り組みになると考えます。 9
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