2016 年 新年度予算議会 松⾕清 総括質問原稿 2016 年 3 ⽉ 7 ⽇ 総括質問 4 ⽇⽬ <1 回⽬>市⻑に ≪⼈⼝減少とこども貧困対策・⼦育て⽀援について≫ 「1」 市⻑の基本認識について 1、 今回の施政⽅針では、2025年総⼈⼝70万⼈維持という⾼く困難な⽬標を掲げ、課題として⼈⼝減少の 「抑制」、⼀⽅で「⼈⼝減少社会への適応」をあげました。 ① 「抑制」は 70 万、困難な⽬標の為成⻑を追い求める事に、「適応」は⼈⼝減少がトレンドである成熟社 会を受け⼊れる、「抑制」と「適応」は相反する概念でもあります。その前提となる時代認識は、市⻑が 昨年の施政⽅針で掲げた「成⻑・拡⼤」から「成熟・持続可能」の時代への転換と同じものなのか、伺い ます。 2、 静岡市⼈⼝動態統計によると 2015 年は 2014 年から 3568 ⼈減少、内訳は社会減が 934 ⼈、⾃然 減は2634⼈、3分の2以上が⾃然減です。国勢調査速報値で2015年度静岡市⼈⼝は70万5238 ⼈、このまま毎年 3000 ⼈づつ減少すると 2 年後 70 万を切る可能性は⾼い。 ① ⼈⼝ 70 万⼈維持⽬標は、ともすれば周辺からの⼈⼝の奪い合いにもなる可能性がありますが、総合 戦略に掲げた静岡中部圏の広域連携によるメリットは何を想定しているのか、伺います。 ② 2025 年⼈⼝ 70 万維持⽬標は、合計特殊出⽣率と抑制される⾃然減をどのように考えたのか。 ③ 総合戦略では、⾃然減を「抑制」につながる⼦どもの貧困対策・⼦育て⽀援策はどのように位置づけられ、 ⽬標達成に向けてどのように取り組むのか、伺います。 ④ ⽇本弁護⼠会で「⼦どもの貧困対策推進法」に伴う⾃治体レベルでの条例制定を呼びかけていますが 全国に先駆けて条例制定の考えはないのか、伺います。 <2 回⽬> 「1」 「⼦どもの貧困」把握 ※答弁コメント 市⻑のマクロ観点の「成熟・持続可能」という時代認識は⼀致するが、ミクロ観点の⼈⼝減少して いる現状から「成熟・可能」な社会に向かう道筋が違っている。成熟社会の⼈⼝減少受け⼊れ「⼩さく質の⾼い」 を⽬標。総合戦略での⼦どもの貧困位置づけ、実態について質問します。 1、 ⼀⼈親家庭の相対的貧困率は 54.6%、特に⺟⼦世帯は深刻な問題で本年度施策も重点的に予算措 置。⼀⽅で①国の貧困対策検討会メンバーの阿部彩⾸都圏⼤学教授は、貧困の⼦どもの中で⺟⼦世帯 は 30%残りの 70%への⽀援策も重要と指摘しています。⼀⼈親世帯以外の貧困世帯に対する⽀援策 はあるのか。また、②静岡市の貧困世帯数と⼦どもの数、③貧困の⼀⼈親世帯数と⼦どもの数はどれくらい か。 2、 2007 年度以降の就学援助認定率の推移を、お⼿元資料、5.1%⇒8.8%1.7 倍をどのように捉えている か。また、2014 年度に⼩学校の平均認定率は 8.4%、中学校が 9.5%、認定率が市の平均を上回る市 ⽴⼩中学校の各区別の学校数、及び最も⾼い学校の認定率はどうなっているのか。 3、 静岡市の奨学⾦の内容について伺います。 ① 育英奨学⾦の内容とその利⽤及び返還状況はどうか。また他の政令市と⽐較して、奨学⾦の貸与額及 び⽀給対象はどうなっているのか。 1 ② 返還の必要のない篤志奨学⾦について同様に伺います。 「2」 相談体制のネットワーク化 1、 貧困対策推進法では学校をプラットホームと位置付けていますが、重要な役割を持つスクールソーシャワー カーの配置⼈数、相談件数など現状はどのような状況か。 2、 スクールソーシャルワーカーは、どのような関係機関と情報共有を⾏っているのか。また。課題は何か。 3、 ⼦どもの貧困に対し、社会福祉協議会など社会福祉団体やフードバンクなど NPO や⺠間団体などが果た している役割は何か、どのような連携をしているのか。 <3 回⽬> 「1」 「⼦どもの貧困」の把握 ※答弁コメント 国勢調査データと国の貧困率で少し実態が⾒える。 18 歳未満の⼦どものいる世帯は 6 万6000.貧困世帯は 1 万1000、⼦どもの数は 1 万8000 ⼈、 ⼀⼈親世帯の貧困世帯は 3500 世帯、⼦どもの数は 5300 ⼈。 1、 沖縄県は全国で初めて相対的貧困率の県内版を公表しています。⼭形⼤学の⼾室健作准教授は、総務 省の就業構造基本調査を使って⽣活保護⽔準以下の収⼊で 18 歳未満の⼦供がいる世帯数は 20 年間 で倍増との研究結果を発表しました。貧困の実態把握のため、今後、市として実態調査を⾏う考えはある のか。 2、 学校単位のこの就学援助率、⼀番⾼い就学援助率は⼩学校の 25.33%、この学区には学習・⽣活⽀援 拠点はありません。学習・⽣活⽀援事業は、学区単位で実施すべきと思うが、今後、拡充する考えはある か。また拡充する場合の課題は何か、伺ます。 3、 静岡市の奨学⾦返還率は⾼いようですが返還に苦しむ学⽣もいます。京都市、世⽥⾕区などのように静岡 市としても給付型奨学⾦を検討する考えはないのか、伺います。 「2」 相談体制のネットワーク化 1、 静岡の貧困世帯は 1 万世帯を超えています。対策が必要な⼦育て家庭に⽀援メニューを伝えるための広 報はどのように⾏っているのか、伺います。 ≪消防の広域化と原⼦⼒防災について≫ <1 回⽬> 1、 広域消防運営計画 ① 今年、4⽉1⽇から静岡市は、島⽥市、牧之原市、吉⽥町及び川根本町の消防事務を受託します。委 託市町の区域において発⽣する平時の消防救急活動や災害対策本部が設置されるような有事の場合 に、静岡市消防局は消防事務における指揮権を持つことになるのか。 2、 原⼦⼒防災計画 ① ⼀⽅で、2016 年度は福島原発事故から 5 年、チェルノブイリ原発事故から 30 年という節⽬の年になり ます。静岡県は福島原発事故を受けて、浜岡原⼦⼒事故時の広域避難計画を、国、重点地区の⾃ 治体と連携して策定中です。重点地区に広域消防となる牧之原市、吉⽥町が含まれます。広域化後、 この計画策定へ静岡市消防局は関与するのか。 ② 浜岡原発事故時の広域避難計画が策定された場合、静岡市地域防災計画は、⾒直しされるのか。 2 ③ 避難計画については、お⼿元資料、UPZ30 キロ圏外でも「OIL2WP超える場合の 1 時移転」、放射 能汚染数値によっては避難計画策定の必要性が⽰されています。UPZ 外の静岡市でも避難計画を策 定する必要があると考えるが、どうか、伺います。 <2 回⽬> ※答弁コメント 県東部の市⺠団体が広域避難計画を県に求めた。 1、 広域消防運営計画 ① 広域化後、指揮権は基本的に静岡市が持つことになり、災害対策本部が⽴ち上がった時には地元⾸ ⻑の「包括的な指揮監督権」が発⽣するとのことです。静岡市消防局の職員が 2 市 2 町から委託され た消防事務を遂⾏したことにより⽣じた消防職員の補償はどのようになるのか。 2、 原⼦⼒防災計画 ① 牧之原市には原⼦⼒災害に対応するために災害対策本部が PAZ 圏内ということで設置されます。この 指揮系統は具体的にはどのように扱われるのか。消防活動をする際の安全基準は原則 1 ミリシーベルト だが、どのように考えるのか。 ② 今後、島⽥市など浜岡原発から 31 キロ圏内の UPZ 圏域の市町と県が中部電⼒と交渉中である安全 協定の締結について、静岡市として関与していくのか、伺います。 <3 回⽬> ※答弁コメント 消防局が原⼦⼒災害当事者になる事への備え必要。 1、 広域消防運営計画 2、 原⼦⼒防災計画 ① 牧之原市原⼦⼒防災計画に定めてある牧之原市相良消防本部及び吉⽥町牧之原市広域施設組合 消防本部の所掌事務の取扱いについては、広域化後どうなるのか。 ② 島⽥市、吉⽥町の避難先は静岡市となっています。避難途中で静岡市を通過する⾃治体もあります。 被爆した住⺠の⽅々へのヨウ素剤配布、避難所、道路途中での検査・簡易除染を実施する場所などを 定めた場合、静岡市防災計画への反映はどうなるのか、伺います。 ③ 静岡市消防局における原⼦⼒災害に対応する資器材の現状及び広域化後の対応についてはどうなる のか伺います。 ≪特別報酬等審議会条例改正について≫ <1 回⽬> 「1」 条例改正 ①今議会の補正予算審議において議会の議員及び特別職の期末⼿当を提案したのは、どのような考えによ るのか、②期末⼿当引き上げに当たり報酬審議会開催をしなかったのは、どのような理由からか、③議会 の議員の報酬における期末⼿当の位置づけは、どのようなものか、④新潟市が昨年 9 ⽉に特別職報酬等 審議会条例を改正したように、期末⼿当を審議事項とするよう特別職議員報酬等条例を改正する考えは ないのか、伺います。 ※答弁コメント 条例改正は議会からも提案できます。各会派の議員の皆さん、議⻑に期待をしながら、市 ⺠の皆さんとこれからも問題提起し続けていきたい。 3
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