別紙様式第 7号 (第 14条 関係 ) 学位論文審査 の結果 の要 旨 ※ 整 理番 号 ふ りがな 氏 名 い しま る 石丸 き ょ うこ 京子 Antioxidant capacity of synovialユ uid in the temporomandibular joi4t correlated with radiological lnorphology of temporomandibular disorders 顎関節症患者 における顎関節滑液 の抗酸化能力 とX線 画像に基づ く顎 関節形態 との関連性 について) 主査 審 査 委 員 副査 副査 木肩 浄″ 棒 抵 之 潅 フ生 抑 拡 叶 上 ⑮鶴⑮ 学位論 文題 目 【 緒言 】顎 関節症 の病 因 の っ に酸化 ス トレスの関与 が報告 されてい るがその詳細な 報告 は未 だみ られ ない。今回、顎関節症 と診断 された患者 を対象 に顎関節滑液中の活 性酸素消去能 の測定を行 い顎関節 の病態 と酸化 ス トレス との関連 につい て検討 した。 方法 】顎関節 症 (筋 性疼痛や 心 因性 の顔面疼痛を除 く)と 臨床診断 された患者 (21 【 名 :男 性 9名 、女性 12名 、年齢 :18∼ 84歳 )を 対象 とし、局所麻酔下 に顎関節造影 た。画像診断 は Arthrogram及 び Cone・ beam CTを 用 いて行 い、最大開口 検査を行 つ‐ 時に下顎頭 が 関節結節 を乗 り越 えて前方移動 しない もの をク ローズ ドロ ック(CL)、 前 方移動す るもの を非 ク P― ズ ドロ ック(non‐ cL)、 側頭骨 と関節 円板に癒着 を認 めるも の を顎関節 円板癒着 (AD)、 閉 口時に関節 円板 が前方 に転位 しているもの を顎関節円板 前方転位 (ADDR)、 形態的に関節 円板 の穿孔や造影剤 の下関節腔へ の漏洩が起きてい る ものを顎関節 円板穿孔(DP)、 下顎頭 の平坦化や変形 をきた してい るもの を変形性顎関 節症(OA)と した。顎関節造影検査 の際 に上 関節腔内の顎関節滑液 を l mlの 生理食塩水 を用いて希釈・回収 した。回収 した顎関節滑液 は-75℃ にて凍結保存 した。測 定時に 解凍 し、Fenton反 応 を利用 しル ミノールによる発光量 の積算値 か ら顎関節滑液 の活性 酸素消去能を測定 した。測定 にはラジカル キャッチ (日 立ア ロカメデ ィカル)及 び同 社製 のル ミノメー ターAccuFLEX Lumi400を 使用 した。年齢、性別、臨床症状、切歯 間距離、VAS及 び画像所見 と活性酸素消去能 の相関性について統計学的解析を行 つた。 結果】活性酸素消去能 と年齢、性別、臨床症状、及 び VASと の間 に有意差は認 めら 【 れ なか つた。切歯 間距離 (ILlと 活性酸素消去 能 との 間 に緩や かな相 関が認 め られた (R2=o。 22,correlation cOemcient=o。 47,p=0.03)。 CL群 において、活性酸素消去能 は non・ CL群 に比 して有意 に低下 していた (p=0:02)。 その他 の病態 の有無において 活性酸素消去能 との間に有意差は認 められなか った。 結論】CLが 生 じた顎関節 では活性酸素消去能が低下 してお り、CLを 呈する顎関節 【 症 の病態 には酸化 ス トレスの関与 が強 く示唆 された。 このため、顎関節 の lockを 解除 し顎関節運動 リハ ビ リテー シ ョンを行 うことが活性酸素消去能を向上 させ、本疾患 の 改善 に役 立つ ことが示 された。本研究 は顎関節症 の病態に酸化 ス トレスが関与するこ と示 したものであ り、本学学位論文 として十分価値 の あるもの と認 める。 (平 直 亨 年 J月2玉 巧 )
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