体育大会を終えて・・・

NO. 7
池田市立細郷小学校
平成27(2015).10.8
体育大会を終えて・・・
天気にも恵まれ、五月山から吹く爽やかな風を感じながら実施した今年の体育大会。今年、
4月に施設一体型小中一貫校として『ほそごう学園』が開校し、小学校と中学校がひとつにな
り、さまざまな教育活動を行ってきました。そんな思いがいっぱい詰まった体育大会だったと
思います。当日、保護者のみなさんを始め、多くの来賓、地域の方に来校していただき、温か
い応援の中、子どもたちは、自分の持っている力を十分に発揮してくれたと思います。
今年も、プール指導が終わってからも暑い日が続き、子どもたちの熱中症や怪我など健康面・
安全面に配慮しながらの練習が続きました。
そんな思いを持ちながら、体育大会を迎えました。
当日の個人走、団体演技や団体競技など、いろいろ
な場面での子どもたちのがんばりは、見ている人たち
の心に大きな感動を与えてくれました。子どもたちに
とっても、自分の力を精一杯出し切り、思い出に残る
体育大会だったと思います。
個人走やリレーでのゴールに向かって全力で走って
いる姿、また、紅白に分かれて、競技している姿や団
体演技で友だちといっしょに力を合わせて演技をして
いる子どもたちの姿は、いかがだったでしょうか。
1・2年生の「ケラケラじゃんけん」は、難しい
動きを一生懸命に演じている姿が、とってもかわい
かったです。あの激しい動き、よく覚えましたね。
自分自身をいっしょうけんめい表現し、音楽が流
れるとみんなが友だちのことを考えて踊っていた姿
に心が熱くなりました。難しいリズムに合わせて、
自分をしっかりと表現していたと思います。
手に持った手作りのリングも、太陽の光にキラキ
ラと輝いて、まるで花畑のようでした。
きっと、演技しながら、伏尾の丘から吹く秋風の
グランドで素晴らしい友だちをいっぱい見つけたことと思います。
友だちといっしょになって創り上げ、がんばった気持ちを忘れないでほしいと思います。
3・4年生の「ガ・ム・シャ・ラ 行進曲」は、難
しいリズミカルな動きを団体で演じたことにびっくり
しました。また、音楽に合わせ、心ひとつになって踊
り、隊形移動していたことも素晴らしかったです。
千手観音もとってもきれいだったよ。
最初は、みんなの心がひとつにならず、悩みながら、
練習をしていた姿をよく見かけました。踊りのリズム
が合わず、苦労していましたね。しかし、『継続は力
なり』です。見事に難しい踊りを覚え、みんなの気持
ちもひとつになってきました。そんな中で、友だちと
声をかけあったり、お互いに教えあったりしている姿
がありました。
友だちの気持ちを考え、心をひとつにしたからこそ、あの演技が出来たと思います。この演
技を通して、学んだことをこれからも大きく育てていってほしいと思います。
5・6年生の組体操「感謝 ∼そして未来へ∼」は、
「さすが、小学校の最高学年。」という演技でした。
力強さや柔らかさを体いっぱいに使って表現できました。
完成するまでには、自分自身はもちろん、友だちともい
ろいろな葛藤があったと思います。特に、5年生は、初
めての組体操で、取り組み始めた時はたいへんだったと
思いますが、それを見事に乗り越えてくれました。自分
自身のがんばりはもちろん、友だちと力を合わせてがん
ばり、お互いの気持ちがひとつにつながったからこそ、
できた技なのです。その影には、6年生たちの温かいま
なざしがあったことも忘れないでください。
全体構成のピラミッドや三段タワーは、本当に見事
でした。観ている私たちに、大きな感動を与えてくれ
ました。5・6年生のがんばっている姿を、下級生は
肌で感じてくれたものと思っています。6年生にとっ
ても、小学校での思い出のアルバムがまたひとつ増え
たことと思います。友だちとともに創り上げたこの気
持ちをいつまでも忘れずに、次の自分たちの取り組み
の力にしていってほしいと思います。すばらしい感動
をありがとう。
応援団による応援合戦、児童生徒会、係活動や金管クラブで手伝いをしてくれた高学年のみ
んな、ありがとう。さまざまな場で自分の力を発揮し、体育大会を盛り上げてくれました。
さらに、7年生から9年生までの力強く、統制の取れた演技や競技、そして、応援合戦に小
学生の皆さんも感動したことと思います。
まさに、学園全体の一人ひとりの力で創り上げた体育大会であったと思います。この体育大
会を通して、子どもたちは、個々の体力の向上や集団で行動する力や技を養っただけでなく、
友だちとともに創り上げるすばらしさ、相手の気持ちを思いやる気持ちを大きく育んでくれた
ものと思っています。
子どもたちの力は、いつも無限大です。一人ひとりがすばらしい個性と力を持っています。
この体育大会では、そのことがひとつとなって、保護者の方や地域の方々に多くの感動を与
えてくれました。また、子どもたちは、今回のがんばったことをこれからの学校生活の中で役
立てていってくれるものと思っています。
保護者のみなさまのさまざまな面での温かいご声援・ご支援ありがとうございました。これ
からも子どもたちの思い出づくりに力をお貸しいただきますようお願いします。
全国学力・学習状況調査の結果を踏まえて【概略】
今年4月21日(火)、6年生対象に実施しました文部科学省による「全国学力・学習状況
調査」について、先月に結果の送付がありました。今回の調査も昨年度と同様に全国悉皆調査
として実施されました。この調査は、子どもたちの学力および学習状況を把握・分析し、成果
と課題を検証するとともに、これからの施策に役立てることを目的としています。結果につい
ては、子どもの学力や学習状況、生活状況の一部分であり、全てを表すものではありませんが、
本校としても結果の現実をしっかりととらえ、子どもたちの学力向上のための資料として有効
的に活用し、学力の分析をしていきたいと考えています。結果として出された数値だけに一喜
一憂するのではなく、子どもたちの学力を生活との兼ね合いも考えながら、多面的に捉えてい
く必要があると思います。
今年度の結果で気になるのは、基本的なことの定着
に差があることです。教科別では、算数A,国語AB
は正答率が府平均を上回る結果となりましたが、算数
B、理科につきましては、府平均を若干下回る結果が
出ました。問題によっては、読み返しや考え方の工夫
によりケアレスミスが解消できた問題も多くありまし
た。子どもたち自身も、今一度、日々の学習を振り返
り、「分からないことをそのままにしない」という姿勢
を大事にし、「分からない、疑問に思う」ところを積極
的に授業の中で発言してほしいと思います。また、学
校でも授業の中で「分からないこと」を、「分かったこ
と」に変えていけるよう指導を続けていきたいと思い
ます。
教科別で見てみますと、国語では、
「書くこと」がテーマになる調査問題で、文脈を読み正し
い解答ができており、全国のポイントよりも上回っていました。日々の授業の中で、意見交換
や話し合い活動をしてきた効果がある程度見られたのではないかと思います。「話すこと」をつ
くり上げる力は、今後も継続して、子どもたちにつけていきたい力です。国語だけでなく、そ
の他の授業でも、子どもたちが意欲的に取り組めるようしていきたいと考えています。逆に、
全国に比べポイントが低い結果だったのは、
「漢字の書き」についての正しい理解でした。毎日
の漢字の練習、辞書を使って分からない言葉をきちんと理解する学習の姿勢づくり、(さきにも
書きましたが)
「分からないことをそのままにしない」姿勢、これらを育てていく必要性を感じ
ました。また、国語B(活用に関する調査問題)では、文脈を理解して、その内容について要
点を絞って書く問題での正答率が低くなりました。
「要点を絞って」という考え方は、毎日の生
活の中でも鍛えられます。
「何が大事なのか」を意識した子どもとの会話・受け応えについても
意識をしながら指導を続けていきたいと思います。
算数Aでは、無回答率は全国・府平均とほぼ変わらない(図形問題は、)ですが、算数Bでは、
全国平均よりも高くなる傾向でした。しかし、基礎的な四則計算問題や、算数の基礎知識を問
われた問題については高い正答率が現れています。日々の反復学習(宿題プリント、計算ドリ
ル、授業の振り返りなど)の成果が出たと思われます。ポイントが低かったのは、①「問題を
正しく解いている式」を選ぶ問題や、②「作図の手順を正しく答える」問題でした。①につい
ては、算数B(活用に関する調査問題)で問われる学力にも通じるものがあり、問題を正しく
理解し、解くための適当な筋道を書いたり、説明したりすることが必要となります。普段の授
業でも、子どもたちの理解度を、子どもたち自らの表現(発表、記述など)で確認しながら進
める必要を感じます。また、②については、決められた図形をかく手順(平行四辺形の性質か
らの作図)や、簡単な作図の意味は理解しているが、用途に応じて(調査問題は正三角形の性
質から角度を求めるもの)手順を考えることが苦手だということが分かりました。授業の中で、
自分の立てた思考の道筋が「何を表すのか」
「どうしてそう考えるのか」、と、自ら確かめ直す
視点を育てることが必要です。学校もこの視点を忘れず、子どもたちの力を伸ばしていきたい
と思います。
理科では、全国平均より少し低い結果となりました。
「知識」に関する問題では、全国・府平
均とほぼ変わらない数値でしたが、
「活用」に関する問題では、全国・府平均を下回る結果とな
りました。しかし、自然事象についての知識・理解は、高い数値を示しており、地域の特性を
活かした生活科から理科につなげる低学年からの系統的な取り組みの成果が表れているのでは
ないかと考えます。しかし、児童質問紙にもある「理科の勉強は大切ですか」「観察や実験は好
きですか」の項目は、全国・府平均より大きく下回りました。将来において、
「理科離れ」をな
くしていくためにも学習したことを活用することや学習(実験や観察)に対する興味・関心・
態度を高めていく取り組みも学校として考えていく必要があります。
詳しい分析は、次号でお伝えします。
【学園の風より】
香育教室(5年生)
9月28日(月)、5年生は、家庭科の時間に出前授業で
香育教室をしました。「香育」って、なかなか聞きなれない
言葉ですが、簡単に言えば、「香りの授業」です。今回は、
家でもリサイクルで使用したり、捨ててしまったりしている
保冷剤を使って、におい取りに使える消臭剤を作りました。
容器に保冷剤を入れ、そこに、精油(植物から採る芳香油)
を少しかけて完成です。
5年生の保護者のみなさま、子どもたちが持って帰った消臭剤は、ご家庭で活躍しているで
しょうか?中には、さまざまな精油を入れたため、すごい(?)匂いになっているものもある
かも知れません。ともかく、子どもたちにとっては、楽しい授業であったようです。
*「香育教育」とは…植物の香りを体験することを通して、豊かな感性や柔軟な発想力を育む
とともに人と植物との関わり、自然環境の大切さを育みます。
(10月9日【金】NHK放送18:10∼ 「ニュースホット関西」の中で放映されます。)
給食交流(2・7年生)
体育大会での交流競技までにお互いの顔を知って
もらおうと、2年生と7年生がランチルームで給食
交流をしました。給食のメニューは、それぞれ違い
ましたが、ランチタイムの時間を楽しく過ごすこと
ができました。7年生にとっても、小学校時代の給
食が懐かしく、2年生の姿をうらやましそうに見て
いる光景がとっても微笑ましく感じられました。い
つも教室で食べている時よりは、お腹も心もいっぱ
いになったことと思います。
体育大会の当日の交流競技「仲良し チャレンジ」
も息がぴったりでした。