学習スキルの指導場面(中学年)

学習スキルの指導場面(中学年) 平成23年度3学期
学習スキル
(共通)
国
語
社
会
算
数
理
科
読むスキル
①物語文や説明文を読む場面で,大事な
言葉と意味がわからない言葉に線を引
かせながら読ませる。
書くスキル
①物語の初発の感想を書く場面で,最も
心に残ったことの理由を「なぜなら」
などの接続語を使って書かせる。
①話し合い後の感想を書く場面で,友達
の意見との相違を「しかし」などの接
続語を使って書かせる。
①実験の振り返りをする場面で,自分の
考えが正しかったかどうかを「なぜな
ら」「だから」を使って書かせる。
②生活文や説明文を書く場面で,<はじ
め-なか-おわり>の三段落構成で書
かせる。
②単元の終末でレポートを書く場面で,
「疑問に思ったこと」,
「実験の方法」,
「 実 験 の結 果 」,「そ こか ら言 える こ
と」を項立てて書かせる。
聞くスキル
話すスキル
音
楽
①文章題を解く場面で,分かることと求
めていることに線を引かせながら読ま
せる。
①インタビューや説明をし合う場面で, ①課題についての話し合いの場面で,友
うなずきや相づちを意識させる。また,
達の考えと同じときにはうなずいたり
返事をさせたり,確かめたりさせなが
,拍手をしたりさせる。
ら聞かせる。
①友達の考えを聞く場面で,返事をした
り,うなずいたりさせる。
①新しい解決方法を聞く場面で,「なる
ほど,分かった,そうか」などと言っ
たり,拍手をしたりさせる。
①全体での発表や班での話し合いの場面
で,納得できる説明にはうなずかせる。
②話し合いの場面で,聞き取れなかった
ところや,分からないところは聞き返
させる。また,友だちの考えと比べな
がら話を聞かせ,「似ている」,「付け
足し」などの言葉を使って自分の考え
を話させる。
②見学や課題についての話し合いの場面
で,友達の考えと比べながら話を聞か
せ,「似ている」,「付け足し」,「反対
で」などの言葉を使って自分の考えを
話させる。
②友達の考えを聞く場面で,分からない
ことや聞きたいことを「今の説明の~
がよく分からないので,もう一度説明
してください」と質問させる。
②各自が観察してきた生きものの様子を
発表する場面で,納得できない説明に
は不明な点を聞き返させる。
①話し合わせる場面で,「私の考えは○
○です。なぜなら~」という話型で話
すことを意識して話させる。
①課題についての話し合いの場面で,次
の話型を示して考えを述べさせる。
ア 結論を始めに言う。
イ 「 理由 は …」,「 その わけ は… 」
「なぜなら」と理由を述べさせる。
①自分の考えを説明する場面で,「なぜ
なら」と理由を話させる。
①友達の考えを他者説明する場面で,
「な
ぜなら」と理由を話させる。
①実験の予想を説明する場面で,「ぼく
はこういう予想です。理由は~です」
と話させる。
①音楽から感じたことを発表する場面
で,次のように話させる。
1.感じたことを先に話させる。
2.なぜそう感じたかを音楽の要素
を根拠に話させる。
②話し合わせる場面で,「だから」,「で
も」など,つながりを示す言葉を意識
して話させる。
②課題についての話し合いの場面で,
「 で ②自力解決した結果を説明する場面で,
も」,
「だから」,
「それで」,
「例えば」,
「だから」,「しかし」,「また」,「で
「そして」などの言葉を入れて考えを
も 」,「 そ して 」 な どの言 葉を 使 って
述べさせる。
話させる。
②実験の予想を説明する場面で,どのよ
うな変化をするかを根拠を挙げて,
「な
ぜ な ら」,「だ か ら」 を使 って 話さ せ
る。
②音楽から感じたことを発表する場面
で,「でも」,「だから」,「それで」,
「例えば」などのつながりを示す言
葉を使って話させる。
③調べたことを発表する場面やスピーチ
する場面などで,写真や資料,本など
を示しながら話させる。
③課題についての話し合いの場面で,写
真や資料,図・表や具体物を示しなが
ら,考えを話させる。
③自分の考えを説明する場面で,図や表, ③実験や観察の様子を説明する場面で,
具体物(半具体物),式などを示しな
実物や模型を示しながら話させる。
がら話させる。
③自分の考えを発表する場面で,身体
表現や演奏をしたり,要素カードや
音楽の言葉カードを使ったりしなが
ら分かりやすく話させる。
④話し合ったり,説明し合ったりする場 ④課題についての話し合いの場面で,相 ④自分の考えを説明する場面で,「~で
面で,既知の事柄について話すときに,
手の発言を受けて「○○さんは~と言
すね,ここまでいいですか」と途中の
「~ですよね」「~じゃないですか」
いましたよね」と話させる。
段階でも,相手に確かめさせながら話
と確認しながら話させる。
④見学,調査した事実や資料を基に考え
させる。
る場面で,事実や資料を示して,「~
はこうなっていますよね」と話させる。
-1-
④実験や観察の結果を話す場面で,「○ ④自分の考えを説明する場面で,楽譜
○さんは,~と言ったじゃないですか」
の 事 実 を 示 し て,「 ~ で す よ ね 」 と
と同意を求め,友達の説明につなげて
確かめながら,話させる。
話させる。
見通す
スキル
①説明会をする場面で,理由をはっきり
させながら,話す内容を考えさせる。
①自分の考えをもつ場面で,「もし~な
ら」や「前に~だったから」などの言
葉を用いて予想を考えさせる。
①課題解決のための結果の見通しを考え ①実験の結果を予想する場面で,既習の
る場面で,理由をはっきりさせながら,
内容や生活経験を根拠にして,どのよ
結果がどうなりそうか考えさせる。
(前
うな結果になるかを予想させる。
の勉強のときは○○だったから,今
度も○○になるだろうと考えさせる)
① 自 分 が 表 し た い 音 楽に つ いて ,「 ~
だから,~な感じの音楽を表したい」
と,理由をはっきりさせながら決め
させる。
②説明文や意見文の単元で,必要な情報
を選択する場面で,理由をはっきりさ
せて選ばせる。
②「○○したら~になる」という言葉を
用いて,問題解決の仕方を出し合い,
よりよい方法を選ばせる。
②課題解決のための方法の見通しを考え ②課題や問題を解決するための実験方法
る場面で,理由をはっきりさせながら,
がいくつか示されたときに,よりよい
解決方法を選ばせる。(前の勉強のと
ものを選択する。
きには○○をしたら○○だったから,
今度も○○する方法を選んでやってみ
ようと考えさせる)
②どうしたら自分の表したい音楽にな
るか考えさせる場面で,音楽の要素
を基にした方法を示し,その中から
必要なものを理由を付けて選択させ
る。
①課題について調べる場面で,次の方法
で情報を集めさせる。
ア 見学や電話でインタビューさせた
り,FAXで聞いたりして,情報を
集めさせる。
イ 図書資料を使って,情報を集めさ
せる。
ウ コンピュータを使って,情報を集
めさせる。
①昆虫などについて調べる場面で,図書
資料やコンピュータを使って情報を収
集させる。
②これから育てる植物等の育て方や生長
の様子について,種をくれた上級生や
畑の手入れをしてくれている先生に,
インタビューさせて情報を収集させ
る。
調べる
スキル
評価する
スキル
①「簡単」,「分か りやすい」,「いつで
も使えそう」などといった観点から,
自分の考えを検討させる。
①生き物観察カードで,うまく書けてい
る子どものものを採り上げ,そのよさ
を発表させる。
②「簡単」,「分か りやすい」,「いつで
も使えそう」などといった観点から,
友達の考えを検討させる。
学習スキル
(共通)
図画工作
体
育
道
徳
①自分の演奏を振り返らせる場面で「分
かったこと」,「できるようになった
こと」,「次にがんばりたいこと」な
どの観点を示して,実際の演奏の様
子を示しながら書かせたり,発表さ
せたりする。
②友達の演奏を聴かせる場面で,工夫
の方法,発表の仕方などの観点を示
して,実際の演奏の様子を示しなが
ら,書かせたり発表させたりする。
特別活動
虹の輪(総合)
読むスキル
書くスキル
②調べたり考えたりした事実と,自分
の感想,これからの自己の生き方に
かかわる意見等に分けて感想を書か
せる。
聞くスキル
①友達の発想や構想したこと,表現した
ことを発表し合う場面で,話し手を見
て,うなずくなど反応しながら聞かせ
る。
①互いに動きを見合う場面で,友達のア
ドバイスについて,うなずくなど反応
しながら聞かせる。
①話し合いの場面で,話し手の方を向い
てうなずくなど反応しながら話を聞か
せる。
①話し合いの場面で,司会や発表者にう
なずくなど反応しながら話を聞かせ
る。
①話し合いの場面で,話し手の方を向
いて,うなずいたり,拍手したりし
て聞かせる。
②主人公の気持ちを考える場面で,違う
考えや納得できない考えには,「~に
ついて質問です」「聞きたいことがあ
ります」などと質問させる。
②話し合いの場面で,友達の意見の不明
な点を聞き返させる。
②話し合いの場面で,「~について質
問です」という話し方で質問させる。
②ゲストティーチャーの話を聞く場面
で,不明な点を聞き返させる。
-2-
話すスキル
①友達の発想や構想したこと,表現した
ことを発表し合う場面で,自分や友達
の作品のよいところを理由を付けて話
させる
①チームの作戦を話し合う場面で,自分
の考えを言ってから,その理由を話さ
せる。
②作品をつくる場面やつくった後に,
「ま
ず 」,「 次 に」 な どの つな ぎ言 葉を 使
って製作の手順を話させる。
③作品について発表する場面で,発想や
構想したこと,表現したことについて
学習カードや作品を示しながら話させ
る。
見通す
スキル
①読み物を読んで価値を判断する場面で
自分が主人公と同じような状況なら,
「○○のようにします。その理由は,
□□だからです」と話させる。
①話し合いの場面で,自分の考えの結論
を言った後,理由を話させる。
①課題についての話し合いの場面で,
自分の立場をはっきりさせてから理
由を話させる。
②自分だったらどうするかを判断する場 ②話し合う場面で,「そして」,「でも」,
面で,自分の経験を基にして「でも」,
「 し か し」,「ま た」 など のつ なが り
「だか ら」,「そ れで」,「例えば」な
を示す言葉を使って話す。
どの言葉を使って話させる。
②学習成果発表会で,成果を順序立て
て話させる。
③動きのポイントについて説明する場面
で,一連の動作の図や体の部位を示し
て,話させる。
③作戦を説明する場面で,作戦カードを
示しながら,動き方について話させる。
①自分や友達の発想や構想したことを基
にして,自分の表現方法や完成作品を
予想させる。
①本時のめあてを立てる場面で,前時の
様子を基に,めあてを立てさせる。
①作戦を立てる場面で,チームのめあて
に合った作戦を立てさせる。
②自分や友達の発想や構想したことの中
から,自分の作品づくりに必要な表現
方法を,理由をはっきりさせて選択さ
せる。
②様々な練習の場から,自分の課題に合
った場を選択させる。
②様々なルールや場(コート)の中から,
自分のチームの課題に合った場を選択
させる。
③学習成果発表会で,写真やポスター
などを示しながら話させる。
④主人公の心情を説明する場面で,「○
○さんは~と言いましたよね」と同意
を求めながら話させる。
④話し合いの場面で,相手に「~ですよ ④話し合いの場面で,相手を説得する
ね」などと同意を求めながら話させる。
ために「~ですよね」などと同意を
求めながら話させる。
①自分だったらどうするかを判断する場
面で,自分の経験を想起させながら,
考えた行為がもたらす結果を予想させ
る。
①学級の実態を基にして,「~の活動は
~を目標にすればよいと思います。な
ぜなら~だからです」などと理由をは
っきりさせて目標を立てさせる。
①課題解決の前段階で,調べたり活動
したりする目的や目標を明らかにさ
せる。
②楽しい学級生活をつくるための方法
を,「~すればいいと思います。なぜ
なら~だからです」などと理由をはっ
きりさせて選択させる。
②資料収集,訪問,体験等,教師が提
示した課題解決のための方法の中か
ら,自分の課題解決に役立ちそうな
方法を選択し,課題解決のための計
画を立てさせる。
調べる
スキル
評価する
スキル
①自分の課題を解決するときに,図書
資料やコンピュータなどから必要な
情報を収集させる。
②自分の課題を解決するときに,手紙,
電話,FAX,聞き取りなどから,
必要な情報を収集させる。
①製作が終わったときに,自分の製作過
程や完成した作品について,観点に合
わせて事実を示しながら書き,振り返
らせる。
①授業を振り返る場面で,自分の動きに
ついてできるようになったこと,分か
ったこと,次の時間のめあての三つの
観点で事実を示しながら,授業感想を
書いたり,話したりさせる。
②鑑賞するときに,友達の表現のよさを
見付けさせ,観点に合わせて事実を示
しながら書き,相手に伝えさせる。
②相互評価の場面で,見る部位や局面を
示し,事実を付けて友達のよい動きを
ほめたり,動きの改善点について,動
きを示しながらアドバイスしたりさせ
る。
①課題の解決後,意見や考え方が変わ
ったこと,さらに追求したいことな
どを事実を示しながら詳しく書かせ
る。
-3-