ぐる子さんの便り No.14 おやつとの上手なつき合い方

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No.14
【 おやつとの上手なつき合い方】
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おやつとは江戸時代 1 日 2 食が一般的だった頃、和時計の時刻「八つ時」
現在の午後 2 時から 3 時頃、間食を摂る習慣がありその間食を「おやつ」
と言い、やがて間食全般をおやつと呼ぶようになりました。
おやつ(間食)は 3 回の食事だけでは 1 日に必要な栄養を摂る事ができな
い時の栄養補給、気分転換や生活にうるおいを与えるなどの役割があります。
しかし食べすぎは肥満の原因だけでなく、糖尿病の患者さんにとっては血糖
値を乱す原因となります。
間食をするとどうなるの?
食べすぎる事で栄養のバランスを崩すだけでなく、血糖のコントロールも乱れます。
糖尿病の患者さんは糖尿病でない人と比べると、血糖値は上がりやすく下がりにくいため、
間食をすることで血糖値が大きく乱れます。
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血糖値
間食すると血糖値が下がり
きらないまま夕食になり、
就寝中も血糖値が高い状態が
続きます
朝食
昼食
間食
夕食
おやつの適量はどれくらい?
おやつの適量範囲は個人差があり、同じ人でも糖尿病のコントロールの状況
によって適量はかわります。
1日の指示エネルギーの範囲を超えないこと、食事のバランスを崩さない
こと、そして毎日の習慣にしないことが大切です。
おやつと上手につきあう3つの約束
1 指示エネルギー量の範囲を超えない
できるだけ低エネルギーなおやつを選び、市販品はエネルギー表示をチェックする
一般に80kcal を超えないものにする
80kcal のおやつ *赤字は単純糖質を多く含むもの
ナッツ類
フルーツ類
炒り大豆 20g
バナナ 100g(1 本)
アーモンド 14g(12 粒)
スイカ 200g
キウイ 150g(1 個半)
菓子類
チョコレート 15g
ラムネ菓子 20g
ビスケット 18g(3 枚)
アイスクリーム 40g
せんべい 22g
アイスキャンディー 1 本
みたらし団子 2/3 本
2 食べるタイミング(時間)を考える
寝る前はやめる
3 食の食事に加えてみる等食べるタイミングを工夫する
3 単純糖質はさける(*単純糖質はぐる子さん便り No.5 参照)
飴やラムネ、氷菓子、砂糖が多く含まれる饅頭などは短時間で急激に血糖値を
上昇させます ( ラムネ菓子と炒り大豆の血糖変動比較 )。
次号では糖質をひかえた手作りおやつを紹介 します。
炒り大豆
ラムネ菓子
血糖値
同じ 80kcal の間食でもラムネ菓子のように
砂糖を固めたお菓子と蛋白質が豊富な炒り大豆
では血糖変動は変わります。
炒り大豆を食べた時の血糖は緩やかに上昇する
事がわかります。蛋白質や脂質が適度に
含まれたものを選びましょう。
単純糖質のものは短時間で血糖を上昇させるの
で低血糖の時には適しています。
0分
30 分
60 分
ラムネ菓子と炒り大豆の血糖変動比較
発行: 医誠会病院 糖尿病・代謝センター 2015 年 8 月