豊かな海を育む藻場~実態と回復

藻場とは
藻場は、沿岸域にお
いて海藻や海草が、
繁茂している場所のこ
と。
藻場の機能
コンブ場
ガラモ場
アラメ・カジメ場
アマモ場
○沿岸の一次生産の
場
○栄養塩吸収(CO2
吸収も)の場
○多様な生物の、産
卵や棲息の場
○人間にとって快適な
景観や環境学習
の場
藻場は、
今どうなってるの?
水温上昇による藻場消失の事例
葉が白っぽく、巻き込ん
茎の根元付近で倒れる
(八谷2014,村瀬2014)
藻体の流失後は付着器だけが残る
でいる
海岸に打ちあがった大量の藻体
付着器のない打ち上げ海藻
○被害水域は長崎県対馬・壱岐から福岡県沿岸を経て、山口県北部にまでおよぶ。200km
植食動物(ウニ、魚)の食害による藻場消失の事例
アイゴ
キタムラサキウニ
ウニの食害
ブダイ
エゾバフンウニ
ノトイスズミ
魚の食害
ガンガゼ
今後、水温が上昇する
と、藻場はどうなる?
海水温の上昇(+3℃)に伴う海藻、サンゴ、植食動物の分布変化
(太平洋側)
(赤色=消失、水色=拡大、緑色=現状分布)
地域
分類
生物名
コンブ類
モク類
アラメ・カジメ類
サンゴ
魚類
ウニ類
ミツイシコンブ
リシリコンブ
ナガコンブ
ウガノモク
ヤツマタモク
ノコギリモク
フタエモク
ラッパモク
オオバモク
ヤナギモク
アラメ
カジメ
クロメ
リュウキュウスガモ
ウミショウブ
ウミジグザ
ユビミドリイシ
アイゴ
ブダイ
ムラサキウニ
ガンガゼ
キタムラサキウニ
エゾバフンウニ
八
重
山
・
宮
古
諸
島
沖
縄
諸
島
奄
美
諸
島
大
福 福
鹿
和
神
隅
宮 大 愛 高 徳
三 愛 静
東 千 茨 島 島
児
歌
奈
諸
崎 分 媛 知 島
重 知 岡
京 葉 城 南 北
島
山
川
島
部 部
太平洋側に分布無し
宮
城
南
部
宮
城
北
部
岩
手
南
部
岩
手
中
部
岩
手
北
部
北 北 北
青
海 海 海
森
道 道 道
東
渡 胆 日
部
島 振 高
北
海
道
十
勝
北
海
道
釧
路
北
海
道
根
室
北
海
道
歯
舞
北
海
道
色
丹
北
海
道
国
後
海水温の上昇(+3℃)に伴う海藻、サンゴ、植食動物の分布変化
(日本海側)
(赤色=消失、水色=拡大、緑色=現状分布)
地域
分類
生物名
コンブ類
モク類
アラメ・カジメ類
海草類
サンゴ
魚類
ウニ類
ミツイシコンブ
リシリコンブ
ナガコンブ
ウガノモク
ヤツマタモク
ノコギリモク
フタエモク
ラッパモク
オオバモク
ヤナギモク
アラメ
カジメ
クロメ
アマモ
リュウキュウスガモ
ウミショウブ
ウミジグザ
ユビミドリイシ
アイゴ
ブダイ
ムラサキウニ
ガンガゼ
キタムラサキウニ
エゾバフンウニ
八
重
山
・
宮
古
諸
島
沖
縄
諸
島
奄
美
諸
島
北
大
兵
青
海
鹿
隅
熊 長 佐 福 山 島 鳥 庫 京 福 石 富 新 山 秋 森
道
児
諸
本 崎 賀 岡 口 根 取 北 都 井 川 山 潟 形 田 西
渡
島
島
部
部
島
北
海
道
檜
山
北
海
道
後
志
北
海
道
石
狩
北
海
道
留
萌
北
海
道
宗
谷
北
海
道
網
走
日本海側に分布無し
消滅
日本海側に分布無し
日本海側に分布無し
全域で消滅
藻場は、どうやって
回復するの?
対策①について
2010年、気候変動枠
組条約COP16(カン
クン)では、
「世界の平均気温上昇
を産業革命以前から
2℃未満に抑制すべき」
という国際的な合意が
得られている。
2℃上昇までに残されてい
るCO2総排出量は、あと
1兆トン
エネルギー供給側
低炭素なエネルギーを
早く大幅に増やす。
エネルギー需要側
※COP(Conference of the Parties:コップ)は、IPCC
とは異なり、気候変動に対し政治的な判断を下す国際会合。
低炭素化につながる
選択。省エネ行動。
回復した藻場
青森県 尻屋漁協
高知県 久通漁協
長崎県 大瀬戸漁協
http://www.jfa.maff.go.jp/j/gyoko_gyozyo/
g_hourei/index.html
http://www.hitoumi.jp/