胚の顕微操作による一卵性双子ウマの生産

けんび そうさ
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胚の顕微操作による一卵性双子ウマの生産
(a)供胚ウマから2細胞期胚を回収。
透明帯を切開し,割球を分離する。
(b)分離したウマ胚の割球をブタ卵胞
卵から得た空の透明帯に挿入,そ
れらを寒天包埋する。
(c)包埋した胚をヒツジの結紮卵管に
外科的に移植し,4日間培養して
胚盤胞まで発達させる。
(d)ヒツジ卵管から回収して,2頭の
雌ウマの子宮に移植する。これら
の雌ウマは供胚ウマと同じ時期に
排卵していたものである。受胎す
ると,一卵性双子ウマが誕生する。
1
ドナー細胞
受精卵
体細胞
クローン胚作成のための除核
クローン動物作出の概要
極体と共に卵核を除去
割球(核体)の移植
2
遺伝子のオン・オフ
テロメアの回復
産業
スイッチのオン
医療
スイッチのオフ
家畜の改良が短い期間でできる
優れた資質を備えた家畜を無限
に生産できる
左からCL1,CL2,CL3,CL4
CL去1の枝肉写真 CL去2の枝肉写真 CL去3の枝肉写真
CL去4の枝肉写真
遺伝子操作をしたニワトリ
モーモー
• 抗がん剤
• ヒトの成長因子
• 抗体
ニワトリは1年に300個も卵を産む
バイオ医薬品
組換え植物に医薬品を生産させる
「食べるワクチン」
・
下痢症に対するワクチン入りジャガイモを食べる治験
・・
3
ぞうき
ていきょう
1.動物から臓器を提供してもらう
ぞうき
しんぞう
いしょく
じんぞう かんぞう
2.研究室で新しい心臓や腎臓,肝臓などをつくる
かんさいぼう
臓器の提供者の数
移植を待っている人
3.幹細胞を利用する
いしょくようぞうき
いしゅ いしょく
異種移植
じんこう ぞうき
人工臓器
ふそく
移植用臓器の不足
きょぜつはんのう
拒絶反応
・・
・・
かんさいぼう
ばんのう さいぼう
はいせい かんさいぼう
様々な細胞へ分化する能力と高い増殖能力を持つので,
失われた細胞を再生して補うという新しい治療法 への応用
さいせい いりょう
再生医療
こつずい
パーキンソン病,脊椎損傷,白血病,
糖尿病,肝臓病,心筋梗塞など
いしょく
患者の細胞をとりだして,
クローン技術
を用いて
患者自身の骨髄細胞をつくる
・・・・・
生体医学装置の活用?
・
4
かんさいぼう
ES細胞を利用したヒト組織工学
分裂させて細胞を増やす
必要な種類の細胞をつくる
tissue engineering
・・・
いろいろな細胞や組織へ分化誘導
ノア
ガウル
クローン技術でマンモス復活
シベリアで発掘の肉片公開
クローン技術を使って約1万年前に絶滅し
たマンモスを復活させる計画をすすめる国
際研究チームが17日,和歌山県打田町の近
畿大生物理工学部で会見し,ロシア・シベ
リアの永久凍土から発掘したマンモスのも
のとみられる肉片などを公開した。今後,
DNA鑑定でマンモスかどうかを確かめ,DNA
の保存状態を調べて復活の可能性を探る。
ポリー
マンモスのものとみられる骨髄(右)と皮膚
(左)=17日午前10時40分,和歌山県打田
町の近畿大生物理工学部で
アルファ1-アンチトリプシン
第Ⅸ因子
肺の病気
血友病
中略
近大の入谷明教授(発生工学)によると,組織片に残る細胞からマ
ンモスのDNAを含む核を取り出し,あらかじめ核を取り除いた
アジアゾウの卵子に移植してクローン胚(はい)を作製する。そ
れを代理母役のゾウの子宮に移してマンモスを出産させる計画だ。
《朝日新聞社asahi.com2003年7月17日より引用》
これまでのDNA組換え技術による医薬品製造の例には,ヒトのインスリンや
成長ホルモン,インターフェロンなどがある。
5
基礎生物学的研究
遺伝子の機能解析
遺伝子発現の制御機構の解析
実験動物
基礎医学的研究
病態モデル,遺伝病モデル
遺伝子治療などの研究
家畜への応用を目指した基礎研究
遺伝子導入技術
ヒト疾患に関する実験動物の開発
家畜の品種改良
家 畜
畜産物(乳,肉,卵)組成の改変
有用生理活性物質の大量生産
ヒト移植用臓器の開発
医 療
遺伝子治療
外来遺伝子顕微注入
DNA
前核期卵
遺伝子組み換えES細胞
キメラ胚(注入キメラ)
6
生まれつきアデノシンデアミナーゼ(ADA)という酵素が作れないため重症の免疫不全症
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