実物大 カマキリのたまご図鑑

●実物大 カマキリのたまご図鑑
カマキリの卵は「卵
」や「卵嚢」とよばれています。固めのスポンジ状のものに包ま
れており、中にはたくさんの卵が入っています。カマキリの卵
ります。カマキリが見られない時期でも、卵
は種によって形が異な
を見つけることでどんなカマキリがすん
でいるのか知ることができます。
細い突起がある
●ヒメカマキリ
形 が四 角。石 や木 のくぼみ
などに産みつけられる
●サツマヒメカマキリ
ヒメカマキリによく似 てい
る。少し大きい
●ウスバカマキリ
コカマキリに似ているが、厚みがあ
る。石などに産みつけられる
●ヒナカマキリ
木 の幹 や倒 木、石 などに産
みつけられる
●コカマキリ
細長い。木のすき間や石の間などに
産みつけられる
2 本のスジがある
丸 くていなり寿 司
みたいな形
●オオカマキリ
ススキや木の枝に産みつけられる
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●カマキリ
木の枝や幹、丈夫な草の茎などに産
みつけられる
色がこくてツヤがある
表面は白っぽい
突起がある
●ハラビロカマキリ
木の幹や家の壁などに産みつけられる
●ムネアカハラビロカマキリ
木の枝に産みつけられる
(写真:山崎和久氏提供)
ハラビロカマキリの卵にやってきたオナガアシブトコバチ。
長い産卵管で中の卵に産卵します。幼虫はカマキリの卵を
食べて育ちます。
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●カマキリの飼い方
●成虫の飼い方
飼 育ケースのふたがいい足 場になるので、
この向きで使う
足場の枝を入れる。ぎゅうぎゅうにつめ
すぎると動きまわれないので注意
ここに水をいれておく
カマキリは動くものを捕まえるので、基本的に生きている昆虫をあたえる。飼育するカ
マキリの 3 分の 1 くらいの大きさの虫がちょうどいい。オオカマキリならバッタ、コ
オロギ、チョウなど。水をよく飲むので、霧吹きで水をかけるかお皿に水を入れておく。
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●卵
の保管
布 やキッチンペーパー
でふたをする
卵 の下 は空 間をあけ
ておく
乾 きすぎないように湿
らせたティッシュなど
を入れておく
採ってきた卵
は木工用ボンドなどで棒にくっつける。卵
は容器に入れて、屋外か寒
い部屋で保管する。暖かい部屋に置いておくと冬の間に幼虫がふ化してしまい、大変な
ことになる。
●幼虫の飼い方
間から逃げないようにケースとふたの
間に布をはさんでおく
たくさんの幼虫は飼いきれないので飼育
できる数だけ残して、他は卵
を採った
場所に逃がす。成虫と同じようにケース
をたてて足 場の枝 を入 れておく。1 ∼ 2
齢幼虫のときはショウジョウバエやアブ
ラムシなどの小さな虫をあたえる。
湿 らせたスポンジやティッシュを入 れておく。
霧吹きをする場合は水滴が大きくならない程度に
する
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● カマ を持つ虫
●キカマキリモドキ / アミメカゲロウ目
カマキリモドキ科
体の前半分はカマキリにそっくり。カ
マキリと同じように前脚で昆虫を捕ま
えて食べる。夏ごろ灯りによく飛んで
くる。クサカゲロウやヘビトンボの
仲間でさなぎになる完全変態。幼虫は
クモの卵を食べて育つ。
カマキリモドキは カマ を後ろ向きにたたむ
●ミナミカマバエ / ハエ目ミギワバエ科
体長 4mm ほどの小さいハエだが、と
てもカッコイイ。カマ状の前脚で小さ
な昆虫を捕まえて食べる。夏から秋に
かけて田んぼや小さな池の縁で見つか
る。
カマバチは 節がハサミのようになっている
●カマバチの一種 / ハチ目カマバチ科
体長 2 ∼ 7mm ほどの小さい狩りバチ。
とてもカッコイイ。カマキリと違って
前脚の
節がハサミのような形をして
いる。この前脚でウンカやヨコバイを
捕まえて産卵し、寄生する。
(写真:小松貴氏提供)
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●ミズカマキリ / カメムシ目タイコウチ科
水 の中 にすむカメムシの仲 間。昆 虫
や小魚、オタマジャクシなどを前脚で
捕 まえ、とがった口 ( 口 吻 ) を刺 して
体 液を吸 う ( 正 確には消 化液を 注 入
して溶けた組織と体液を吸っている )。
見かけのわりによく飛び、学校のプー
ルで見つかることもある。
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●ハリガネムシ
ハリガネムシは類線形動物門ハリガネムシ綱ハリガネムシ目の生物。体表はクチクラで
おおわれており、体節はない。水中に産卵する。ふ化した幼生は水生昆虫に食べられる
ことで体内に入り、休眠状態(シスト)になる。次に羽化した水生昆虫を食べたカマキ
リなどの昆虫の腹部に寄生して成長し、成体になる。
ヒメカマキリの腹部から出てきたハリガネムシ
●ハリガネムシの生活史
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