文楽鑑賞に行ってきました

文楽鑑賞に行ってきました
12 月5日、日本文化学科の 1 年生、2年生が、国立劇場小劇場で、文楽「二人禿」「三十
三間堂棟由来」を鑑賞しました。
「二人禿」のかわいらしい舞踊、それに続く「文楽の魅力」では、義太夫の語り、三味線
の音色、人形の動きの表現方法を、実演を交え
分かりやすく解説してもらいました。
「三十三間堂棟由来」では、人間と夫婦になり
平和に暮らしていた柳の精お柳が、柳の木が切
られることで、夫や子供と別れなければならず、
嘆き悲しむ姿に皆涙していました。
以下は学生の感想です。
★「二人禿」が特に印象に残った。幕が上が
り、まず目に飛び込んできたのは、光を受け
国立劇場小劇場の前で
て淡く透ける桜花の飾りだった。その飾りが
あまりにも見事で、一瞬にして「二人禿」の世界に引き込まれてしまった。
軽やかな三味線の音と朗々と響き渡る義太夫の声、人形は命が吹き込まれたように楽し
そうに動き回り、その姿を見ているうちに、自分も舞台に引き込まれ、桜の木の近くで、
二人の禿が遊ぶ姿を眺めているような錯覚に陥ってしまった。
★ 「三十三間堂棟由来」では、義太夫の語り分けが見事だった。一人で、女性、男性、
子供を演じ分けることは大変だと思うが、か細い女性の声からかわいらしい子供の声ま
で語り分けられており、自然と物語に引き込まれていった。
最後に柳の精お柳が夫や子供の前から姿を消す直前、子供を抱きしめながら別れを告
げる場面に涙を誘われた。