学校教育目標:よく学び 生きる力にあふれる子の育成 やなぎっ子 体 平成27年6月30日発行 第773号 さいたま市立片柳小学校 TEL 048-683-3174 FAX 048-683-8971 http://katayanagi-e.saitama-city.ed.jp/ 験 校長 佐々木 清隆 日に日に日差しが強くなり、1学期も7月を残すのみとなりました。 学校では、5年生が6月7日から2泊3日で、福島県にある舘岩少年自然の家に体験学習に行ってき ました。抜けるような青空と緑豊かな環境の中で、キャンプファイヤー、登山等を行い、友だちとの絆 を深め、大自然の空気を肌で感じ取ってきました。入・退所式では、自然の家の歌や校歌を立派に歌い、 あいさつや行動も大変きびきびとしていました。自然の家の所長さんや先生方からは、 「日々の学校生活 がしっかりとしていることがわかります。とても感動しました。 」というお話をいただきました。また、 24日には本校が会場で、 三校親善球技大会が行われました。 海老沼小学校、 大谷小学校、本校の6年生が、バスケットボールで競い合いました。ボール を追う姿、気持ちのつながったプレー、応援はとても力強く、学校の代表に ふさわしいものでした。 その他、 3年生が6月2日にその日の給食に出る 「そ ら豆のさやむき」を行いました。自分の手よりも大きいそら豆を苦労しなが らむき、 中から出てきたそら豆をじっと見つめている子どもたちの顔が印象 に残っています。 ◇ ◇ 子どもたちを取り巻く環境は、少子化や人間関係の希薄化が進み、多くの仲間や自然とふれあう体験 の場が少なくなっています。反面、ゲームや情報端末機器が発達し、 「間接体験」の方が大きく膨らんで いるようにも思います。小学校の時期の体験活動は、 「見る(視覚) 、聞く(聴覚) 、味わう(味覚) 、嗅 ぐ(嗅覚) 、触れる(触覚) 」という感覚を働かせて学んでいく活動です。子どもたちは、感覚的に体験 したものを「なぜ、どうして?」と考えることを通して、自分なりの理屈に置き換えていきます。次に、 友だちと比較したり、新しく学習した内容をもとに、記憶の中で関連のあるものをつなげ、思考・判断 をします。そして、再び実生活を通して表現・実践し、自己実現を図っていきます。 2年生が、茨城県自然博物館へ遠足で行ったとき、そこに絶滅危惧類としてクマガイソウが模型で展 示されていました。それを見て、 「この前、見に行った尾島農園のクマガイソウだ!!」と驚いて会話を している子どもが何人もいました。この博物館で再びクマガイソウに出会ったことで、新しい気づきと してつながったのです。同じ体験でもどのような場で行われるかで気づき、意味が異なってきます。た またま出会った一つの場面の印象が過去の体験とつながり、ずっと心に刻まれているということが皆さ んにもあると思います。 ◇ ◇ 新しい感覚で個展や演劇作品等を手がけている現代美術家の「やなぎ みわ」さんが、次のような言 葉を述べています。 「自分の経験から学ばなければなりません。しかし、それだけでは小さすぎる。 」と いう言葉です。子どもたちが体験・経験するたくさんの事を、自分の中で関連させ、新しい気づきへと つなげていくために、私たち教員は確かな指導力をもたなければいけないと感じました。さらに、学校 外においても関心がある体験活動に進んで参加するよう支援していきたいと考えています。 豊かな体験活動の充実のために、保護者、地域の皆様のご支援、ご協力が欠かせません。よろしくお 願いいたします。
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