冷熱衝撃・導体抵抗評価装置 要求仕様書 平成27年1月 公益財団法人京都高度技術研究所 要求仕様書 1 概要 本要求仕様書は研究成果展開事業「スーパークラスタープログム」において必要と する冷熱衝撃・導体抵抗評価装置の購入仕様について定める。 2 調達品名、数量、設置場所、構成 2-1 品名 :冷熱衝撃・導体抵抗評価装置 2-2 数量 :一式 2-3 設置場所 :地方独立行政法人 京都市産業技術研究所 (京都市下京区中堂寺粟田町91) 2-4 構成 パワーデバイスの実装部材に高温と低温を短時間で交互に繰り返し与え、抵抗を測定 することで接合部に発生する微小なクラックなどの内部状態を迅速に評価する装置 ① 冷熱衝撃装置本体 ② 導体抵抗評価システム部 3 詳細な技術仕様 以下に示す全ての技術仕様は入札時点で技術確立し、且つ製品として保障できる内容 であること。 ① 冷熱衝撃装置本体 ・ダンパー切替による 2 ゾーンおよび 3 ゾーン方式機能を有すること。 ・テストエリア 高温さらし温度範囲:+60 以下~+200℃以上、低温さらし温度範 囲:-70 以下~0℃以上、温度変動:±0.5℃以内の仕様を満たすこと。 ・温度上昇時間:常温→+200℃まで 15 分以内、温度降下時間:常温→-75℃まで 40 分以内の仕様を満たすこと。 ・温度復帰時間:5 分以内(試験条件:高温さらし+150℃30 分、常温さらし 5 分、 低温さらし-65℃30 分、温度測定位置:試料風上、試料重量:6.5kg)の仕様を満た すこと。 ・スライド扉を装備し、テストエリア寸法:W410×H460×D370mm 以上、テストエリア 耐荷重:30kg 以上であること。 ・運転設定可能数 40 パターン以上の試験登録可能で、試験中断予約機能を有するこ と。 ・試験規格:MIL-STD-883H A~B、MIL-STD-202G A~B /F、IEC60068-2-14、JASO D 014-4、 EIAJED-2531B Na に対応していること ・除霜せずに 500 時間以上の連続運転(試験条件:高温さらし+125℃30 分、低温さ らし-40℃30 分、温度測定位置:試料風下、試料重量:5.0kg)が可能な仕様を満た すこと。 ・最大負荷電流が 80A 以下(AC200V±10%以内、3φ、3W)である仕様を満たすこと。 ・試料温度制御およびトリガー機能付き試料温度モニターの仕様を満たすこと。 ・槽内の 3 点以上の温度をペーパーレスで記録できる計器を有すること。 ・ケーブル孔:本体左側面に丸穴(50mmφ以上)のおよび長孔(25×100mm 以上)の 2 個以上を有すること。 ・安全設備:少なくとも非常停止スイッチ、警報出力機能、3 種類以上の温度過昇防 止機能を有すること。 ・試験サイクル数表示機能、内蔵エアーコンプレッサー、キャスター、試料カゴ(2 個以上) 、棚受、PC 通信機能 RS-485(ケーブル 5m 以上含む) 、インターフェース コンバーター、USB メモリーポート、LAN ポート、温度測定用センサー(4m以上) を有すること。 ・試験検査報告書(日本語)、標準試験データ(日本語)を有すること。 ・制御用ノート PC:Microsoft 社製 Windows7(32 ビット版)相当以上、Core i7 4510U 相当以上、LCD サイズ 13~15 インチ、解像度 Full HD(1920×1080 ドット)以上を 有すること。 ② 導体抵抗評価システム部 ・システムは、少なくとも無停電電源、システム管理用 PC、抵抗測定用スキャナーユ ニット、微小抵抗測定用計測器、チャンバー(冷熱衝撃装置本体)モニターおよび チャンバー(冷熱衝撃装置本体)内に接続された計測ケーブルを中継するユニット から構成されている仕様を満たすこと。 ・導体抵抗の測定は直流電流計測方式であること。 ・チャンネル構成は 40 チャンネル以上、 制御は 10 チャンネル単位以下で行えること。 ・測定間隔:最小 3 秒以下、抵抗測定範囲:1×10-3 以下~1×106Ω以上(1mΩ以下~ 1MΩ以上) 、最小分解能:100μΩ以下、測定精度:10mΩ計測時 真値の±5%以内、 測定レンジ:1、10、100、1k、10k、100k、1MΩおよびオートの仕様を満たすこと。 ・連続試験時間/サイクル回数:10,000 時間以上/9,999 サイクル以上であること ・計測ケーブルは、連続使用可能温度 200℃以上の耐熱性を有すること。 ・ワーク温度モニタ機能(16 チャンネル以上) 、延長用非耐熱ケーブル(3m 以上)、LAN 対応ソフトを有すること ・抵抗値の設定および変化率設定による冷熱衝撃試験の自動終了・継続機能を有する こと。 ・非常停止スイッチ、出荷時試験検査報告書・試験データ、校正成績書(日本語)、 校正証明書(日本語)、トレーサビリティー証明書(日本語) 、トレーサビリティー 体系図(日本語)、計測メーカー成績書一式を有すること。 ・システム制御用 PC:Microsoft 社製 Windows7(32 ビット版)相当以上、 インテル Core(TM)I5-4590 相当以上、LCD サイズ 17 インチ以上、データ保存用の HDD、CD、DVD-R 機能、データ処理ソフト(統計処理機能付き) 、キーボード、マウ スを有すること。 4 検査、保障、サーポート等 4-1 搬入、据付、調整、検査について 調達機器の設置場所への搬入、据付、調整、検査を行い、機器の動作確認を行うこ と(調達物品に備えるべき技術的要件の性能を確認できるデータを取得し、性能、機 能を満たしていることを示すこと。)。 4-2 保障、保守・サービス体制 (1) 納入検収後、1年以内に納入業者の責任による故障・欠陥が生じた場合、納入業者 の責任において修理または代品を納入すること。 (2) 国内にサービス拠点を持ち、迅速な対応ができる技術員を有すること。 4-3 教育、支援体制等 (1) 利用者に対して、使用方法に関する説明会を行うこと。 (2) 日本国内で技術的相談に速やかに応じられる体制を整えていること。 (3) 機器の説明、使用方法を記した日本語によるマニュアルを添付すること。 5 その他 本要求仕様書に定めなき事項で疑義が生じた場合は、公益財団法人京都高度技術研所 担当者の指示に従うこと。
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