15 近代化遺産として修復された吊り橋 橋の名称 桃介橋 竣工年月 ももすけばし 所在地 1922/9:架設、1993/9修復 用途 長野県南木曽町 歩道橋:文化財として近代土木構造物の修復 上部工 4径間2ヒンジ木製補剛トラス 吊橋RCタワー 下部工 練石積み橋台2基 練石積み橋脚3基 基礎工 橋長(mm) 247,762 最大スパン(mm) 22,740 + 102,330 + 102,330 + 13,640 (タワー間102,330) 有効幅員(mm) 2,728 舗装種類 なし 橋梁形式に特有な寸法 10,440mm サグ その他 ステイケーブル,ストームケー ブル併設 支承形式 設計荷重(主) 群集荷重:主構;80kgf/m2 床組;300kgf/m2 設計示方書 道路橋示方書 設計荷重(従) 参考図書 木橋の選択 理由・期待された効果 大正ロマンを偲ぶ桃介記念公園整備事業として,1922年架設の約70年経過した桃介橋の修復 周辺環境 自然 木曽川に架橋 社会 桃介記念公園内 法規制 構造 デザインコンセプト わが国の産業の近代化を支えてきた主要施設を後世に残す理念として,近代化遺産を文化財 とする考えが創出された。この理念の基に,桃介橋は文化財を前提として最初に修復された土 木構造物である。 検討された形式 桃介橋の修復であり,4径間2ヒンジ木製補剛トラス吊橋の忠実な構造形式を復元。 特徴・留意点 桃介橋の忠実な修復であり,ケーブル類,木構造部は全面的に更新,タワー,橋台,橋脚,ア ンカーブロックは完全保存として再使用,金具類は再使用し,不足分はレプリカを製作して使 用。 耐久性向上策 隅沓材(トラス格点部),吊桁等にエッキ材を用いて耐久性を試行。 架設 工法 ケーブルエレクション架設、トラッククレーン架設併用 選択理由 地形の制約から旧橋の撤去と架設が容易なことによる 全体工期 8ヶ月(1993年2月-9月) 架設後 利用状況 タワーの強度問題から人数制限(200人) 点検補修 管理要員 広報 パンフレット・報道 天白公園・桃介橋、広報なぎそ1995.2 実験報告書、論文など 橋梁と基礎,Vol.27, No.8, pp.143-144, 1993年8月. 土木学会誌,Vol.29, No.12, pp.10-13, 1993年12月. 橋梁と基礎,Vol.28, No.10, pp.11-16, 1994年10月、1993年度土木学会田中賞 (作品部門)授賞、桃介橋修復・復元工事報告書(南木曽町) 桃介橋 部材・部品の仕様 木製部材・部品 総使用材積(m3) 構造材・部材名 種類と等級 製材・サワラ 防腐処理 処理を行っているが 処理方法は不明 断面寸法(mm) 210 x 210 使用材積(m3) 53.767 種類と等級 製材・エッキ 防腐処理 なし 断面寸法(mm) 197 x 242 使用材積(m3) 32.982 床板 種類と等級 製材・ヒノキ 防腐処理 処理を行っているが 処理方法は不明 厚さ(mm) 91 使用材積(m3) 36.481 高欄部材 種類と等級 製材・サワラ 防腐処理 処理を行っているが 処理方法は不明 補剛トラス上下弦 材 床組・部材名 吊桁 補剛トラスを高欄 に併用 金物 部品 176 使用材積(m3) トラス材に含 まれる 使用鋼材重量(kg) 再使用 9,998 新規 40,239 接合金物・部品名 ケーブル用金具,鋼板・平鋼 金物・材質 鋼板(SS400) 場所 地図 施主(発注者) 長野県南木曽町 設計者 桃介橋保存・活用検討特別委員会設置 施工者 佐藤工業・田口土木JV 総工費(万円) 50,413 防錆処理 ケーブルバンド(亜鉛メッキ) 鋼板(タールエポキシ樹脂塗装)
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