隅R指示によるコストダウン設計事例5

5、隅R指示によるコストダウン設計のポイント
例)精度の高い加工品に内R指示がない場合
Before
25±0.005
高精度部品の内角に指示がない場合
内角につくRをどれくらいに抑えればよいか判断
に迷います
25±0.005
この様な場合、内Rを小さくするために砥石加工を
追加すると時には大幅なコストアップにつながります
精密加工部品において、 0.01mm精度以上の公差の厳しいザグリ穴や段付き部分の内Rに指示がな
い場合、加工者は角部の処理判断ができません。刃物加工を行う場合、最大で内R0.5mm程度つくこ
とになりますが、もっと小さなRしか設計上許容できない場合は、砥石での研削加工が必要となりコス
トアップの原因となります。
After
内R0.5以下 又はヌスミ
25±0.005
25±0.005
加工コストが高くなりがちな高精度部品でこそ、角部の処理等のコストダウン要素が重要となります。
隅部については許容できるR指示を図面上で指示するか、Rを避けたい場合はヌスミ指示を入れるこ
とで無駄なコストアップを避けることが可能となります。
精密加工部品において、内Rに指示がない場合、加工者は隅部の処理判断が難しく、研削加工等の
高精度の仕上げを行ってしまうことがあります。原則として隅部にはR指示かもしくはヌスミ指示を行
うことで、無駄な加工費の上昇を抑え、コストダウンを実現することができます。
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