平成27年6月5日 保 健 た よ り 県立糸魚川高等学校 保健室 新しい傷の手当法・・・湿潤療法(モイストヒーリング) 従来、 「傷の手当」と言えば「消毒をして傷を乾かず」というのが一般的でした。しかし、最近は「消 毒薬を使用しない。」 「傷口を乾かさないように閉塞する。」治療方法になりました。 あおい祭での擦り傷の応急手当は ① 水道水で傷口についた汚れを洗い流す。 これが重要! ② 傷口に「傷当てシートとガーゼ」又は「ワンタッチパッド」等を貼る。 ③ ネット包帯や幅広のテープで固定する。 *湿潤療法用の絆創膏を貼ると良いのですが、学校では水道水で十分に洗い流すことはなかなか容易 なことではありません。傷口に異物(砂やごみなど)が残っているところに密閉状態にする絆創膏を貼 り悪化すると困りますので、学校では張り替えができるガーゼ等を使って応急処置をいたします。 こんな傷は病院で治療を ・傷口が裂けたようなギザギザな傷 ・深い傷 ・出血がひどい傷(数分押さえていても血が止まらない傷) ・石、砂、その他異物が入って水道水の洗浄だけでは取れない場合 救急法講習会 5 月 21 日 部活動部員やマネージャーを中心にAEDを 使った救急法講習会を行いました。今年は、講師の方やダ ミーがうつぶせに倒れていてそれを発見した救助者はどう しますか?と、少々応用を 入れた講習を行いました。 あおい祭の健康安全について いよいよ「あおい祭」です。団長のリーダーシップのもと、安全に気をつけて大いに盛り上がっても らいたいと思います。 ① 「熱中症予防」 日陰のないグランドに一日いるので相当暑くなります。水分、薄めた塩分、 スポーツドリンクをこまめにとってください。また、帽子やタオルをかぶり ましょう。 万一、頭が痛い、気持ちが悪い、吐き気等 症状が出たら早め に救護場所(大体育館)に来てください。 ② 「けが予防」 あおい祭でのけがは年々減少傾向にあります。生徒会の皆さんが安全面を考えた競技の工夫と生徒 一人一人の意識が高まっているからだと思います。 それでも女子の「タイヤ引き」は毎年30人ほど足を擦りむいています。過去には、タイヤと一緒に 引かれて膝から下一面を擦りむいた(えぐれたようになった)人もいます。 そこで、強制ではありませんが、学校の体操着の長ズボンをはいて競技をすることをお勧めします。 ③「紫外線予防」 紫外線に対してアレルギーがある人や肌の弱い人は、日焼け止めを付けたり帽子やタオルをかぶっ たりしてください 過去には「耳の上や頭皮がやけど状態」 「眼が充血した」等のケースがありました。 ④「朝食を食べて登校すること。前日は早く寝ること。」 血液の中に糖分が減ると、 「低血糖」を起こし、顔色が悪くだるくなったり、ボーとなったり、冷や 汗が出たりしてきます。朝は、糖分の持続性がある「炭水化物」ご飯、おにぎり、パン等食べてくる と良いと思います。その上、睡眠不足になっていると、頭痛、体がだるい、集中力の低下、けがや熱 中症にかかりやすくなったり「脳貧血」で倒れたりすることもあります。 ⑤「競技前はしっかり準備運動をすること。」 足がつったり肉離れしたりします。 ⑥「爪を切って競技に参加すること。」 相手を傷つけたり、自分の爪を剥いだりすることがあります。 「頭を打った。」「目を打った。」「骨折をした。 」「興奮しすぎて過呼吸になった。」ということがない ように一人ひとりが節度をもって競技に参加してください。
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