緑柏8月号 - 長崎県立佐世保南高等学校

平成27年度 学校だより
緑 柏
校長室の窓から
長崎県立佐世保南高等学校
No.125
平成27年8月31日発行
発行責任者
松井 裕次
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校長
松井裕次
私の四駆
4月の新任式で、2・3年生には紹介しましたが、私の車のナンバーは「1024」です。8年前、夜間高
校に勤務していた頃に買った車です。約2年間で、西九州のほとんどの山に登りました。といっても、車で行
けるところまで行って登るという、まさに「山歩き」です。狭い曲がりくねった登山道を走るのには最適な車
ですが、一般道には適していません。「軽」なのに燃費が悪く、リッター10㎞も走らないのです。家族から
は、燃費の悪さを責められますが、数年前に大雪が降ったときだけは「四駆」の実力を認めてもらいました。
1024
私の教科は数学ですが、車のナンバーを生徒に1番覚えてもらいたい数字に決めました。高校数学でよく出
てくる数字に「2の10乗」があります。210=1024です。同様に、36=729、54=625 も記憶
しておきたい数字です。
例1
「学習時間を1日1分から始め、翌日は2倍勉強する」というルールを決めると、10日後(11日目)に
皆さんは、1024分=17時間4分勉強することになります。
例2
「1日1円から貯金を始め、翌日は2倍貯金する」というルールを決めると、10日間の貯金総額は、
1+2+4+8+16+32+64+128+256+512=1023(円)、同様に続けると、20日間では100万円以上
貯まります。これらは、等比数列の和 1+21+22+23+・・・+2nー1=2n-1 で求まります。
例3
厚さ0.3㎜の名刺も、キチンと10回折りたたむことが可能ならば、1024枚 の名刺を重ねることと
同じになるので、約30㎝の厚さになります。
ビットとバイト
コンピュータで用いられる単位に、ビットとバイトがあります。ビットはデータの最小単位であり、2進数
の1桁のことです。1ビットを用いて2通りの状態を表現できます。コンピュータの頭の中では、高・低2種
類の電圧を「1」、「0」に対応させています。1バイトは8ビットで、28=256通りの情報を表現でき
ます。情報量は1024倍ごとに、1KB=1024B、1MB=1024KB と表しますが、科学技術が
発達し、ハードディスクドライブの容量や通信速度がどんどん大きくなり、キロやメガから、ギガの時代へと
移りました。特に通信速度については、コンピュータの世界でも 1024≒1000として、用いることが
多くなりました。
2.718
化学の江口拓真先生(南高28回生)の車のナンバーは、「2718」です。これは、「自然対数の底e
≒2.718」 を表しています。高校数学(理系)の微分・積分で学習する極めて重要で便利な定数です。
「自然対数の底e」は人類の科学の発達になくてはならないものであり、その科学への貢献度は「1024」
の比ではありません。「2718」は江口先生の愛情表現です。
○全国高総文祭に邦楽部が出場
7月31 日に滋賀県で行われた第39回全国高等学校総合文化祭に邦楽部が長崎県代表として出場致しました。
2、3年生の部員14名は、
「連なる」という難易度の高い曲を演奏し高い評価を得ましたが、これまで目標に
してきた8位入賞という全国入賞(出場校55校)はできませんでした。
現在の3年生7名は、1年生のときにしおかぜ総文祭
を経験し、
「絶対に全国大会に入賞する!」という熱い気
持ちを持った学年でした。そのような3年生を中心に、
2年生と心を
「連ねて」
一生懸命練習に励んできました。
いつもひたむきに明るく邦楽部を牽引してきた3年生の
想いを引継ぎ、来年は全国入賞できるよう頑張りたいと
思います。皆様からご支援を賜り、本当にありがとうご
ざいました。
本番前の練習の様子(大津市びわ湖ホール)
○国体県予選・陸上競技100mで優勝!!
8 月 10 日(月)
、長崎県立総合運動公園陸上競技場(諫早)で第 70 回国民体育大会・陸上競技長崎県予選会
が行われました。少年男子 100m では、今年の和歌山インターハイにも出場した北川雄翔君(3 年生)が圧巻の
走りを見せ、見事優勝しました。9 月に行われる県新人戦での 1・2 年生の活躍も期待しています。
<結果>
○北川 雄翔 男子少年 A 100m 記録 10 秒 80 第 1 位
○「戦争を語り継ぐ~70 年前、佐世保は戦場となった~」 8 月 9 日 平和学習を実施
終戦から 70 年を迎えた今年の平和学習は、標記のテーマに基づき、生徒会有志が取材・制作したビデオの上
映を中心に実施されました。
戦前は軍港都市として軍事施設が集中していた佐世保には、各地にその遺構が戦争の記憶をとどめています。
生徒会有志は、針尾電波送信所(無線塔)
、大陸からの引揚者が上陸した浦頭港、多くの無名戦没者を供養する釜
霊園、教室を付設した防空壕の跡で宮地区に現存する無窮洞などの取材や、川棚町の魚雷発射訓練場跡、人間魚
雷などの特攻訓練をおこなっていた場所に建つ特攻殉国の碑を訪ねたことが映像によって紹介されました。
続いて、ビデオを通じて佐世保空襲体験者の方の体験談を伺うことができました。涙を流しながら出征する若
い男性の先生を見送ったお話、仲のよかった友人が一家七人空襲の犠牲となって亡くなったお話、戦後の食糧難
の時には校庭の草も摘んで食べたというお話など、どれも今の日常からは想像できないものであり、戦争の悲惨
さと平和の尊さを改めて痛感させられました。また、
「貪欲に勉強してほしい」との言葉は、それができなかった
世代の、今の高校生へ託す想いとして強く胸に響きました。
今回の取材に応じてくださった加藤維子さん、堤久枝さんも当日は集会に参加してくださいました。
「生きてい
てよかった」と万感胸に迫る想いで語られた加藤さんの言葉、
「若い人たちの感性と言葉で戦争を語り継いでほし
い」との堤さんの言葉に、戦争を知らない世代の責任を自覚させられた集会でした。
加藤さん(左) 堤さん(右)
浦頭港で
○オープンキャンパスで大学生を体験(2年生)
今年も「総合的な学習の時間」の一環として、2 年生が長崎大、長崎県立大、九州大、佐賀大、熊本大の 5 つ
の大学のオープンキャンパスに参加しました。
模擬講義に参加したり、大学生に話を聞いたり、学食で昼食を食べたりすることで、資料からでは感じ取るこ
とができないそれぞれの大学の魅力や実態を、自分達の五感で感じることができたようです。
オープンキャンパスに参加したことをきっかけに、進路研究をさらに深め、進路実現に向けて日々努力してい
きます。これからの TEAM69 にご期待ください。
(九州大学にて)
(長崎大学にて)
○第60回長崎県吹奏楽コンクールを終えて
7月31日(金)長崎県吹奏楽コンクールが開かれた。今年は今までになく部員が少なく、パートによっては
1人というところもある。課題曲、自由曲もそれを考えての選択となった。しかし、部員達は持ち前の明るさと
チームワークで乗り越え、当日は朝早くから準備したにもかかわらず南高らしさを十分に出し切った素晴らしい
演奏だった。会場に詰めかけた多くの保護者やOB・OGたちも非常に喜んでくださった。演奏後の笑顔が全て
を物語っていた。結果は惜しくも銀賞(銀賞の中では1番だったらしい)
。誠に残念ではあったが、次の日から黙々
と練習している姿に胸を打たれた。来年こそ金賞!!と心に誓った。
(顧問 平瀬裕明)
部活動の結果
○バスケットボール部
第 47 回県北地区高等学校長崎新聞社杯
女子 優勝
男子 第 3 位
○陸上部
佐世保地区高等学校新人陸上競技大会
200m 加藤 彰人 第 2 位
和歌山インターハイ
100m 北川 雄翔(予選敗退)
○水泳部
平成27年度全国高等学校総合体育大会
女子800m自由形 南里一美(予選敗退)
速報!!
○バレーボール部
第 8 回長崎県バレーボール協会杯長崎県高等学校
男女バレーボール選手権大会
男子 準優勝
○野球部
第64回佐世保市長旗新人大会
優勝
○書道部
第 16 回高校生国際美術展(書の部)
飯盛夏美(3年)
奨励賞
川下真穂、後藤麻衣、脇 愛美
佳作
第 44 回全国高校書道展
飯盛夏美(3年) 特選
南高に NEW FACE \(^0^)/
ひろ
中村 熙 先生(数学)
南高生に一言
寺園先生の産休代替として8月17日より着任いたしました、数学科の中村熙と申し
ます。身も心も脂がのってきた年頃ですが、高校生の元気と体力に圧倒されている毎日
です。精神的にも身体的にも引き締めていきたいと思います、よろしくお願いします!
○オープンスクール ~中学生を対象に開催~
8月21日(金)
、中学校2・3年生と保護者を対象にしたオープンスクールが本校で開催されました。
「南高生の元気な姿を見てほしい!」を合言葉に、65名のオープンスクール実行委員と教職員が一丸とな
って準備を進め、約600名の中学生・保護者の方々をお迎えしました。サッカー部3名による元気いっぱいの
司会、放送部作成の学校紹介ビデオ、吹奏楽部演奏、バトン部演技、常任委員長の矢動丸くんによる学校説明な
ど、例年以上に賑やかな全体会となりました。模擬授業の後には各教室で座談会が行われ、実行委員の生徒たち
が中学生の質問に答えたり南高に対する思いを伝えました。
(座談会の様子)
(模擬授業)
2年前、自分も南高のオープンスクールに参加しました。今年は「自分が南高らしさを伝えたい」という思いで
実行委員の仕事を引き受けました。夏休みの補習期間に毎日早朝や放課後集まって話し合いや準備を行うことは
正直大変でしたが、運営する立場を経験し、相手への心配りの大切さを学ぶことができました。座談会に向けて
中学生の質問に答えられるように準備を進める中で、
自分自身が南高について改めて考える機会にもなりました。
当日は緊張しましたが、
中学生一人ひとりの目を見て話しをすることができたと思います。
反省点もありますが、
たくさんの中学生や保護者の方に来ていただき、とても充実したオープンスクールになりました。
~実行委員感想文より~
○南高祭のお知らせ
こ こ
第67回体育祭、文化祭が開催されます。今年度の南高祭テーマは「キセキ~南高からつなぐ 僕等の物語~」
。
限られた時間の中で、生徒一人ひとりが一生懸命準備をしています。特に3年生にとっては、これが最後の学校
行事となるので、その思いもひとしおです。南高生が作り出す「キセキ」溢れる南高祭に、ぜひお越しください。
第67回体育祭
期日:平成27年9月6日(日) ※雨天時は9月7日(月)
場所:本校グラウンド
第67回文化祭
期日:平成27年9月13日(日)
場所:本校