2015年1月26日 SGUニュース速報 山田産業運輸支部結成!

札幌市北区北6条西7丁目自治労会館3階
2015年1月26日発行
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SGU札幌地域労組
札幌地域労組
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ニュース速報
書記長
大島利広
№50
皆の力で仲間の解雇を救うぞ!!
札幌地域労組山田産業運輸支部結成!
道内において、産業廃棄物(家電リサイクル品など)の運搬を行っている、有限会社山
田産業運輸(石狩市八幡、従業員約50名)に10年前から勤務する葛西慶大(36)さ
んは、様々な人から働く上での法律や権利について聞くにつれ、自分の会社では、それが
守られていないことに疑問を持ち知識を得ていきました。
葛西さんは、その知識を基にし、1~2年前頃から会社に対して労働者の権利を強く主
張していくようになっていきました。例えば、有給休暇が全く認められない状況に対し、
「労基法に照らし合わせてもおかしい。違法だ!」と粘り強く主張し、会社側に認めさせ
ると同時に仲間も取得できるよう働きかけたりもしました。また、長時間労働に対する改
善などを日頃から単独で、事あるごとに主張してきました。しかし、山田一社長は、肝心
なところで逃げ回り葛西さんを強く遠ざけるようになっていきました。
このようななか会社は、社会保険労務士に相談し葛西さんを排除する計画を企てていた
のです。そして遂に昨年の暮れ12月27日に突然の解雇通知を突き付けてきました。予
告無しの即日解雇です。葛西さんは、その扱いに対し猛烈に抗議し、解雇通知書に記載さ
れている解雇理由の具体的内容について答えるよう迫りましたが、社長はいつものように
に逃げ回り、社長の妻に至っては、社労士に電話で指示を仰ぎ「先生が何も答える必要は
ないと言ってるので、帰って下さい。」と言うのです。葛西さんは、この無責任な態度に
あきれ止む無く帰宅しました。納得が出来ない葛西さんは、年が明け5日に諦めず出社。
しかし、社長からいきなり「帰れ!帰らないのであれば警察を呼ぶ!」と脅されたため、
すぐに札幌地域労組に相談。その日のうちに個人加盟し解雇撤回を求めることとしまし
た。
一方、この会社のやり方を同僚たちが知ると、強い憤りを持った仲間から、葛西さんに
対し「今回の問題を解決するために出来ることは無いか?」「解雇を撤回するためにオレ
たちも闘う!」との声が湧き上がりました。これを受け、地域労組は「解雇撤回を求める
ためには組合結成が不可欠である」と仲間の結集を呼びかけました。そして、10日には
第一回目の準備会、翌17日には葛西さんの解雇を撤回させるため数十名の仲間が参加
し、結成大会を開催しました。結成大会では、「自分の労働条件などは二の次でいい。葛
西さんの解雇を絶対に撤回させる。そのためにここに来た。」などの想いが熱く語られ、
多いに盛り上がりました。26日には、葛西さんの解雇問題の第一回目の団体交渉が開催
されますし、2月の初旬には支部としての交渉がスタートします。この熱い団結が必ずや
仲間の解雇を撤回させることと確信します。
今回の葛西さんの行動と会社からの措置(一人の行動は解雇という危険が伴う)を考え
たとき、権利の主張は仲間の団結が不可欠であると強く感じます。
ちなみに、この職場では就業規則の不開示、固定残業制度によるサービス残業問題、有
給取得に対する査定、長時間労働など、劣悪な職場環境のもと仕事をしているとか改善し
なければならない問題はまだまだ山積しています。皆様の温かいご支援をお願いします。