路側無線装置(フリーフロー用2G) 仕様書

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路側無線装置(フリーフロー用2G)
仕様書
施仕第1415224−1(2G)号
平成2627年 7月
東日本高速道路株式会社
中日本高速道路株式会社
西日本高速道路株式会社
1
備考
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備考
3-3-4 内部インタフェース ............................................................ 3-14
3-3-5 電源部の機能 .................................................................. 3-14
第4 章 試験及び検査 ...................................................................... 4-1
4-1 自主検査........................................................................... 4-1
別紙添付資料 1 単純徴収方式における通信トランザクション
別紙添付資料 2 カード未挿入の場合における通信トランザクション
本仕様書の適用は以下のとおりである。
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東日本高速道路株式会社
平成 2627 年 7 月
中日本高速道路株式会社
平成 2627 年 7 月
西日本高速道路株式会社
平成 2627 年 7 月
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第1 章 一般的事項
1-1 本仕様書の適用範囲及び FF システムの概要
1-1-1 本仕様書の適用範囲
本仕様書は、有料道路等におけるフリーフロー用有料道路自動料金支払いシステム(以下、
「FF
システム : FleeFree Flow System 」という。)に用いて、車線を通行する二輪車含む車両(以下、
「車両等」という。
)に対して、無線通信を行う路側無線装置(以下、
「本装置」という。)に適用す
る。
1-1-2 FF システムの概要
FF システムとは、有料道路等における本線部及びランプ部において通行車両が装着した車載器
とガントリー等に設置した路側無線装置との間で、車両の通行や料金に関する情報を無線通信によ
って交信し、人手を介することなく自動的に料金を支払うことを可能とするシステムであり、
1.料金所渋滞の解消
2.キャッシュレス化による利便性の向上
3.管理費の削減
を目的としている。
なお、以下に FF システム概略図を図 1-1-2.1 に示す。
3
備考
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第2 章 必要条件
2-1 必要条件及び構造
本装置の必要条件及び構造を以下に示す。
(1) 構造、形状、寸法、質量はなるべく小型、軽量で堅牢であること。
(2) 地震、台風、火災等に対する措置が講じられている構造であること。なお、屋外設置装置に関
しては、併せて、防水、防錆、防塵、塩害に対する措置が講じられている構造であること。り、
かつ当該納入製品又は同一仕様においてJIS C 0920 「電気機械器具の外郭による保護等級(IP
コード)
」IPx3 以上とする。
(3) 人体への影響、他の電子機器への電磁干渉に対して十分な配慮が払われていること。
(4) 筐体は、容易に開けられない構造とし、扉を設置する場合は、複数の構造の異なる鍵により施
錠できるものとし、鍵の仕様については別途指示するものとする。
(5) 筐体内部の発熱(屋外設置装置に関しては太陽光による輻射熱も含む)等の局所的な温度上昇
を緩和する構造とすること。
(6) 電源投入状態で、構成品の内部に結露を発生させない構造とすること。
(7) 無停電電源装置の切替等の瞬断時に、安定した動作をすること。
(8) 屋外設置装置については、車両等進行方向に対して、側面または裏面からの保守点検(計器測
定を含む)が容易に行える構造とし、運用車線への影響を極力小さくすること。
また保守点検は簡便に行えることとし、外部出力信号を出せる構造であること。
(9) 筐体は D 種接地を施すことのできる構造であること。
また、下記の(10)及び(11)に示す雷保護デバイスは、別途、避雷専用の接地を施すことが出来
る構造であること。
(10) 屋外設置装置の電源部は、JIS C 5381-1「低電圧システムに接続するサージ保護デバイスの
所要性能及び試験方法」クラスⅡを満足する耐雷に対する措置を講ずること。なお、試験の公称
放電電流は 5,000A とする。
また、屋内設置装置であっても、屋外装置と接続される電源回路は上記と同様の措置を講じる
ものとする。
(11) 屋外設置装置の回線保護については、JIS C 5381-21「通信及び信号回路に接続するサージ防
護デバイスの所要性能及び試験方法」カテゴリ C2 を満足する耐雷に対する措置を講ずること。
なお、試験の公称放電電流は 5,000A とする。
また、屋内設置装置であっても、屋外装置と接続される通信回線は上記と同様の措置を講じる
ものとする。
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備考
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備考
第3 章 路側無線装置(フリーフロー用)
3-1 路側無線装置(フリーフロー用)の概要
ETC 処理を行うため、車両に取付けられた車載器と無線通信を行う。
本装置は、アンテナ(無線部)(以下、
「FF 用アンテナ」という。)、フリーフロー用車線サーバ(通信
制御部)(以下、
「FF 用車線サーバ」という。)、フリーフローアンテナ用中継装置(以下、
「FF 用中継
装置」という。
)及び収容架(屋内設置の場合)で構成される。
路側無線装置(フリーフロー用)
(以下、
「FF 用路側無線装置」という。
)とは、ETC の各種処理に
必要なセキュリティ処理部、ETC 処理部、周辺装置とのインターフェースインタフェース部等、屋外
設置装置の配線を集線して光伝送を行う路側インタフェース集約部、収容架で構成される。なお、路
側無線装置(FF 用)の構成を表3-1.1 に示す。
また、光成端箱は収容架には含まないものとして別途設置する。
表 3-1.1 FF 用路側無線装置の構成
項番
1
2
名
FF 用アンテナ
FF 用中継装置
3
FF 用車線サーバ
4
収容架
称
設置場所
屋 外
屋 外
屋 内
屋 外
屋 内
備
考
収容筐体を含む。
収容架に格納する。
収容筺体を含む。
4 台の FF 用車線サーバを収容可能と
する。
(屋外設置の場合を除く)
MTBF は以下の装置構成にて算出するものとする。
装置構成とは「FF 用アンテナ」
「FF 用中継装置」
「FF 用車線サーバ」とする。
3-1-1 必要条件及び構造
「2-1 必要条件及び構造」によるとものとし、以下の項目を追加する。
(1) 路側無線装置
FF 用アンテナは屋外の車線上、FF 用中継装置は屋外の車線近傍(FF 用車線サーバが屋内設置
の場合)
、FF 用車線サーバは屋内の収容架に設置する。
(2) FF 用中継装置
収容筐体は屋外自立型、屋外壁面取り付け型または屋外バンド取り付け型の構造とする。
(3) 収容架
1) 1 台の収容架に最大 4 台のFF 用車線サーバが収容可能な構造とする。
2) 19 インチラック(TIA/EIA-310-D)の構造とし、取り付け穴はユニバーサルピッチとする。
3) 1 台の FF 用車線サーバは 10U 以内に収容するものとする。
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3-2 本装置の種類
本装置の種類は「ETC 路側無線装置仕様書 ETC-A**200P」の「1-4-1 本装置の種類」により、表 3-2.1
のとおりとする。
表 3-2.1 ETC 路側無線装置(FF 用)のタイプ
項
1
タイプ
ETC 路側無線装置
(フリーフロー用)タイプ1F
種
別
アンテナ:本線用1 号「E1」
フリーフロー(専用車線)
車線サーバ:本線用3 号※
に適用する。
「A21」
「A1」
「B2」
「C1」
「D2」
※ 通信制御部は屋内設置用としてもよい。
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適
用
備考
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備考
(2) FF 用車線サーバの処理能力
本仕様書に示す各処理を、図 3-3-1.2 に示すようにフレームクラス「A」
(狭域通信(DSRC)シ
ステム標準規格 ARIB STD-T75)は2.34375ms(ミリ秒)以内に、フレームクラス「B」
(狭域通信
(DSRC)システム標準規格 ARIB STD-T75)は 3.90625ms(ミリ秒)以内に全て完了する処理能力を
有するものとする。
なお、ここで示す ETC 処理には、システムの立ち上げに要する処理、運用開始にかかる処理、
車線上の車両管理機能は入らない。
また、料金所サーバへのデータ転送にかかる処理は入らない。
DSRC-L7
セキュリテイ処理
ETC 処理
セキュリテイ処理
DSRC-L7
タイプ1A(フレームクラス「A」
)
:2.34375ms
タイプ3A(フレームクラス「B」
)
:3.90625ms
図 3-3-1.2
(3) 通信アプリケーション機能
本装置は、料金所サーバ、ETC 車載器に対して車線サーバ(ソフトウェア)(フリーフロー用 2G)
仕様書の通信を行うものとする。
(4) 冗長及び現用予備切替機能
システムの冗長構成を図るものとし、常時2 系統の運用を行う。
(5) WCN(ワイヤレスコールナンバー)の取得機能
車載器から送信されるWCN は「ETC 路側無線装置仕様書ETC-A**200P」の「2-3-4-8 ワイヤレ
スコールナンバーの送信制御」によるが、車線サーバにおける処理は以下のとおりとする。
1) 車載器より VST(ビークルサービステーブル)の送信直後に 2 回固定で割り付けられ送信され
る WCNC(ワイヤレスコールナンバーチャネル)を受信し、ETC 処理部にて蓄積する。
なお、参考として単純徴収方式における通信トランザクションを別紙添付資料-1 に示す。
2) カード未挿入の場合における通信トランザクションを別紙添付資料-2 に示す。
(6) 自己診断機能
「ETC 路側無線装置仕様書 ETC-A**200P」の「2-2-6 自己診断機能」による。
また、
「2-2-6 自己診断機能」
「(2)自己診断実施時期」は、
「5.8GHz 帯 DSRC 路側無線装置規
格書 ETC-B**200P」の「2-6 故障検出部の機能及び特性」による。
なお、
「2-6-1 故障検出の機能」
「(2)遠隔診断」については、遠隔監視制御装置を有するもの
とする。
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備考
別紙添付資料-1
単純徴収方式における通信トランザクション
RSE
AP
OBE
L7
L7
Reg.App.O.
Reg.App.R.
BST
Not.App.R.
固定割付
AP
Not.App.O.
VST
WCNC
WCNC
DgetRq(110)
ActionRq.
1F
ActionInd.
ActionCf.
3F
ActionRs.
ActionRq.
1F
ActionInd.
ActionCf.
3F∼5F
ActionRs.
ActionRq.
3F∼5F
ActionInd.
1F
ActionRs.
ActionRq.
1F
ActionInd.
ActionCf.
1F
ActionRs.
EndApp.
1F
DgetRs(110)
DgetRq(96,111,114)
DgetRs(96,111,114,)
DsetRq(111,114,120)
ActionCf.
DsetRq(97)
EndRq
DsetRs(111,114,120)
EndApp.
「5.8GHz 帯DSRC インタフェース規格書(ETC-B**230P)
」を参考に記載
8
DsetRs(97)
EndRs
96:車載器固有情報
97:車載器指示情報
110:契約情報
111:出口情報
114:通行履歴情報
120:利用明細情報
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