尿定性・定量

平成15年度
一
精度管理集計報告
般
検
査
(定 量 ・定 性 検 査 )
一 般 検 査 研 究 班
蛋白定量
蛋白定量 方法別採用率の変遷
方法別採用率の変遷
2 0 0 3年
2 0 0 2年
2 0 0 1年
2 0 0 0年
1 9 9 9年
0%
20%
40%
60%
色素法 (PR法)
色素法 (CBB法)
比濁法 (ズ ル ホ サ リ チ ル酸法 )
その 他(色 素 法BPR法)
80%
色素法 (PV法)
100%
蛋白定量
グラム
蛋白定量 方法別ヒ
方法別ヒスト
スト
グラム
試料A
試料B
60
50
目標値 118.1mg/dl
目標値 27.1mg/dl
色 素 法 (PR法 )
色 素 法 (PR法 )
40
色 素 法 (CBB法 )
50
色 素 法 (CBB法 )
色 素 法 (PV法 )
色 素 法 (PV法 )
30
色 素 法 (BPR 法 )
40
色 素 法 (B P R法 )
比 濁 法 (ス ゙ル ホ サ リ チ ル
酸 法)
比 濁 法 (ス ゙ ル ホ サ リ チ ル酸 法 )
件
数
30
20
20
10
10
0
25
30
35
40
4 5 以上
0
100
判定値 (
mg/dl
)
110
120
130
140
1 5 0以 上
蛋白定量
蛋白定量 正確さ
正確さの評価
の評価
試料 A
測定方法
色素法(PR法)
色素法(CBB法)
色素法(PV法)
色素法(BPR法)
比濁法(ズルホサリチル酸法)
HPLC法標定値
試料 B
測定方法
色素法(PR法)
色素法(CBB法)
色素法(PV法)
色素法(BPR法)
比濁法(ズルホサリチル酸法)
HPLC法標定値
平均値 (mg/dl
)
標準偏差
変動係数 (%) 正確度(偏り)%
28.9
35.0
27.0
26.0
54.5
27.1
3.05
10.5
1.00
1.41
10.61
3.7
5.4
19.5
平均値 (mg/dl
)
標準偏差
127.0
150.0
129.0
121.0
274.0
118.1
6.85
5.4
1.73
8.49
49.50
1.3
7.0
18.1
6.6
29.2
-0.4
5.4
101.1
変動係数 (%) 正確度(偏り)%
7.5
27.0
9.2
2.4
132.0
糖定量
糖定量 方法別採用率の変遷
方法別採用率の変遷
2 0 0 3年
2 0 0 2年
2 0 0 1年
2 0 0 0年
1 9 9 9年
0%
20%
40%
電極法
60%
酵素法
80%
100%
糖定量
グラム
糖定量 方法別ヒ
方法別ヒスト
スト
グラム
試料A
40
試料B
40
目標値 101.2mg/dl
目標値 462.8mg/dl
35
35
電極法
電極法
30
酵素法
20
20
15
15
10
10
5
5
0
酵素法
25
25
件
数
30
0
90
93
96
99
102
105
108
127
420
430
判定値 (
mg/dl
)
440
450
460
470
480
490
500
糖定量
糖定量 正確さ
正確さの評価
の評価
試料 A
測定方法
電極法
酵素法
電極法標定値
平均値 (mg/dl
)
標準偏差
変動係数 (%)
正確度(偏り)%
100.8
100.8
101.2
2.92
5.86
2.9
5.8
-0.4
-0.4
平均値 (mg/dl
)
標準偏差
変動係数 (%)
正確度(偏り)%
462.7
459.1
462.8
13.03
13.36
2.8
2.9
0.0
-0.8
試料 B
測定方法
電極法
酵素法
電極法標定値
尿試験紙判定法の推移
尿試験紙判定法の推移
目視判定
機器判定
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
0%
20%
40%
60%
80%
100%
尿試験紙メ
尿試験紙メーカー別採用率の推移
ーカー別採用率の推移
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
0%
20%
バ イ エ ル メ テ ゙ィカル
シスメックス
40%
アークレイ
藤沢薬品
60%
栄研化学
三和化学
80%
和光純薬
100%
尿蛋白定性検査
112件)
尿蛋白定性検査 回答集計(
回答集計(
112件)
試料A
100
試料B
100
87.5%
件 数
80
80
60
60
40
40
20
20
0
0
0
15
20
30
85.7%
100
判 定 値 (mg/dl
)
200
300
尿糖定性検査
112件)
尿糖定性検査 回答集計(
回答集計(
112件)
試料A
100
試料B
100
92.9%
件 数
80
80
60
60
40
40
20
20
0
100
250
0
87.5%
250
判 定 値 (mg/dl
)
300
500
1000
2000
尿潜血定性検査
112件)
尿潜血定性検査 回答集計(
回答集計(
112件)
試料A
試料B
40
120
35.7%
91.1%
100
件 数
30
25.9%
80
20
60
40
10
20
0
0.75
0.51
0.5
0.41
0.2
0.17
0.15
0.14
判 定 値 (mg/dl
)
0.1
0
0.06
0.75
0.05
0.015
0.03
0
評 価 の 設 定
定性検査
A:目標値
B:目標値±1ランク以内
C:A,B以外
潜血は目標値の設定がないため,今回は評価せず
定量検査
A:目標値±10%以内
B:目標値±20%以内
C:A,B以外
評
定性検査
価
蛋白 (112件)
糖 (112件)
試料A
試料B
試料A
試料B
A評価
99
102
104
103
B評価
12
10
8
9
C評価
1
0
0
0
定量検査
蛋白 (84件)
糖 (93件)
試料A
試料B
試料A
試料B
A評価
50
52
89
93
B評価
23
28
3
0
C評価
11
4
1
0
ま
1
)
まと
とめ
め (
(
1
)
1.蛋白定量は、PR法を採用する施設が多く、昨年度と同様
に90%以上であった。
2.PR法、PV法、BPR法は、目標値との乖離が少なく
収束されていたが、CBB法と比濁法は大きく外れていた。
3.方法別にHPLC標定値から「
偏りパーセント」
を正確性と
して評価すると、PR法、PV法、BPR法は正確性の高
い方法であったが、比濁法は正確性に欠けていた。
ま
2
)
まと
とめ
め (
(
2
)
4.糖定量は、電極法が58.1%、酵素法が41.9%の採用
率であり、昨年度とほぼ同じ割合であった。
5.電極法、酵素法ともに収束性が高く、目標値との乖離も
認められなかった。
6.方法別に検定した酵素電極法標定値から「
偏りパーセント」を
正確性として評価すると、2法ともほとんど認められず、
正確性の高い方法であった。
ま
3
)
まと
とめ
め (
(
3
)
1.定性検査は、昨年度よりも10施設増加し、112施設の
参加があった。
2.蛋白定性では、各試薬メーカー間で表示濃度がほぼ一致して
いるため、2試料ともに比較的収束した回答が得られた。
3.糖定性は、高濃度試料で多少バラツキが認められた。
4.潜血定性では、高濃度試料でバラツキが認められた。
これは各試薬メーカー間で感度および表示濃度に互換性がない
ことも原因となっていると思われた。