4.事故防止対策《患者管理に関すること》

4.事故防止対策《患者管理に関すること》
(1)事故事例
①患者誤認:点滴時、検査(手術)出し時、配薬時、配膳時など
②患者のプライバシー、個人情報の漏洩
③応対ミス:患者及び家族とのやり取り
④盗難:入院中患者の金品が盗まれた
⑤患者所持品の紛失及び破損(義歯・臍帯):手術などではずした義歯を紛失
⑥患者の暴力・暴言による傷害
⑦外泊(外出)中の事故
⑧自殺
(2)対策
①患者誤認
1)患者へ実施するときの確認方法
a)ネームバンドで確認する。
b)夜間など眠っているときは、ベッドネームで確認する。
c)意識のある患者には、自分で名前を言ってもらう。
d)点滴ボトルに貼ってあるシールでも名前を確認する。
e)フルネームで確認する。
2)他部署へ引き継ぐときの確認方法
a)同時に2名以上の患者を出さない。
b)患者搬送時は、1人の患者を1人の看護師が最初から最後まで責任を持って対応
する。
c)受け入れ側と送る側の両方で声を出して、患者の名前をフルネームで確認する。
d)申し送り時、必要事項、患者の特徴などを確認する。
e)患者の氏名の確認を行った後、記録された情報を正しく引き継ぎ、受け入れ側は
復唱し確認を行う。
f)右手に装着してあるネームバンドを見て、氏名を読み上げて患者確認する。
ただし、緩和ケア病棟(北 2 階)入院中は、ネームバンドをカードケースに入れ
て持ち歩くが、他病棟への転棟時は右手にネームバンドを装着する。
g)意識のある患者には、自分で名前を言ってもらう。
h)手術患者には必ずネームバンドを装着する。
i)電話を受けるとき、伝言メモを使用し、氏名・時間・指示(用件)を必ず復唱し確
認する。
3)手術時の確認方法
手術患者の確認は、以下の手順で誤認防止チェックリストを出力し確認する (別紙)
入院時に患者カルテ→共通→文書管理→看護師→患者誤認防止チェックリストを選
択し印刷する。
【手術前(予定手術)
】
a)入院当日
➢担当看護師と同チームの看護師の2人で、電子カルテの患者プロファイルを開
きネームバンドの照合を行う。
照合内容:ネームバンドの ID 番号、患者氏名、生年月日、性別、血液型
➢ネームバンド装着時患者にバンドを見せ、間違いがないことを確かめ装着する。
b)手術オーダの確認
➢手術日が決定し、主治医がオーダ入力を行ったら、医師指示(☆マーク)に反
映するので、担当看護師と医師(主治医又は診療科医)の 2 人で術式・部位・
血液型の確認を行う。
【手術当日】
a)病棟から手術室入室迄
➢担当看護師と同チームの看護師 2 人で患者を手術室搬送する前に誤認防止チェ
ックリストに従って確認する。
➢患者確認をした担当看護師が手術室へ搬送をする.ストレッチャーの場合は確
認した看護師が申し送る。
➢カルテ、フィルム等、持参物品は手術室入室までは手元から離さない。
b)手術室入室後
➢手術室看護師は、患者誤認防止チェックリストに従って、入室前に患者の名前
とマーキングの有無を確認する。
【緊急手術の確認方法】
a)予定手術の手術当日の確認を担当看護師と他の看護師 2 人で確認する。
【外来手術(1.外来手術室使用する場合 2.各科処置室使用の場合)】
a)外来手術室を使用する場合
➢手術決定時
担当医師、看護師の 2 人で電子カルテの手術申込入力、1D 番号、患者名、
病名、術式、部位、左右、を確認する.
➢手術前日:電子カルテとフィルム準備時、外来の看護師 2 人で氏名を確認する.
➢手術当日
(午前中)
➢外来手術担当看護師が各科へ出向き、カルテ、フィルム、ネームバンドの名前
(患者来院時、本人に記載してもらう)
、手術部位を確認する.
(患者来院時)
➢各科外来看護師は、患者から名前、左右を含めた手術部位を答えてもらう.小
児、言語障害等のある場合は家族等に協力してもらう.患者搬送は確認をした
看護師が担当する.
➢決められた方法でマーキングを行う.患者に部位確認し、患者が特定した部位
にマーキングする.
(外来手術室入室時)
➢カルテとネームバンドを照合(名前・ID 番号)し、患者に名前・手術部位を答
えてもらう.マーキング部位を確認する.
(タイムアウト)
➢侵襲的検査誤認防止チェックリスト参照
・外来から中3F 手術室を使用する手術の場合も上記の2-①-1)2)3)を行い手術
室に搬送する.
・整形外科、泌尿器科、眼科はネームバンドへの名前の記入は患者が行う.
b)各科処置室使用の場合
➢手術決定時
・担当医師、看護師の 2 人で電子カルテ、ID 番号、患者名、病名、術式、部位、
左右、を確認する.
➢手術前日
・カルテとフィルム準備時、外来の看護師 2 人で氏名を確認する.
➢手術当日
(患者来院時)
➢各科外来看護師は、患者から名前、左右を含めた手術部位を答えてもらう.小
児、言語障害等のある場合は家族等に協力してもらう.
➢マーキングを行う.患者に部位確認し、患者が特定した部位にマーキングする.
(タイムアウト)
➢侵襲的検査時の確認方法参照
4)侵襲的検査時の確認方法
a)侵襲的検査・治療を行う場合に、患者間違い・検査手技間違い・検査部位間違い
を防止する目的でタイムアウトやマーキング(左右のあるもの)を実施する。
➢病棟患者の場合
・病棟看護師は、対象検査・治療がオーダされたら、電子カルテの患者カルテ
から侵襲的検査誤認防止チェックリストを出力し患者ファイルに挟んでおく。
・主治医と病棟看護師は検査前日または当日に必要な患者にマーキングを行う。
・病棟看護師は検査当日、侵襲的検査誤認防止チェックリストを挿んだ患者フ
ァイルを検査室に提出する。
・検査室看護師は患者ファイルが届いたら侵襲的検査誤認防止チェックリスト
を確認する。
・検査医はセットアップ終了後にタイムアウトを行い、検査室看護師は侵襲的
検査誤認防止チェックリストをチェックし検査・治療を開始する。
検査終了後、患者ファイルを病棟に返却する。
➢外来患者の場合
・侵襲的検査誤認防止チェックリストを電子カルテ個人ファイルより出力する。
・各診療科の医師事務補助・看護師は対象検査・治療の予約時に、侵襲的検査
誤認防止チェックリストを印刷し ID 番号、患者氏名、部位、左右を電子カル
テで確認する。
・各診療科の医師事務補助・看護師は侵襲的検査誤認防止チェックリストを、
同意書と共にホッチキスで留め、対象検査・治療室へ持って行く。
・検査室看護師は、検査前日、予約点検の際に同意書と共に侵襲的検査誤認防
止チェックリストがあることを確認する。
・当日、医師と看護師で検査部位を確認しマーキングする。
・検査医はセットアップ終了後にタイムアウトを行い、検査室看護師は侵襲的
検査誤認防止チェックリストをチェックし検査・治療を開始する。
➢タイムアウトの方法
セットアップ終了後、以下の言葉通りにタイムアウトを行う
医師 「ただいまよりタイムアウトを行います」
「和泉 太郎さんに対して気管支ファイバーを行います」
「みぎ○○を生検します」
看護師(医師の言葉を聴きながら確認する)
「ネームバンド、カルテ、同意書を確認しました」
医師 「確認ができましたので検査を始めます」
患者間違い・検査手技間違い・検査部位間違い防止
タイムアウト・マーキング(左右のあるもの)行う侵襲的検査・治療一覧
≪各科別検査項目≫
外科
H26 年 3 月作成
胃カメラ・気管支鏡・大腸ファイバー・血管造影・乳房穿刺
吸引生検(頚部など)・針生検・乳房穿刺吸引生検(ABC)など
内科
胃カメラ・気管支鏡・大腸ファイバー・心カテ・腹水穿刺
RFA(ラジオ波焼灼療法)
・肝生検・吸引肝生検・PEIT(経皮的エタノール
注入療法)骨髄穿刺・ポート挿入・血管造影など
脳外科
脳血管造影など
整形外科
神経根ブロックなど
泌尿器科
ESWL・WJ など
小児科
骨髄穿刺・心カテなど
≪検査場所≫
内視鏡室
胃カメラ・大腸ファイバーなど
超音波室
吸引生検(頚部など)・針生検・乳房穿刺吸引生検(ABC)
放射線科
胃カメラ・気管支鏡・大腸ファイバー・骨髄穿刺・心カテ・アンギオ
ステント・血管造影など
【マーキングの方法】
➢マーキングの原則は、まず患者に部位を確認し、患者が特定した部位をマーキングする。
➢各科によって異なる為一覧表とする。
a0000000001000021a
侵襲的検査誤認防止チェックリスト
0
ID
氏名
0
0
歳
マ
ー 1.マーキングしたか(施行者が部位記入 施行者と確認者がサイ
グ ン)
キ
マーキング部位( )
ン
【
検
査
室
】
1.入室時、患者に名乗ってもらい、マーキング部位を確認したか
2.タイムアウト前 患者確認(主治医又は検査医)
患者の意識のあるうちに本人確認をしたか
3.タイムアウト (主治医・検査医・看護師)
執刀医の宣言でネームバンド・同意書で確認をしたか
0
患者誤認防止チェックリスト
ID番号
患者氏名
0
0
0
科
0
歳
a0000000001000021a
誤認防止チェックリスト
チェック項目
誤認
【 1.担当看護師は他の看護師2名とで患者情報画面でネームバンドの照合を行った
入
院予
(ID番号・患者氏名・生年月日・性別・血液型)
時定
2.手術準備書の確認(準備書が出た日又は翌日の日勤)
手
担当看護師は他の看護師と2名で術式・部位・血液型の確認を行ったか
術
】
5.担当看護師は術前処置時、手術準備書で患者に手術部位の確認を行ったか
マ 1.マーキングしたか(各科の方法で施行、施行者が部位記入 施行者と確認者がサイ
ンー
ン)
グ
キ
マーキング部位記入( )
1.看護師2名でカルテ・同意書・準備書・ネームバンド・マーキング等 及び、患者名と
本人を確認したか
手
術
当
日
2.患者確認をした看護師が手術室に同行。ストレッチャーの場合は確認をした看護師が
申し送りをしたか
3.持参物品は手術室入室(申し送り)まで手元から離さなかったか
【
緊
急
手
術
】
手
術
前
《平日日勤帯》
予定手術の入院時1・2・3・5及びマーキングをチェックし、下記4と搬送時を追加す
る
4.手術準備書の確認
担当看護師は、他の看護師と2名で術式・部位・血液型の確認を行ったか
≪土・日・祝・夜間≫
予定手術の入院時1・2・3・5及びマーキングをチェックし、下記1と搬送時を追加す
る
1.ネームバンドの患者名・ID番号・年齢・性別・を確認して
患者に装着したか
搬
送
時
患者確認をした看護師が手術室に同行 カルテ等持参物品は申し送りまで
手元から離さなかったか。ストレッチャーの場合は確認をした看護師が申し送りをしたか
【
手
術
室
】
1.患者受け入れ時、患者に名乗ってもらい、3点認証後、マーキング部位を確認したか
2.タイムアウト前 患者確認(主治医又は執刀医)
患者の意識のあるうちに本人確認をしたか
3.タイムアウト (執刀医・麻酔科医・外回り看護師)
執刀医の宣言でネームバンド・カルテ・手術準備書・麻酔用紙で確認をしたか
1.手術決定時、(担当医師と外来看護師の2名で)
電子カルテのID番号・患者名・病名・術式・部位・左右の確認をしたか
2.手術前日 (外来看護師2名で)
カルテとフィルム準備時、患者名とカルテ・フィルムがあっているか確認したか
【
外
来
手
術
】
3.手術当日の午前中(外来手術担当看護師)
ネームバンドの名前・手術部位の確認をしたか
4.患者来院時 (外来看護師)
患者から名前・手術部位を答えてもらい確認したか
5.患者に手術部位を特定してもらいマーキングをしたか
(施行者が部位記入 確認者と共にサイン) マーキング部位(
)
6.外来手術室入室時(外来手術担当看護師)
3点認証を行い、手術部位を答えてもらい、マーキングを確認したか
7.タイムアウト
担当医が患者名、診断名を宣言し、患者・看護師と共に手術部位を確認し手術を開始
したか
日付
氏名
氏名
各科別マーキング法
診療科
外科(予定手術)
いつ
当日
誰が
主治医
何処で
何処に
何を用いて
病棟
患部
スキンマーカー
立会医
(緊急手術)
手術直前
主治医
病棟
患部
スキンマーカー
(外来手術)
当日
処置担当医
外来
患部
スキンマーカー
脳外(予定手術)
当日朝
医師
病棟
患部の前額部
スキンマーカー
直前
医師
当該場所
患部の前額部
スキンマーカー
泌尿器科
前日又は
医師と
ストーマ造 設部
スキンマーカー
(ストーマ)
前前日
看護師
病室
位に
前日又は
執刀医
病室
患部
スキンマーカー
(緊急手術)
(腎・尿管)
当日
整形外科
(予定手術)
前日
医師
病棟
患部
スキンマーカー
(緊急手術)
前日
医師
当該場所
患部
スキンマーカー
婦人科
前日
主治医
病棟
(予定手術)
当日
(緊急手術)
皮膚科(外来手術)
手術直前
当日
耳鼻科
(予定・緊急・外来手
スキンマーカー
手術室
主治医
手術決定場
スキンマーカー
立会医
所
医師
外来
患部
当医
病棟
耳は患部
スキンマーカー
前日又は
鼻は手術側手背
スキンマーカー
術)
当日
両側の場合(無)
眼科(予定手術)
当日
・点眼がある場合
点眼開始時
看護師
病棟
患側の眉外側
白テープ
・点眼が無い場合
出棟時
看護師
病棟
患側の眉外側
白テープ
(外来手術)
来院時
看護師
外来
患側の眉外側
白テープ
(緊急手術)
出棟時
看護師
病棟
患側の眉外側
白テープ
②患者のプライバシー・個人情報の漏洩
1)患者のプライバシー
a)部屋のドアを開けるときは、3 回ノックして患者からの返答を待ってから入る。
b)カーテンは「○○さん、宜しいですか?」と声をかけ、患者の返答を待ってから
入る。
c)患者の名前を廊下などでは大声で呼ばない。
d)問診票を取るときは、場所や声に配慮する。
e)廊下やエレベーター内で患者の話をしない。
2)個人情報の漏洩防止
a)患者の情報が書かれているワークシートや薬袋などは、廊下や受付窓口に置きっ
ぱなしにしない。
b)情報収集は必要最小限にし、不要な情報は取らない。
c)点滴ボトルの名前シールは、除去し丸めて捨てる。
d)患者情報が書かれている書類を廃棄するときは、シュレッダーにかけるか段ボー
ル箱に入れておき焼却処分する。
e)診察中の会話が他の患者に聞かれないように配慮する。
(プライバシ-保護のため中待合は使用しない)
。
f)面会の有無については、患者から希望があれば、電子カルテから「個人情報保 護
法施行に伴う院内提供サービスの確認書用紙」を出力し、患者に記入してもらい、
スタッフ全
員で共通認識する。医事課に用紙を届けて患者の希望により面会制限することを
伝える。
g)電話での問い合わせについては、警察・消防署などに協力の必要なものについて
は、相手を確認してから情報を提供する(一旦電話を切って、相手にかけなおす
など)
。その他の電話での問い合わせは、受け付けない。
h)電話の取次ぎ時は保留ボタンを押す。
i)看護サマリーなどはファックスしないで、患者または家族に手渡す。
j)電子カルテ画面は、必ずログアウトして席を立つ。
k)USB などに患者情報を入れて持ち出してはならない。
l)記録開示を求められたときは、本人であっても病院の記録開示手順に準ずる。
m)看護研究を行うときは、個人が特定されないように注意する。
n)自分の家族や友人に、病院であったことや患者のことを話さない。
o)実習について
➢事前に患者に説明し、実習させてもらう同意を得る。
➢実習記録は患者が特定されないように必要事項のみ使用する。
➢学生が電子カルテを閲覧するときは、担当看護師がそばにいて、かつ受け持ち
患者のみとする。
➢学生がメモを取ったとき、個人が特定されないように実習記録に記載し、速や
かにシュレッダーにかける。
➢実習記録の持ち出しについては学校と相談し、持ち出す場合は置き忘れのない
ように細心の注意を払うよう学生を指導する。
➢学生の個人情報は、不要になった時点で学校に返却する。
p)職員の個人情報について
➢職員のメールアドレスや電話番号を他人に教えない。
➢名刺などの取り扱いに注意する。
➢緊急連絡網を外部の他人が目に付くところに置かない。
③応対ミス
1) 患者及び家族の心理状態をよく認識し誠意を持って対応する。
2)相手の人格を尊重し、倫理的な配慮を心がけた態度で対応する。
3)不当な要求には、医療従事者及び看護師として、毅然とした態度で対応する。
➢ クレーム対応 (資料8)
④盗難
1)入院時あらかじめ、貴重品は持ち帰ってもらうように説明する。
2)床頭台にあるセイフティーボックスを使用し、鍵は持ち歩いてもらう。
3)貴重品をやむを得ず持ち込む場合は、預かる品目と数を明記してもらい、鍵のかか
る場所に保管する(本人が確認できる場合は本人にサインをしてもらう。出来ないと
きは、複数で確認し、封印してサインをしておく)。
⑤患者所持品の紛失及び破損(義歯、臍帯)
1)患者の身体の一部として認識し、丁寧に扱う。
2)必ず患者及び家族に声をかけ、見える範囲の安全な場所に置く。
3)手術・検査などで腕時計・義歯をはずす必要があるときは、病室であらかじめ外し
てもらい、保管するよう説明し協力を得る。
4)義歯など小さくて紛失しやすいものは、家族に渡す。ティッシュにくるんだりしな
い。
5)身寄りのない単身者で、何らかの障害等で日常品費を自己管理出来ない患者は、入
院中の必要物品の購入や洗濯代金を病棟で預かり管理する。
➢看護手順 院内規定 預かり金出納帳マニュアル参照
⑥患者の暴力
1)患者の意識状態及び精神状態を把握し、予測されるときはカンファレンスで対策を
決めておく。
2)頻回に訪室し言葉かけを行うことによって未然に防ぐ。
3)ベッド柵などの凶器になりうる物は取り外すか保護をしておく。
4)突発的に暴力が起きた場合、迅速に対応し速やかに主治医及び上司に報告する。
5)危険な行動が予測されたり、起こった場合は上司に報告し、医療安全監視員の協力
を求める。
➢暴力対応マニュアル参照
⑦外泊(外出)中の事故
1)疾患に対して悲観的な患者(特に病名説明直後の場合)は、家族の協力を得て1人
にしないように心がけてもらう。
2)高齢者及び小児の場合は、外泊中(外出)無理なスケジュールを組まないでもらう。
3)危険が予測されるところへは、1人で行かせないようにしてもらう。
4)事故が起きたときは、即座に病院へ連絡するように伝える。
5)無断外泊・外出を発見したとき(患者不在時の対応:資料 13)
。
a)師長に連絡し院内外を探す(夜間は当直医・夜間管理師長・警備員に連絡し協力
を得る)
。
b)医療安全監視員に連絡し協力を得る。
c)家人に連絡し探してもらうように協力を要請する。
d)どうしても見つからない場合は、警察に届けるかどうかは家人に判断を委ねる。
e)自宅に帰っている場合は、主治医・当直医・家人と相談し、病院に連れ戻すか、
外泊とするかを決める。
f)連れ戻すと判断したが、1人では帰れず、連れ戻す人がいない場合、医療安全監
視員に連絡を取り、迎えに行ってもらう。夜間は医事課受付に依頼する。
 患者不在時の対応(資料9)
⑧自殺企図
1)悲観的な患者に対してはカンファレンスで対応策を立てておく。
2)夜勤帯は特に意識的に訪室する。
3)家族の協力を得て、患者を1人にしないようにする。
4)病棟の共有部分に危険物が存在していないかなどの環境についても注意する。
5)はさみなど危険なものは、家族に持って帰ってもらう。
➢自殺対応ガイドライン参照