震 災 か ら 四 年 こ れ か ら は 心 の 支 援 を

ゴスペル・フォー・ジャパン 実施レポート③
震災から四年 これからは心の支援を
あいづ福音教会ネットワーク 東日本大震災支援活動報告
東日本大震災から4年
和歌山県、福島県郡山から送られてきたクリスマスプ
がたとうとしていますが、
レゼントと共に、仮設住宅で約 150 戸に配布させて
現在も会津地区には、福
いただきました。特に仮設で配布させていただいて
島第一原発のある大熊町
いる時、受け取ってくださった方が、
「このトラクト
をはじめ、その周辺地域
に書かれているように、私たちも覚えられているので
から避難されてきた方々
すね。今までいろいろな所から支援を頂きましたが、
およそ 3000 人が今も避
年々その数も減り、こうして来てくださるのは、今で
難生活を続けています。
はあなたたちだけですよ!」と涙ながらに話してくだ
震災直後は各教会で独
さいました。また、市民の方からは、
「横田早紀江さ
自に支援活動を行ってい
んも頑張っているのだから、私たちも頑張ります」と、
ましたが、震災から1年が
逆にこちらが励まされました。
経過し今まで支援してく
これからの支援活動は、物資を届けるのではなく、
ださっていた団体が多数
心に平安と希望を与えることが求められています。そ
引き上げる中、これからも会津地区にある地元の教会
うした中で、決して朽ちることのない、変わることの
が「隣人」として関わり続ける必要性を感じ、会津地
ない、
「神のことば」
、聖書のみことばを通しての支援
区の5つの福音派の教会が協力しながら「あいづ福音
をしていけたらと祈り願っています。
(あいづ福音教
教会ネットワーク」を立ち上げました。そして現在も、
会ネットワーク 代表者=今田好一〔待望教会〕
、事
大熊町の5つの仮設住宅への支援活動を続けています。
務局=高橋拓男〔会津聖書教会〕
)
その後、仮設住宅に限らず、風評被害によって観
写真上=大熊町城北仮設住宅
光客が激減し活気を失いかけている会津若松市民に
の会長(左)と今田牧師
も、希望と風評被害に負けない力を得ていただきた
いと感じ、祈り始めました。そして震災2年めからは、
クリスマスに EHC よりご支援いただいたトラクトを
(右)
。支援物資を届ける
際に挨拶。写真下=大熊
町仮設住宅でのクリスマ
ス集会(2014 年 12 月)
用いるようになりました。
一昨年に配布したトラクト「新島八重」は、NHK
の大河ドラマでもあり、舞台となった会津若松の市民
約 1700 戸と、仮設住宅約 300 戸にお届けしました。
大熊町からの被災者に限らず、会津地方にお住まい
の方々にも大きな励ましとなりました。
また昨年は、トラクト「私たちはいつも覚えられて
いる」を、会津若松市で約 1350 戸、そして、埼玉県、
あか
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トラクト配布のお証しを募集しています! トラクト配布を計画しておられる教会や、地道な、またはユニークな配布活動を
している方がおられましたら、ぜひご紹介ください(自薦・他薦を問いません)。TEL:03-5341-6930 [email protected]
寄り添い続ける ― 伝道の原点
被災地のクリスマス 相馬キリスト福音教会仮設支援レポート
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日 本 同 盟 基 督 教 団・
が祝われているのはイエス・キリストであることを
相馬キリスト福音教会
伝えることです」
と、
会への思いを語ります。ふだん、
(葛西清蔵牧師)は、震
仮設住宅では伝道活動は許可されていません。しか
災直後から、地元・相
し、これまで同教会が継続して訪問支援活動を展開
馬市で被災した人々に
してきたことにより、信頼関係が築かれ、クリスマ
寄り添い、後藤一子師
スに教会が福音を語る機会が与えられました。
と共に継続して支援を
同教会では現在、南相馬市に 36 か所ある仮設住
行っています。このク
宅団地のうち、11 か所を対象に訪問活動を行って
リスマスは、12 月 13、
います。震災から3年目。葛西牧師は、現地の状況
14 日の二日間、4 か所
について次のように語ります。
「相馬の地域は、や
の 仮 設 住 宅 集 会 所 で、
はり放射能汚染の被害があって、復興の進み具合も
教会からの出張クリス
三陸地方などとはまったく違います。被災者の復興
マス会を開催しました。
への第一歩は、生活を再建することです。けれども
今年は、ゲストにユーオーディア・アンサンブル
この辺りの人たちは、それすら踏み出せない現状が
から 4 名の演奏家を招きました。
「オペラ仕立ての
あります。復興どころか意欲が低下してアルコール
曲もあり、訪れた人たちが加わるなどして非常に盛
依存、ギャンブル依存に陥り、生活破綻、健康破綻、
り上がりました。今年の会の大きな特徴だと思いま
家庭崩壊を各所で引き起こしています」
す」と、葛西牧師は語ります。また、
「きよしこの
仮設住宅でも、新設された住居や公営復興住宅へ
夜」や「諸人こぞりて」の賛美歌をみんなで歌った
転居していく人が増え、放射能からの長期避難者や
り、教会員のトーン・チャイム演奏などプログラム
高齢で経済力の弱い人が残されていく現状があると
は盛りだくさん。クリスマス・メッセージでは葛西
いいます。
「それでも、仮設団地の住民をお世話す
牧師が「救い主誕生」と題して、
献身前に警察官だっ
る自治会長から、
『人数が少なくなっても、私たち
た経験を生かして語りました。
「私たちの救い主が
の気持ちを明るくするためにぜひ来てください』と
お生まれになった。何から救ってくださるのか。そ
言っていただいています。この声は、われわれキリ
れは、私たちの罪からであるということを、サラ金
スト者が定期的に訪問し続けていることに対する信
病(キャッシング依存)やギャンブル依存から回復
頼感と受け止めています。実際に、クリスチャンの
した人の話を交えてお話ししました」
。最後に、ト
もつ姿勢、表情、ことばからキリストの香りが伝わ
ラクトを添えたクリスマスプレゼントを一人一人に
るようで、
『教会の人はちょっと違うな』と感じて
配布して閉会。4 か所で総勢 70 名の人が訪れ、和
くださっているようです。それこそが、伝道の原点
やかにクリスマスを祝うひと時となりました。
ではないでしょうか。みなさんのこうした思いに今
葛西牧師は「大切にしているのは、教会が『本当
年も答えていけるよう、ぜひ現地のことを覚えてく
のクリスマス』を提供すること、世界中でその誕生
ださると幸いです」
(記・藤野多恵〔編集室〕
)