NEWS RELEASE

平成28年 1 月15日
公益社団法人日本観光振興協会
事業推進本部 旅行振興部門 担当:相京・村上
TEL: 03 – 6435-8334 FAX: 03 –6435-6921
NEWS RELEASE
「観光立国実現に向けた提言」を発表!
-観光立国実現の次のステージに向けて-
観光立国推進協議会(委員長:山口 範雄(公社)日本観光振興協会会長)
は、第3回観光立国推進協議会を下記とおり開催いたします。この協議会に
おいては、昨年6月に観光立国推進閣僚会議で決定された「観光立国実現に
向けたアクションプログラム2015」に対する意見、要望を取りまとめ、
観光立国実現に向けた提言として、席上で観光庁長官に手交する予定です。
なお、観光立国推進協議会は、運輸、ホテル、旅行といった観光関連企業・
団体だけではなく、全国知事会、全国市長会、全国町村会等の自治体関連団
体や日本経済団体連合会、日本商工会議所等の財界、加えて流通・小売、金
融等の旅行需要の創出に貢献する企業等、107の企業・団体で構成され、
オールジャパン体制で観光立国の実現を目指しています。
記
第3回観光立国推進協議会
日 時 平成28年1月19日(火)15:00~16:30
場 所 東京プリンスホテル 「マグノリアホール」
次 第 主催者挨拶 観光立国推進協議会委員長
山口範雄 (公社)日本観光振興協会会長
来賓挨拶
観光庁長官 (予定)
議
事
観光立国実現に向けた提言(案)について
提言手交
観光庁長官に提言を手交
今回の主な提言内容
1.インバウンド新時代に向けた戦略的取組
・日本の魅力の発信については、ビッグデータを活用した科学的なマーケティ
ングが不可欠であり、国においては可能な限り様々なデータを迅速かつ積極
的に公開すべきである。
・観光庁やJNTO等の体制強化及び連携強化が不可欠である。また、政府内
における観光立国に関わる施策の総合調整機能を一層発揮できるよう観光庁
の体制及び機能強化が不可欠である。
・継続的なビザなし対象国の拡大及びマルチビザ化の拡充が必要である。
・外国人旅行者をさらに拡大するためには相手国との均衡したインバウンド・
アウトバウンド双方向での交流が不可欠である。
2.観光旅行消費の一層の拡大、幅広い産業の観光関連産業
としての取り組み、観光産業の強化
・外国人旅行者の消費拡大のため、さらなる免税手続の簡素化、短時間化を図
る必要がある。
・世界から注目されている日本食の魅力を強力に発信するとともに、国内の飲
食店に対して訪日外国人受入の啓発活動を積極的に行うべきである。
・観光産業の生産性向上や効率化を図る上でICTの活用は非常に有効である
ことから、これを最大限に活用すべく、観光産業とICT業界の連携、協力
を図るべきである。
3.地方創生に資する観光地域づくり、国内観光の振興
・日本版DMOや国内観光振興のため人材育成などの予算を長期的に確保する
とともに、主導的な組織である観光協会等の組織や財源強化を支援すべきで
ある。
・東日本大震災から5年という節目の年を迎え、東北の観光の次のステップに
向けて、風評被害を払拭するためのプロモーションの展開やMICEの誘致、
被災地ツアーの造成など官民が一体となり強力に取り組むべきである。
・外国人旅行者のレンタカー利用の増加に伴い、多言語カーナビーションシス
テムの普及促進など外国人にとってドライブしやすい環境づくりにも取り組
むべきである。
4.先手を打っての攻めの受入環境整備
・首都圏機能の強化という面で、羽田空港においては飛行経路をはじめ様々な
観点からの抜本的な見直し、成田空港においては弾力的な運用による離発着
回数の拡充が必要である。
・民泊については、民泊と従来の宿泊業との共存を図るために必要な法制度や
ルールを早急に整備すべきである。
・貸切バスの供給を確保するため、営業区域の弾力化や繁閑に対応できる柔軟
な運用を検討すべきである。
・外国人旅行者の診療体制の整備については、不慮の事故等に対応できるよう
な人材育成・配置と病院や自治体、宿泊施設等によるネットワーク化を早急
に提案すべきである。
・ICカード・企画乗車券の利便性向上を図るとともに、鉄道施設のバリアフ
リー化や多言語表示、案内表示、ICカード等の全国的な普及が急務である。
また、空港アクセスについては、24 時間空港における深夜・早朝のアクセス
改善が急務である。
・外国人旅行者の災害等の対応のため、国において観光危機管理に関する取り
組みを強化するとともに、自治体に対するコンサルティングが必要である。
さらに、法令遵守、危機管理上の観点からランドオペレータについて登録制
度を検討すべきである。
5.外国人ビジネス客等の積極的な取り込み、質の高い観光
交流
・CIQにおけるVIP向けの有料送迎サービスやあらかじめ登録された国際
会議の参加者等を対象とした専用レーンの設置などのサービスについて積極
的に検討すべきである。
・MICEの重要な要素であるユニークベニューの開催について、消防法や食
品衛生法に対する課題の解決策の検討が必要である。
6.東京オリンピック・パラリンピック及びその後を見据え
た観光振興の加速
・2016 年リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会後から日本各地
で各種プログラムが開始され東京大会を迎えるというタイトなスケジュール
の中、官民が一体となり、スピード感を持って受入環境を整備する必要があ
る。