具体的な目標をも っ て大学生活を送 ろ う !!

岩
●略歴:神奈川県出身。専修大学法学部法律学科卒業。神奈川県の行政職として19年間
勤務(1991年4月∼2010年3月まで)。地域計画の立案、予算査定、議会の質問・答弁調整、
指定管理者業務、道路用地買収等、政策立案から執行・評価までの一連の自治体の政策過
程を経験。その間、東京大学大学院法学政治学研究科修士課程修了。修士(法学)
を東京
大学で取得。その後、
4年6か月(2010年4月∼2014年9月まで)
は、公益財団法人地方自
治総合研究所常任研究員として地方自治制度改革を中心に研究。2014年10月から現職。
自治体学会総務部会員、
日本自治学会幹事、
日本計画行政学会常任幹事。
●専門分野:地方自治、公共政策、行政学
●担当科目:地方自治論、地域行政論、地方分権論、行政経営論、初年次ゼミ、
グループ研究Ⅰ
院 で は 行 政 学 を 専 攻 し、主 に 政 策 の 執
政策過程に関心を持つようになり、大学
政策の立案・執行・評価といった一連の
り、
これまで学んできた解釈法学に加え、
学を学んできました。神奈川県職員にな
し、行 政 法 判 例 の 研 究 を 中 心 に 解 釈 法
私 は、学 部 時 代 は 行 政 法 ゼ ミ に 参 加
自治体の政策過程と地方自治制度
改革の研究
まとめました。
応﹄
︵単 著 学 陽 書 房、2 0 1 2 年︶に
第 3 次一括 法 ま での 全 容 と 自 治 体 の 対
究の 成 果の一部 を﹃
﹁地 域 主 権﹂改 革 ∼
の 分 権 改 革 の 経 過 を 分 析 し な が ら、研
制度改革の研究を中心に行い、これまで
研 究 所 の 常 任 研 究 員 と し て、地 方 自 治
さ ら に、公 益 財 団 法 人 地 方 自 治 総 合
を出版しました。
政 策﹄
︵単 著 学 陽 書 房、2 0 1 3 年︶
のエッセンスをまとめた﹃自治体の公共
政 策 過 程 に 関 して 過 去 に 執 筆 し た 論 文
を受賞しました。
この2本の論文を含め、
実 践 か ら ア プロ ー チ す る ゼ ミ を 展 開 し
のように自治体現場を踏まえた、理論と
がら卒業論文を創り上げていきます。こ
ては、ゼミでの報告と議論を繰り返しな
ます。そして、3年後半から4年にかけ
行った後で、各自が研究テーマを決定し
夏 休 み か ら フ ィー ル ド ワ ー ク を 数 か 所
析手法︵分析枠組み︶を学びます。3年
身につけ、実証研究を行う上で必要な分
の 1 年 間 で 基 礎 的 な 知 識 を しっか り と
けて基本書の輪読と討論を行います。こ
かり行い、2年生後半∼3年生前半にか
ゼミの活動としては、サブゼミもしっ
私■
の
テ■
ー■
マ
■■
■研
■究
■■
■■
行 過 程 研 究 を 中 心 に 行 い ま し た。政 策
ることができない様々な課題が生じ、そ
の段階では、政策の立案段階では予想す
地 方 分 権 改 革、官 か ら 民への 規 制 改 革
今後も、こうした国から地方へという
自治体現場を重視した実証研究
標に向かって、共に楽しい時間を過ごし
う。学生のみなさんと一緒に具体的な目
をかいた後は、楽しい懇親会をしましょ
研究だけでなく、スポーツをしていい汗
公 共 用 地 買 収 の 経 験 を 踏 ま え て﹃公 共
治体の現場を調査し、学会・研究会など
か、先行研究を十分に把握した上で、自
お願いします。
ていきたいと思います。どうぞよろしく
もちろんゼミ合宿を行います。調査・
の課題に対して対策を講じて、政策の目
自治体の現場がどのように動いていくの
や 市 場 経 済 の 構 造 改 革 の 流 れ の 中 で、
ていきたいと思います。 的を実現していくことになります。こう
を 現 実 に あては めて 適 用 す る 執 行 過 程
いった政策執行過程研究として、実際の
用 地 買 収の制 度 と 技 術 ∼ 政 策 執 行 過 程
ら、理論と実践の研究を行っていきたい
で 研 究 者・実 務 家 と の 交 流 を 通 じ な が
長野県諏訪広域連合における
政策立案研修の様子
における説明責任の視角から∼﹄
︵単著
と思います。
ゼ■
ミ
動■
内■
容
■■
■の
■活
■■
■■
ゼミでは、地方自治を基本テーマにし
興 味 あるテーマについて調 査・研 究し、
て取り組むことにします。具 体 的には、
発表することになります。
!
!
東京大学都市行政研究会研究叢書 、
1999年︶を執筆しました。
また、官から民への規 制 改 革の中で、
都 市 公 園 の 指 定 管 理 業 務 を 経 験 し、政
策 評 価 の 重 要 性 を 強 調 し た﹁指 定 管 理
巻第
者制度と政 策評価∼神 奈川県 立都 市公
園を例にして∼﹂
﹃自 治研 究︵第
号︶
﹄︵第一法規、
2009年︶を執筆し、
具体的な目標をもって大学生活を送ろう
39 APPROACH 2015
18
85
日 本 公 共 政 策 学 会 で 学 会 賞︵論 説 賞︶
11
「ガハハ・岩﨑忠の公共政策ってなあに!!」
という面白いタイトルで第一法
規出版から連載を依頼され、楽しみながら執筆した経験があります。学生の
みなさんも目標をもって楽しみながら自分らしい大学生活を送りましょう。
ひと言
Tadashi Iwasaki
忠 (准教授)
新任教員
地域政策学科