豊坂小学校教育診断アンケート結果及び分析等について

平成27年3月13日
豊坂小学校保護者 各位
幸田町立豊坂小学校長 近 藤
正 義 豊坂小学校教育診断アンケート結果及び分析等について
春暖の候、保護者の皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃は本校教育にご理解と
ご協力をいただき誠にありがとうございます。
さて、過日お願いをいたしました学校教育診断アンケートにつきましては、ご協力ありがとうございま
した。おかげをもちまして、2月18日にはその集計結果をもとに学校関係者評価委員会を開催し、委員の
方から貴重なご意見を頂きました。ここに、アンケートの集計結果と委員の方から頂いたご意見をもとに
した今後の学校運営のまとめをお届けしますのでご覧下さい。よりよい豊坂小学校をめざして職員一同、
いっそうの努力をしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
A…よくあてはまる(そのように思う)
B…ややあてはまる(どちらかというとそのように思う)
C…あまりあてはまらない(どちらかというとそのように思わない)
D…まったくあてはまらない(まったくそのように思わない)
対象 番
評
価
回答数
回収率
設
児童(4~6年) 保護者(全学年)延べ
児童 保護者 問
188名
368名
100%
97.4%
A+B
1 楽しい学校
児童 3 学校へ来るのが楽しい。
保護者
3 お子さんは、学校へ行くのを楽しみにしている。
84%
90%
学校としても重視している設問である。児童設問ではA+Bが昨年度と同じであったが、Dが4%から1%になったことは評価したい。ま
た保護者設問ではA+Bが昨年度より3%増となった。毎学期末に実施しているアンケート「心を見つめてみよう」において、学校が楽し
い理由、楽しくない理由を個々に調査し、面談も実施しているので、そちらとも併せて対応し、今後も楽しい学校づくりに努めていきた
い。
2 あいさつ
児童 4 元気にあいさつができ、返事がよくできる。
83%
4 お子さんは、あいさつや返事がよくできる。
82%
保護者
代表委員会が積極的に呼びかけてくれており、挨拶はよくなってきているとの声もたくさん寄せられているが、児童も保護者も概ね昨
年通りの結果となった。挨拶は、生徒指導の第一歩であり、学校の雰囲気づくりの原点であるので、今後とも代表委員会からの啓発と
教員の指導の両輪で、学校全体の挨拶への意識を高めていきたい。
3 行事
児童 5 学校の行事(運動会や学芸会)は、楽しく積極的に参加している。
保護者
5 お子さんは、運動会、学芸会、マラソン大会などの学校行事に積極的に参加している。
92%
92%
児童も保護者も概ね昨年通りの結果となった。児童にとって得意、不得意もあるが、9割を超える児童が行事へ積極的に関わってくれ
ていることは評価したい。しかし、残りの8%(実数15人)の児童がそう感じていない現実を捉え、今後も児童への支援を行っていきたい。
4 自治活動
児童 6 委員会活動には、意欲的に楽しく参加している。
88%
児童 7 学級の係 活動などに責任をもち、積極的に取り組んでいる。
95%
児童 14 自分の目標や学級のめあてをやりとげようとがんばっている。
88%
児童 15 学級に問題があったとき、みんなで協力して解決できる。
81%
本年度も委員会や学級活動といった児童の自治活動を支援し、その力を伸ばしていくことを一つのねらいにしてきた。昨年度は多くの
設問でA+Bが減少傾向にあったが、本年度は概ね4~5%増加した。児童の生きる力の一つとして、更に手だてを工夫し、来年度へつ
なげていきたい。
評
対象 番
価
設
問
A+B
5 授業
児童 8 授業は分かりやすく、楽しい。
80%
児童 9 授業では、進んで自分の意見や感想などを発表している。
59%
児童 10 授業では、友達の意見や感想をよく聞くようにしている。
96%
保護者
6 お子さんは、授業が分かりやすく興味があると言っている。
保護者
9 を図ろうとしている。
学校は、少人数指導やティームティーチング(複数教師による指導)等により基礎学力の定着
73%
82%
学校において大切にしなければならない授業について、児童も保護者もA+Bがわずかとはいえ増加した。児童は友達の意見をよく聞
いているが、進んで発言することには消極的な傾向が見られるので、今後の指導の参考としたい。また、少人数指導についてのご質問
やご意見が寄せられているので、今後保護者のご理解のもとで更に推進していきたい。
6 体力チャレンジ
児童 11 なわとびやマラソンの体力チャレンジは、積極的に取り組んでいる。
保護者
7 学校は、体力チャレンジや行事、授業等を通して体力の増強と健康の増進を図っている。
80%
92%
児童設問でのA+Bは昨年度より4%減少してしまった。本年度は特にマラソン練習が悪天候で十分できなかったことも影響している
ものと思われる。保護者設問においてはA+Bが2%増加したが、別途いろいろな意見も寄せられているので、よりよい活動のあり方を
今後も模索していきたい。
7 読書とスピーチ
児童 12 読書の時間は楽しい。
84%
児童 13 スピーチの時間は楽しい。
69%
保護者
8 学校は、スピーチや読書・読み聞かせ等を重視し、豊かな心を育てようとしている。
94%
児童設問13において、A+Bが昨年度より大きく増加し、児童設問12においてもわずかながら増加した。保護者からも94%と高い評価
を頂いた。スピーチを朝の活動だけでなく、授業に於いても取り入れてきたことが良かったのではないかと思われる。今後も、更に工夫し
て取り組んでいきたい。
8 自己有用感(自信)
勉強や運動、係・委員会活動、掃除、遊びなど学校での生活のなかで、自分には自信をもって
児童 17 いるものがある。
保護者
先生や学校は、子どもの能力や意欲を適切に判断し認め、子どもに自信をもたせようとしてい
10 る。
85%
85%
本校の取組の大きな柱である自己有用感(自信)を高めることについて、児童設問のA+Bは昨年度大きく伸びたが、本年度は残念な
がら減少してしまった。今一度手だてを振り返り、保護者の協力も得て、家庭とともに児童の自己有用感を高めていきたい。
9 悩み・いじめ
児童 18 いやなことを言われたりされたりして、長い間なやむことはなかった。
保護者
11 お子さんは、いやなことを言われたりされたりして、長い間悩むようなことはなかった。
児童 16 友達のいやがることはしないように、悪口は言わないようにしている。
80%
74%
89%
いじめを含めた意識調査である。児童設問も保護者設問もA+Bがわずかながら昨年度より増加した。今日的教育課題であるので、
毎学期の個別調査や面談とも併せて、この数字が少しでも増えるよう努力していきたい。
評
対象 番
価
設
問
A+B
10 友達
児童 19 自分が困ったりなやんだりしたとき、相談したり助け合ったりできる友達がいる。
89%
12 お子さんは、相談できたり協力できたりする友達が学校にいると言っている。
79%
保護者
児童設問も保護者設問も、A+Bがこの2年間、連続で増加してきた。児童の自治活動を支援することとも併せて、引き続き、児童同士
の温かい人間関係づくりに力を入れていきたい。
11 先生への信頼
児童 20 自分が困ったりなやんだりした時、相談できる先生がいる。
わたしたちの気持ちを考え、がんばりを分かってくれる先生が学校にはいる。(担任の先生以
児童 21 外にいる場合でもよい)
72%
78%
保護者
13 先生や学校は、いじめや問題行動に対して真剣に動いてくれる。
82%
保護者
14 先生や学校は、子どものことについて気軽に相談できる雰囲気がある。
81%
保護者
15 先生や学校は、子どもの気持ちをよく理解し、認めてくれる。
88%
保護者設問13~15における教員の対応を評価する割合(A+B)は、この4年間ほぼ毎年増加してきており、4年間で設問13が15%、
設問14が16%、設問15が13%の増加となっている。児童設問20~21もこれまで横ばい傾向であったが、本年度は増加した。児童、保護
者と教師の信頼関係が年々よくなってきているものと受け止めている。児童と教師の信頼関係は、児童の安心感に繋がり、学校を楽し
いところと感じてくれる大きな要因であるので、児童設問20~21でCまたはDと回答した2割強の児童に目を向けて、さらに児童との信頼
関係づくりに努力していきたい。
12 良い関係づくり
保護者
18 学校は、保護者や地域の人たちと良い関係づくりに努めている。
92%
保護者設問13~15とも関連して、良い評価を頂いたと受け止めている。保護者・地域の方からの信頼を大切に、引き続き、保護者や
地域との良い関係に努めていきたい。
13 安全・安心
保護者
16 学校は、地震や風水害の場合について適切に対応し、安全・安心な学校づくりに努めている。
90%
昨年度以降、災害対応を整理して保護者へ通知をしてきたことや、避難訓練の見直しを常に行ってきたことが評価されたものと思う。
来年度もさらに推進していきたい。
14 通信・お知らせ
保護者
17 学校は、通信や授業参観等を通して学校の方針や様子がよく分かるようにしている。
89%
保護者に学校のことをよく理解していただくために、通信や案内の改善に心がけてきたので、わずかではあるがA+Bが増えたものと
思う。引き続き、改善に心がけていきたい。
15 校長の話
児童 22 校長先生の話は分かりやすく、親しみがある。
保護者
20 校長の話は分かりやすく、親しみがある。
65%
91%
校長の話については、児童設問も保護者設問もA+Bがわずかではあるが増加した。本年度の話の内容を今一度振り返り、児童に
とって分かりやすい話、心に残る話を今後も心がけていきたい。
16 その他
保護者
19 学校から出される通知表の評価は、納得のいくものになっている。
87%
保護者設問19では、A+Bが7%減少した。通知表の評価は、納得がいけばよいというものではないが、保護者との意識のずれ具合
を感じ取ることは大切なので、今後の参考としていきたい。
アンケート結果と学校関係者評価委員会のご意見を踏まえた今後の学校運営について
①
全体
全体としては良い評価をいただいているので、今の方向をさらによくするというスタ
ンスで臨みたい。
②
楽しい学校
「学校へ来るのが楽しい」「授業は分かりやすく楽しい」の重要な2つの設問で、Aま
たはBを選択した児童の割合は80%前後であり、昨年度と比べて前者は横ばい、後者は
微増となった。児童が学校生活を充実していると感じる第一歩は、「分かる授業」そし
て「楽しい授業」であるので、「授業が分かりやすく、楽しい」でCまたはDを選択し
た20%の子どもを少しでも減らすよう、教員研修を充実させていきたい。
③
あいさつ
あいさつと返事は生活習慣の基本であり、温かい人間関係づくりに欠かせないもので
ある。代表委員会も熱心に啓発活動を展開しており、あいさつは随分よくなってきてい
るとの声も多くの人から寄せられている。しかし、「元気にあいさつができ、返事がよ
くできる」設問でAまたはBを選択した児童は83%で、昨年度と同じ結果になった。保
護者もほぼ同様である。あいさつは、学校の雰囲気を大きく左右するものであり、生徒
指導の第一歩でもあるので、今後とも代表委員会からの啓発と教員の指導の両輪で、全
校のあいさつへの意識を高めていきたい。
④
自己有用感
本校は、児童の自己有用感(自信)を高めることを、長年、取組の柱としてきた。こ
の自己有用感は、今、全国的にも再認識されつつある。このような中、「自分には自信
をもっているものがある」という設問でAまたはBを選択した児童の割合が本年度大き
く減少してしまい、たいへん残念な結果となった。今年度の手立てを今一度振り返り、
家庭にも協力して頂きながら、来年度、児童の自己有用感を育てていきたい。
⑤
信頼関係
児童と教師の温かい信頼関係は、学校教育の底辺を支えるものである。「相談できる
先生がいる」、「私を分かってくれる先生がいる」など、先生への信頼に関わる全ての
設問で、AまたはBを選択した児童の割合が増え、また、保護者も同様にAまたはBの
割合が増えた。たいへん嬉しい限りである。全体として、児童、保護者そして教員の信
頼関係が上向いているものと受け止めている。しかし、そう回答しなかった児童も2割
強いるので、このことも真摯に受け止め、今後とも信頼される教員、学校をめざしてい
きたい。