がんばり坂

がんばり坂
作詞
木和田晋弘
なんだろう?この長い坂道は?
なんだろう?この急な坂道は?
なんだろう?このでこぼこの坂道は?
よし!少しずつ登ってみよう
辛い、しんどい、でこぼこで前に進めない!
後ろから人が来た、
「一緒に登りませんか?」と優しい声がした。
一人では無理だけど、二人ならゆっくり登れそうな気がした。
また後ろから声がかかった、「一緒に登りましょう!」
また声がかかった「みんなで登りましょう!」
そうして私は、坂の真ん中まで一緒に登り、振り返って眺めて見た。
そこには大勢の人が、涙や汗を流していた。
どこかで声が聞こえた、「さあ頂上まで、みんなで一気に登るぞ!」
負けるな!
オー!
がんばれ!
オー
と団結の声が山にこだました。
そして私たちは、お互いを励ましながら、辛い坂を登っていった。
ついに私たちは頂上に立った。もう一度振り返って、長い坂を見た。
そのでこぼこだった坂道は、なんと、きれいに平らになっていた。
一人一人の、つらく苦しい思い出を踏み台にして、踏みならした坂道は、新しい
きれいな道になっていた。
そうか!私たちが道を作ったのだ!
遠くを見ると、下から、笑顔で大勢の人が登ってくるのが見えた。