つながる力 1.酒田市・船場町のだがしや楽校 ご存知のように山形県酒田

つながる力
1.酒田市・船場町のだがしや楽校
ご存知のように山形県酒田市は、日本海に面する港町です。港に船が停泊するたびに街は活気づ きました。
酒田港に面する船場町には、海の男たちが買い物をする萬屋(よろずや)とか、海の男たちが集う居 酒屋が
立ち並んで いました。それはまさに港町の風景でした。そんな船場町も、かつてのにぎわいはありません。
そんな船場町の一角に今年、「だがしや楽校」が出 来ました。八百正と言う商店が空き店舗になっていた
ものを利用し開店しました。
“だがしや楽校”発案者は元山形芸工大学の松田道雄 (現高千穂大学準教授)さんですが、時代的に共感され
ているのか、全国的に広がりを見せて来ております。イベント的な“だがしや楽校”が多い中、 常設の店舗とし
て酒田では“だがしや楽校”を運営する事にしたようです。華酒田ネット(代表:さとう仁さん)のまちなみ再生
プロジェ クトとひとつとして、船場町の皆さんが主体となってオープンしたものです。“だがしや楽校”を集いの
場所に、大人も子供もゆるやかな繋がり の中でコミュニティーを醸成して行こうと言う試みだと思います。
※オープン日と時間:金・土・日曜日 午前 10 時~午後6時(いずれは毎日開店したいそうです)
2.電波で繋がろう! 酒田WiFi Street Project
これも 華酒田ネットのプロジェクトの一つですが、旧市街地をインターネットが自由に使える無線LAN地域にしよ
うとの試みです。地方都市の活性化のテス トケースとして世界企業のFONより無線 LAN機材の協力を受け、2007年
5月より酒田市旧市街WiFi計画が始まりました。現在6割の進 率とか。フォネラーとなれば、無料で全国のFon無線
LANが使い放題となる仕組みで、全国的にも注目され、後続の地域が続々と言う感じです。
3. 地域通貨「つなぎ」(東北公益文科大学コミュニティデザイン研究室:小地沢将之講師)
この研究室と同大学が展開する「まちとつながろう!プロジェ クト」のひとつとして、地域通貨の運営を始めました。
街と人、人と人とをつなぐ架け橋としての役割を担う通貨であることからの命名だそうです。同 大学のホームページに
よると、これまでの地域通貨にはない、以下の3つの新たな要素が盛り込まれてるとのことです。
(1) 折り紙型であること (折り紙付きの市民としての賞賛の意味がこめられています)
(2) 協賛店での使用にあたって2種の通貨を必要とすることを本格的に導入していること
(3) 紙幣と交換という仕組みをいれず、かつ協賛店に対して商品の買取り約束(債務)が発生する仕組みであること 地域通貨は難しい所もあると思います が、どのようになって行くか期待したいと思います。
4.Twitter
私自身はこれらのプロジェクトと直接関わりはないのです が、さとう仁さんや小地沢将之さんとはTwitterでつながって
おります。Twitterはインターネット上でお互いに短文でコミュニケートす る場で、日本では昨年から爆発的にユーザー
が増加しております。特徴のひとつが、緩やかな繋がりでしょうか。
様々な”つながる 力”が新しい可能性を感じさせる今日この頃なのであります。