報道発表資料(PDF:515KB)

平 成 27 年 8 月 12 日
生
活
文
化
局
○平成26年度、都内消費生活センターに寄せられた高齢者の相談件数は3万9千件超となり、
過去最多を記録しました。
○東京都は高齢者の消費者被害未然防止・早期発見をはかるため、9月を「高齢者悪質商法被害
防止キャンペーン月間」とし、関東甲信越ブロックと共同で様々な啓発事業を実施します。
キャンペーン事業内容
○ポスターで見守る!
・交通広告…都営地下鉄各線、都電、都バス、民営バス等
で実施。
・高齢者関連施設・区市町村消費生活センター等で掲出。
○リーフレットで見守る!
悪質商法の手口、高齢者本人及び周囲の見守る人々の気
づきや対応のポイントを解説したリーフレットを高齢
者関連施設・区市町村消費生活センター等で配布。
○ステッカーで見守る!
介護事業者を対象に「高齢者被害 110 番」
「高齢消費者
見守りホットライン」の電話番号を掲載したステッカー
を配布。
※関東甲信越ブロック悪質商法被害防止共同キャンペーン参加機関
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、栃木県、茨城県、群馬県、山梨県、
長野県、新潟県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市、
新潟市、国民生活センター
【日時】9月15日(火曜)・16日(水曜)・17日(木曜)
午前9時~午後5時
【場所】東京都消費生活総合センター
(新宿区神楽河岸1-1セントラルプラザ 16 階)
【相談電話番号】
高 齢 者 被 害 1 1 0 番 03(3235)3366
高齢消費者見守りホットライン 03(3235)1334
※都内の区市町及び消費者団体でも「高齢者被害特別相談」を実施します。
詳しくは、別紙をご覧の上、各機関の消費生活相談窓口等にお問い合わせください。
【問合せ先】東京都消費生活総合センター
《 啓発事業 》
活動推進課 03-3235-1157 (直通)
《 特別相談 》
相談課 03-3235-9294 (直通)
<高齢者被害の相談事例から>
行政機関を名乗る電話①
「統計調査に協力してほしい」という電話があり、問われるままに、年齢、家族構成、年金受給状
況、預金額などを答えてしまった。その後、「高齢者相談センター」を名乗る団体から電話があり、
「あなたの個人情報が3つの機関に登録されている。個人情報を削除してあげる」と言われ、削除を
依頼したところ、「2機関は削除できたが震災復興関係の機関の個人情報については、削除できな
いので、名義変更をするしかない。名義変更に応じてくれる人を紹介する。」と言われた。さらに、
「紹介した人は、復興支援に必要な製品を購入することになっている。名義変更前なので、とりあえ
ず、あなたの名義でその製品を購入する必要がある」と言われ、指示されるままに、「立替代金」とし
て1千万円を送ってしまった。送金後、「あなたの行為は不正送金になる。あなたも共犯者になるか
ら家族や警察には相談してはいけない」と言われている。(契約当事者 70歳代 女性)
行政機関を名乗る電話②
消費生活センターを名乗る所から電話があり、あなたの名前が不正登録されていると言われた。通
信販売で利用したことのある事業者2社の社名と公益法人のような名前の3社について聞かれ、利用
していますかと聞かれたので、不審に思って利用していないと答えたところ、気をつけてくださいと言
われて電話は切れた。センターではこのような電話をするのか。(契約当事者 70歳代 男性)
年金の調査と称する電話
数日前に「年金に関する調査の手紙を送った。見ていませんか」と電話があった。特に何も届いて
実在するか。(契約当事者 70歳代 男性)
おらず、新聞で年金情報の流出について年金機構から電話で問合せをすることはないという記事を
見ていたので、夫に確認しないとわからないと何度も答えたらいきなり電話を切られた。今後何かされ
るのではないかと不安になった。(契約当事者 70歳代 女性)
被害回復をうたう勧誘
以前未公開株の投資勧誘を受けて約1千万円の被害に遭った。その後被害を回復するので手数
料を払ってほしいと電話が入っていたがまた被害に遭うと思い、相手にしなかった。ところが今回加害
者の暴力団が捕まったというので今度は返金されると思い、株の銘柄や被害額を教えてしまった。後
日パンフレットが送付されると言われたが、まだ届いていない。(契約当事者 80歳代 男性)
造園工事の解約
母親が、突然訪問してきた造園業者から庭木の剪定を勧められ、応諾した。他にも木を植えた方
がよい、石を置いた方がよいなどと勧められて合計約 100 万円を支払った。契約書はなく、後から見
積書と領収証を持ってきた。事前に見積もりを示さなかったことを指摘したが、業者は母親と合意のう
え工事を行ったと主張し、工事の手直しは行うが返金はしないと言っている。(契約当事者 70歳代
女性)