Vol.20 身近に咲く花々を知る(2012年9月発行)

図書館コンシェルジュの
本と街の案内所
見聞 調録
VOl.1
Vol.20
私たち図書館コンシェルジュは、神保町にある「本と街の案内所」
(※1)でもご案内をしています。
案内所へは全国各地からさまざまな目的をもった方がお越しになるため、日々いろいろなご質問に対応して
います。ここでは、私たちがいままでに見たり聞いたり調べたりしたことから、皆さまのお役に立ちそうな
情報をご紹介いたします。案内所でも皆さまのお越しをお待ちしています!
※1 「本と街の案内所」千代田区神田神保町 1-7-1 (月~土曜 11:30~18:00/日祝休み)
管理:神田古書店連盟/運営:NPO 連想出版/協力:千代田図書館コンシェルジュ(対応時間 平日 13:00~17:00)
特集:身近に咲く花々を知る
先日、花についての絵本や写真集をお探しの方がお越しになりました。花についてのお話の中で、本と街
の案内所からも近く、四季折々の花が見られる皇居東御苑もご紹介しました。花の特徴などを知ると、散策
をより楽しむことができます。そこで今回は、「花」について調べるための様々な情報をご紹介します。
花について調べる
道端に咲く草花について知りたい時におすすめの本(千代田図書館所蔵)をご紹介します。
■ 花の名前を知りたいとき
・
『葉で見わける樹木』小学館<資料 ID:130301351> 樹木の花の名前を調べることを目的とした図鑑。
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『樹木 春夏編』山と渓谷社<資料 ID:130549330> 花の色ごとに検索できる一冊。秋冬編もあり。
■ 花の名前をすでに知っているとき
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『朝日百科植物の世界』
(15 冊)朝日新聞社<資料 ID:105278774> 地球上の植物を種類別にわかりやすく紹介。
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『園芸植物大事典』
(3 冊)小学館<資料 ID:105280101> 約 2 万種の植物と文化史についての記述。
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『ガーデン植物大図鑑』講談社<資料 ID:105896351> 樹木や草花の手入れ方法をわかりやすく紹介。
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『原色牧野植物大圖鑑』(2 冊、改訂版)北陸館<資料 ID:105736490> 2,556 種におよぶ植物の原色図を解説。
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『図説草木辞苑』柏書房<資料 ID:100022920> 古典の中にでてくる植物の名前を掲載。
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『伝説の花たち』山と渓谷社<資料 ID:105106892> 植物にまつわる伝説やエピソードを紹介。
■ その他
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『想いを贈る 花言葉 ちいさな花物語』ナツメ社<資料 ID:130358559> 花言葉や花名の由来などを紹介。
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『花贈りの便利帖』誠文堂新光社<資料 ID:1000078475> 花を贈るときのしきたりやマナーを紹介。
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『草づくし』新潮社<資料 ID:100022508> 野の花に秘められた歴史や伝説を紹介。
神保町の古書店で調べる
・鳥海書房(千代田区神田神保町 2-3 神田古書センター3 階 TEL03-3264-4450 http://www9.ocn.ne.jp/~toriumi/)
動植物の本の専門店。江戸時代の和本から図鑑まで揃う。
・鳥海書房 姉妹店 (千代田区神田神保町 2-11-4 TEL03-3264-4450 ※HP は上記に同じ)
園芸や盆栽、食物など生活に身近な本を扱う。
いちにちばな
時間を決めて咲く花“一日花”とは?
1 日 24 時間の中で、ある時間帯にしか咲かない花を“一日花”と呼び、様々な種類があります。それらの
花を時計の文字盤のように花壇に植えていくと、そのとき咲いている花を見れば時間がわかるという「花時
計」ができます。そのような花時計が初めて造られたのはスウェーデンで、18 世紀の植物学者カール・リ
ンネによるものと言われています。下記の本で一日花や花時計について知ることができます。
<千代田区立図書館所蔵資料>
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『植物は動いている』あかね書房<資料 ID:105886071>
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『世界の不思議な花と果実』誠文堂新光社<資料 ID:130258809>
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『つぼみたちの生涯』中公新書<資料 ID:130429442>
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『ヒマワリはなぜ東を向くか』中央公論社<資料 ID:130420797>
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『ふしぎな花時計』青木書店<資料 ID:102221595>
◆日本初の花時計
日本で初めて造られた花時計は、神戸市役所の北側にあります。下記のサイトを見てみましょう。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/public/online/photo/number18/special_features/
豆知識:日本を代表する植物学者・牧野富太郎 (まきの とみたろう)
牧野富太郎(1862~1957)は土佐国(高知県)出身の植物学者で、今年で生誕 150 年を迎えました。
幼い頃から植物採集が大好きで、独学で植物の分類研究を続けました。下記の本(千代田図書館所蔵)で、
牧野富太郎の人物と功績について知ることができます。
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『武士(おとこ)の紋章』新潮社<資料 ID:1080021015>
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『草を褥(しとね)に』小学館<資料 ID:105350151>
・
『牧野富太郎』平凡社<資料 ID:103173100>
★牧野記念庭園(東京都練馬区)http://www.makinoteien.jp/
牧野富太郎ゆかりの地にある庭園。約 300 種類の草木類が植栽され、珍しい品種も見られる。
≪皇居東御苑について≫
千代田図書館から歩いて約 15 分の皇居東御苑は、旧江戸城の一部を皇居付属庭園として整備し、昭和 43
年から公開しています。無料で入れる苑内では、多様な樹木や草花が見られます。下記の本で皇居東御苑に
咲く花々について調べることができます。(千代田図書館所蔵)
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『皇居の四季・花物語』講談社<資料 ID:130241284>
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『皇居の花』学研<資料 ID:105496426> 他
★下記サイトでは、現在、苑内で見られる花々の情報がアップされています。(毎週金曜日更新)
宮内庁 http://www.kunaicho.go.jp/event/hanadayori/hanadayori.html
2012 年 9 月発行 千代田区立千代田図書館