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学校だより 第11号
阿賀野市立山手小学校
平成27年1月14日
山手っ子
人を思いやる心は 人とのかかわりの中で育つ
校長
齋藤
一夫
厳しい寒さと積雪の中で新しい年を迎えました。保護者の皆様、地域の皆様、今年も子ど
もたちが充実した教育活動を実施できますようにご支援並びにご協力をよろしくお願い申し
上げます。
さて、これまでの教育活動におきましても、保護者の皆様と地域の皆様からは、多くのご
支援をいただいて参りました。PTA活動は言うまでもなく、学習参観をはじめとした運動
会や田植え、五頭合宿沢登り、稲刈り、山手小フェステバル、そして、広げよう山手小あい
さつ運動等、学校行事だけでなく、子どもたちの社会性を育んでいく活動における「育ちの
場面」で大勢の皆様から一生懸命かかわっていただきました。そんな皆様の熱い想いが少し
ずつ子どもたちにも伝わり、子どもたちは、
「学校と家庭、そして地域の絆で育てられている」
ということを自覚していくのだと思っています。私は、人を思いやる心は、人とのかかわり
の中で育つと考えています。人とのかかわりを通して、嬉しかったこと、嫌な思いをしたこ
と等の体験を想起し、振り返りながら自分なりに道徳的価値につなげていくと考えているか
らです。これからも、子どもたちには、より多くの人とかかわり、いろいろな体験を積み重
ねながら、自分や周りの人を大切にして、心豊かに育ってほしいと願っています。
そのためには、「育ての環境」を整えることが大切になります。親とのかかわり、担任や友
だちとのかかわり、地域とのかかわり等、子どもたちの心を育てるためには、大切な、「育て
の環境」です。次の手紙文は、青森県のお母さんが東京で暮らす長男に送った手紙です。こ
の手紙は、長男がどんな人とのかかわりの中で育ち、人の心を育てるためには、かかわりと
いう「育ちの環境」がいかに大切なのかを教えてくれます。
『初任給で家族全員に買ってくれたプレゼント届きました。ちゃんと一人一人に感謝の手
紙まで添えてあって、ありがとね。お父ちゃんとお母ちゃんは、嬉しくて有り難くて、二人
で鼻水垂らして泣きました。一体いつの間にこんな立派な大人になったんでしょうね。
この町の自然に囲まれ、地域の皆さんの思いやりに包まれ、家族の愛情を受けて、あなた
はまっすぐ育ってくれた。有り難いことです。東西南北どの方角にも深々と頭を下げお礼を
したいほど、あなたを支え育んでくれた全ての皆さんに感謝しています。じいちゃんと、お
隣のすみばぁと、お向かいのさだばっちゃは、茶飲み話にいつも「克哉の嫁っこ見るまでは
元気でいないば。いやいや。孫っこ見るまで元気でいないば。」と楽しそうに笑っています。
東京で暮らすあなたの頑張りは、みんなに元気をくれていますよ。ありがとう・・・。』
【青森県
藤田智恵子さん「家族・地域のきずな」作品コンクールより】
祖父とのかかわりを通して
育まれている思いやりの心
これは、当校の5年生、遠藤誠也さんが、大好きなおじいちゃんのことを書いた作文です。
この文章には、誠也さんが、日常のおじいちゃんとのかかわりを通して成長していく姿と
おじいちゃんを心から慕い、誇りに思う気持ち、そして、おじいちゃんへの感謝の思いが綴
られています。
ちなみに、この誠也さんの作文は、今年度の阿賀野市主催の「明るい家庭作り作文コンク
ール」で優秀賞を受賞した作文です。
大好きなじいちゃん
優秀賞受賞作品
5年
遠藤
誠也
ぼくは、将来働いたら、初めてもらった給料の中から、折れ
ていないきれいな一万円札をじいちゃんにあげようと決めてい
ます。ぼくが毎日楽しく過ごすことができるのは、じいちゃん
のおかげです。ぼくは、じいちゃんがいるだけで、うれしくな
ります。じいちゃんには、いつまでも元気でいてほしいです。
ぼくは、七人家族です。父、母、姉、兄、弟、それからぼくが一番そんけいしているおじ
いちゃんがいます。ぼくは、いつもおじいちゃんのことを「じいちゃん。」とよんでいます。
ぼくは、じいちゃんが大好きです。大人になったらじいちゃんと同じ顔になりたいと思う
くらい大好きです。なぜなら、じいちゃんにたくさんのことをしてもらっていて、いつも感
しゃしているからです。
ぼくは、八才のたん生日のことが忘れられません。たん生
日のごちそうは、じいちゃんが作ったきゅうりとトマト、
なすなどを使った料理でした。ぼくがじいちゃんにお願い
して、じいちゃんの作った野菜を材料にした料理を作って
もらいました。今年、ぼくは十一才になりました。今年も、
じいちゃんに、
「たん生日には、なすのポテトチップスとジャガイモのフ
ライドポテトを作って。」
とお願いしました。じいち
ゃんが作ってくれたなすの
ポテトチップスは、カリカリしていておいしかったです。
ぼくも作ったけれど、太くて水っぽくなり、おいしくでき
ませんでした。ぼくが大人になったら、じいちゃんみたい
に、なすのポテトチップスやジャガイモのフライドポテト
とポテトチップスを上手に作りたいです。その時には、じ
いちゃんが作るのと同じようにうすく切って、同じ味にし
たいです。おいしく作って、じいちゃんを喜ばせたいです。
四年生の時、ぼくは体育の学習の中で、ハードルの練習が一番好きでした。ハードルの話
をじいちゃんにしたら、じいちゃんがハードルを作ってくれました。ぼくは、とてもうれし
くて、作ってもらったハードルを使ってたくさん練習をしました。ある日、兄がバスケット
ボールをしていたら、シュートが外れてハードルにぶつかり、ハードルがこわれてしまいま
した。せっかく作ってくれたじいちゃんにもうしわけな
いと思いました。けれど、じいちゃんは、
「ありゃりゃ。」
と言っただけで、おこりませんでした。じいちゃんは、
やさしい人だと思いました。
ぼくが通う山手小学校では、毎年全校で学校田の田植え
や稲刈りをしています。何年も続けて、じいちゃんが「田
んぼの先生」として、田植えや稲刈りを教えに学校に来
てくれています。田植えをする前に、六角で苗を植える
目印をつけました。じいちゃんがクラスのみんなに六角
の使い方を教えてくれました。友だちが
「誠也さんのおじいちゃんが、やさしく教えてくれてうれしかったよ。」
「誠也さんのおじいちゃんは、田んぼのことが何でもできてすごいね。」
と言ってくれたので、とてもうれしい気持ちになりました。稲刈りのときには、じいちゃん
が稲をくるっと回してたばねていて、とてもかっこ良かったです。ぼくも教えてもらって、
同じようにやってみましたがむずかしかったです。
それから、じいちゃんは、柔道の練習の送りむかえをしてくれます。じいちゃんが練習を
見てくれると、いつもよりがんばれます。じいちゃんは、ぼくが練習している姿を、いつも
にこにこして見ていてくれます。ぼくが背負い投げで相手を投げたら、拍手をしてくれます。
それを見ると、ぼくは「もう一回投げるぞ。」と気合が入
ります。ぼくが投げられると、じいちゃんは心配そうな顔
をします。ぼくは、もっと強くなって、投げられないよう
になりたいです。そして、試合に勝ってじいちゃんを喜ば
せたいです。
ぼくは、じいちゃんのあぐらの上に座っているときが一
番落ち着きます。座っているだけで、心があたたかくなり
ます。座らせてもらったお礼に肩もみをしてあげると、じ
いちゃんは、
「ああ、気持ちいいぞ。」
と言ってくれます。それを聞くと、ぼくは、うれしくなり
ます。じいちゃんが笑顔になるので、ぼくは幸せな気分になります。
ぼくは、じいちゃんにたくさんお世話になっています。せめてものおん返しとして、今は
ゴミだしの戸の開け閉めを毎日しています。まだまだお礼がたりないと思うので、これから
おん返しをしていきたいです。じいちゃんには、いつまでも元気でいてほしいです。
いつまでも一緒にいようね、じいちゃん。
児童会 アルミ缶回収活動の収益金
についてのお礼とお知らせ
当校の環境教育の一環として行っております児童会のアルミ缶回収活動へのご協力ありが
とうございます。このアルミ缶回収活動には、保護者の皆様や地域の皆様から長年にわたっ
てご協力をいただいており、大変感謝しています。
尚、この収益金は、毎年、「なかよし子どもまつり」等の児童会の活動費として活用させて
いただいております。
因みに、今年度は、12月末日現在で、15,131円の収益がありましたので、皆様に
お知らせいたします。
子どもたちにとって、この活動は収益もさることながら、とりわけ、リサイクルに関連し
た身近な環境教育として有意義な活動となっています。今後ともご協力よろしくお願いいた
します。
子どもたちの努力を讃えて
阿賀野市小中学校健康寿命日本一標語
4年生 下條 歩紡さん 入選おめでとう!!
平成26年度阿賀野市小中学校「健康寿命日本一」の標語に、当
校4年生が応募したところ、下條歩紡さんの作品が見事入選しまし
た。おめでとうございます。入選標語は下記の通りです。
よく学び
よく遊び
けんこうをたもとう
阿賀野の子ども
新潟県ジュニア美術展覧会 5年生
齊藤 惣一さん 奨励賞受賞おめでとう!!
齊藤惣一さんの奨励賞受賞は新潟日報にも掲載されました
が、昨年の10月に行われた山手小フェスティバルの際に、5
年生の教室前廊下に展示しました「五頭合宿沢登り」の絵が今
年度の新潟県ジュニア美術展覧会の奨励賞を受賞しました。
おめでとうございます。
新潟県児童生徒科学研究発表会 5年生本間暖野さん
「いききわくわく科学賞2014」受賞おめでとう !!
今年度の阿賀野市科学研究発表会に校内中学年代表として、4年生
の遠藤楓也さん、高学年代表として、5年生の本間暖野さんが選ばれ
て発表しました。
また、高学年代表として発表した本間暖野さんの研究内容が素晴ら
しかったということで、阿賀野市代表として選出され、新潟県児童生
徒科学研究発表会のほうに紙上発表ということで、発表内容が送られ
ました。
その結果、標記の通り、「第50回 いきいきわくわく科学賞20
14」を受賞しました。おめでとうございます。