園長室だより 2015 年 3 月 09日 鎮西学院幼稚園 園長 第22号 西村暢彦 家庭と幼稚園が子育てを語り合い、学びあい、手を携えていきましょう。 「愛の家族」として、どの子も、やさしく、たくましく育つことを願いながら。 ~コトバから文字へ~その4 「つまる音(促音)」 前号では、単語の音節を表す手のたたき方(手遊び)の基本と、 「ぶどう」などの長い音の手の たたき方、そしてかな文字の表し方をお知らせしました。今回は、「つまる音(促音)」です。 <つまる音を認識する> ・ 「かっぱ」は、 「「カッ」という音と「パ」の2つの音でできていますから、2回叩きます。 ・しかし、 「カッ」は、急に息を止める「つまる音(促音) 」ですから、手の叩き方(手遊び)を 変えなければいけません。 ○つまる音の時は、手のひらを叩いて手を上にあげるとき、ぎゅっと手を 握ります。 (右写真) ・ 「かっぱ」は、 「カッ」で手を叩いて上にあげ、ぎゅっと手を握ります。 ・続けて「パ」で、基本通りに手を叩きます。 ○ぎゅっと手を握ることで、子どもは「つまる音(促音)」の音節の特徴を 認識していきます。 <つまる音のひらがな表記> ※これは、幼稚園では教えません。ご家族が理解しておいてください。 ○「つまる音」は、口の形が違っていても、みんな小さな「っ」で表します。 *同じ「っ」でも、息を急に止める発音の仕組みはいろいろあります。また、 「つ」という音 はありません。 …下の例で確かめてみてください。 「カッパ」 (唇を閉じて息を止めています。だから、口が閉じています。 ) 「キッテ」 (舌先で息を止めています。だから、唇は閉じていません) 「マッカ」 (奥舌で息を止めています。だから、口が開いています) ○そら組の子どもたちは、この手遊びで「つまる音」の区別はできるようになっています。 ・ご家庭では、手をぎゅっと握る「つまる音」は、小さな「っ」を書くと教えられるといいで しょう。 かな文字を書くのに必要な3つの力 ~ 残りの2つ ○1つ目は「単語の一つ一つの音(音節)を認識する力」でした。 ・この説明が多いので、長くなりました。 ○2つ目は「形をはっきり認識する力」です。 ・かな文字を書くときに、縦にまっすぐな線なのか少し斜めなのか、また、ギザギザな線なのか 曲線なのかというように、「図形や線、位置関係をはっきり認識できる力」です。 ○3つ目は「筆記用具で線や点が書ける力」です。つまり、「書く技術力」です。 ※詳しくは、次号、このシリーズ最終号で。
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