話題の構成について理解する

「 プレゼンテーション 」
講義
担当 : 松尾 信子
第5回
レジュメ
2015.10.20(火)
話題の構成について理解する
(内容と時間を構成するポイントは、重要度の配分であることを認識する)
メニュー
1. 講義
10:40 ~ 11:40
2. 演習
11:40 ~ 12:10
さまざまな条件を確認する「6W・2H」
6W
2H
②
①
Why
プレゼンテーションのねらいや目的
②
What
テーマや内容についての確認
③
When
時刻や期間に関する要素
④
Where
会場あるいは場所に関する情報
⑤
Who
プレゼンテーションの主体に関する情報
⑥
Whom
相手は誰なのか
⑦
How
プレゼンテーションの方法
⑧
How
much
予算の確認
What
A.
テーマや内容について確認する
(何についてのプレゼンテーションなのかを明確にする)

タイトルを工夫する


タイトルとは、聞き手が初めて接する内容への手がかりである(第一印象)
内容を正しく反映している(内容を凝縮したエッセンス)

魅力的である

競合提案と差別化を図る
1
B.
プレゼンテーションを構成する
(伝えようとするメッセージや話題を厳選して、適切な順序に並べる)

C.
聞き手の心的負担に配慮した構成が求められる

判断や結論を言い切って、曖昧さを残さない

プレゼンターの価値基準や論理にブレがない

複数のテーマを混在させない
構成の方法を整理する
(序論・本論・結論で構成する)


序論(導入部)

これから提案(説明)するテーマを明示する

メッセージの主旨、ねらいを明らかにする

聞き手が全体像を把握できるように伝える

聞き手の興味を引く(つかみ)
本論(本題)

メッセージの核心である

聞き手がメッセージを整理しながら聞き取れる

キーワードを選定して提示する

実例、体験、アイディアを例示し、話題をより具体的で想像可能な形に置
き換える(一般性と具体性)


言いたいことを完了させる
結論(まとめ)

プレゼンテーションを終了する意思表示

話題全体をまとめる

発表した内容以外の要素を入れてはいけない

強調したい点、他社(者)との差異化の確認、提案の便益や画期性、記憶
に残してほしい項目を要領よく組み込む(印象づける)
2
D.
話題を構造化する
 全体像をはじめに示す

大枠から話し始めると、聞き手は結論やまとめに至る経路と要素が想定できる
 話の構造を表す「項目数と見出し」を組み合わせて示す

ナンバリングとラベリング
因果関係を示す


事柄の原因と結果をしてし、その関係を明らかにする

最初に結果を明示する。

続いて、その理由を述べながら、根拠となるデータを示す
(結論や主張の正当性を正確に伝える)
 時間軸に沿って説明する

時間的な順序をもっているときは、古い順から新しい順、の時間軸で整理する
 比較・対照による説明をする

対立軸をつくることによって、特徴、要点、独自性、問題点などを明らかにする
(優位性や重要性を強調する)
③
When
A. プレゼンテーションを実施する日時を決定する
B. 与えられた時間はどのくらいあるのかを確認する
C. 会場入りの時刻を確認する
D. 上記から逆算して、スケジュールを組み立てる
(企画の策定、企画書の編集、発表原稿の準備、リハーサル)
3


時間配分

絞り込んだ内容を重要度に応じて時間配分する

内容を正しく反映している(内容を凝縮したエッセンス)

魅力的である
内容の適切な選択と絞り込み
1)時間的な制約
⇒ 重要項目を選択する

絞り込み

メッセージの要点を中心に内容を構成する

重要でない要素は削除する
2)特徴の抽出
≠ 要約(あらすじ)
⇒ 特徴やライバルとの差別化を明確にする(競合プレゼンテーション)

独自性を出す(提案内容を吟味して要点を拾い出す)

特徴とは、他の提案に替えがたい魅力である

特徴は印象の差をもたらす
3)聞き手の負担軽減
⇒ 情報の要点を絞る

プレゼンテーションにおいては、聞き手が意思決定者である

「重要項目」を絞り込むのは話し手の責務である

結局、何が言いたかったのかわからないと、聞き手に余計なエネルギーを使わせ
ることになる
4)印象の持続性を高める ⇒
内容を厳選する

主張する内容を厳選する(メッセージの選別)と、注目度や印象度が増す

プレゼンテーションの評価が高まる

豊富な情報量は、価値はあるが、印象を希薄化させる
5)要点の明確化
⇒ プレゼンテーションの意図を明快にする

「ひとこと」でいうと何が言いたかったのか、相手に伝わること

聞き手にプレゼンテーションの意図を考えさせない

事例やエピソードが要点に集約される
4
⑥
Whom
A.
なぜプレゼンテーションが必要なのかを理解する



意思決定者がプレゼンテーションを開催することを決めている

複数の意思決定者、関係者に企画の理解を共有してもらう

企画の価値・魅力・重要度を理解してもらう

発案者の意欲を認知してもらう

意思決定者に確実に理解してもらう

反対している意思決定者の考えを覆す

実現までの障害を取り払う
「誰に対して?」

組織情報のチェックポイント

集団情報のチェックポイント

個人情報のチェックポイント

提案内容の関連情報に関するチェックポイント
「何を説得する?」

プレゼンターのメリットは何か?
確実に伝えることができる
自分の思い、情熱などを伝えることができる
重要なポイントが強調でき、説得力が増す
オーディエンスを観察し、ニーズを察しながら情報が伝えられる
理解をはかったり、決断を促したりできる
文字情報よりもインパクトのある音声情報の活用や画像などの表
現ができる
etc.
 オーディエンスのメリットは何か?
プレゼンターの人柄、人間性がわかる
質問ができるので、その場で問題がクリアになる
プレゼンターの生の声を聴くことにより、思いが伝わる
資料を読む苦痛がない
質疑応答によってプレゼンターの能力が量れる
etc.
2. 実演を通して、プレゼンテーションの構成要素を再認識する
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