今こそ 家庭教育の大切さを! 鉾田市立野友小学校 校長 長谷川 馨 近年の急激な社会情勢の変化に伴い,大人はもちろんのこと,子どもを取り巻 く環境も大きく変わってきています。そのような中で,子ども達を狙った凶悪犯 罪等が新聞を賑わっていることに心が痛みます。 特に,児童虐待やネグレクト等家庭内での事件が年々増加傾向にあるのも事 実です。 厚生労働省が調査した児童相談所における児童虐待の相談件数の推移を見て みると,平成10年に6,932件であったものが,平成20年の調査では,約 6倍に当たる42,664件,平成25年度の速報値では,11倍に当たる73, 765件にまで達しております。 茨城県における相談対応件数においても,平成24年度数値(864件)の1. 45倍に当たる1,255件にまで達しております。 将来を担う子ども達のためにも,今まさに家庭の教育力の向上が問われる時 代となりました。 家庭教育は,そもそも子育ての中で基本的な生活習慣やものの感じ方,考え方, 価値観など,人格の基本となるものを身に付けさせるために,それぞれの家庭で 行う教育で,家庭の豊かな人間関係を基盤として,子どもの発達段階に合わせな がら,意図的,無意図的に行われるものです。 そこで,家庭教育学級では,家庭において子どもを正しく理解し,健やかに成 長していくことを願って,子どもに関わる様々な問題について,共通したテーマ で年間を通じて,計画的・継続的に学習する場として開設していくものです。 野友小学校の家庭教育学級は、昨年度まで1・2年生の保護者が対象に,学級 を開催しておりました。今年度からは,全家庭(24 世帯)で実施していただき たいと考えております。(私の方でバックアップいたします) さらに,別紙資料のように,野友小,当間小,串挽小において,合同家庭教育 学級として実施して参りたいと考えておりますので,全家庭で子ども達の未来 のために,保護者の方々で様々な話し合いができれば幸いです。
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