学生の皆さんは試験が終われば楽しい春休みになります。ゼミ旅行やグループ旅行の計画中の方もお られるかとは思いますが、春休み中も図書館は17時まで開館しています。ぜひ利用してみてください。 今月の一読あれはこの長い春休みを利用してじっくり本を読んでみたいと思っている人に、「吉田松陰」 をとりあげて見ました。某テレビ局の大河ドラマにもなっていますが、本を通じて歴史的に、文学的に吉田 松陰を広くそして深く探ってみてはいかがでしょうか。 ❀『吉田松陰-武と儒による人間像- 』 河上徹太郎 著 289.1/Ka94 2F小型本 著者は文芸評論家。吉田松陰が師と仰ぐ人物は山鹿素行(兵学)と佐久間象山です。松陰の 精神的な師は山鹿素行、松陰の危機意識を目覚めさせたのは象山と言われています。この本は 史実からでなく数々の文学的見解から松陰の人物像に迫っています。 ❀『吉田松陰と高杉晋作の志 』 一坂太郎著 289.1/I17 2F小型本 松下村塾の弟子たちに、「人生において最も基本となる大切なものは志を立てる」ことと説い ています。付録に、松陰の家族のことや明倫小学校で実際に朗誦されている「松陰先生のこと ば」を意訳つきで紹介しています。 ❀『吉田松陰の実学-世界を見据えた大和魂‐』 木村幸比古著 289.1/Ki39 2F小型本 松下村塾の門下生から高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋など幕末から維新へ活躍した 人が多く出ており、それぞれの生き方は様々だが、志は松陰そのものの“大和魂”を引き継いで います。 ❀『日本の名著 吉田松陰 』 081/N77/31 2F小型本 講孟余話、幽因録、回顧録、留魂録など三十年も満たない生涯で書き残した著作を収めていま す。じっくり読んでみたい人はぜひ挑戦してみてください。 ❀『松風の人‐吉田松陰とその門下生‐ 』 津本陽著 913.6/Ts73 2F和図書B 父百合之助は幼い松陰と兄梅太郎を連れて山仕事をしながら『大学』『論語』『孟子』朗誦 し、母瀧は大家族の面倒をいやな顔をせず世話をしたが、子どものしつけには厳しい人でした。 この両親に育てられた松陰の読書力や生き方の根底になっているような気がします。松陰の生涯 が一気に読める一冊です。 ❀『吉田松陰 』 童門冬二著 913.6/D85/1/2 B1書庫2一般和書 上下巻本になっています。じっくり吉田松陰を読んでみたい人のための本です。 ❀『松陰と晋作 』 古川薫著 913.6/F93 2F小型本 第一部は吉田松陰の生涯、第二部は高杉晋作の生涯を描いたものが1冊になった本です。 ❀『幕末群像の墓を巡る』 合田一道著 281.04/G55 2F和図書A 吉田松陰に関連して、幕末に活躍した人物の墓地を案内する歴史ガイドです。少し違った目線 で幕末の歴史をみることができるのではないでしょうか。
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