寄稿(高橋) コンサルタントの現場から7回 どう5Sをわかってもらうか

 このような日常生活
め 、誰 が 見 て も わ か る
けしか注文しないとい
ように置き場所にライ
にできるからだ。
ン テ ー プ を 貼 る な ど、
「コンサルタントの現場から」のコラムは、
だ が、実 は 一 番 難 し い
は誰でもできそうなの
る。5Sの 指 導 や 推 進
は、今 か ら 料 理 す る 材
キッチンカウンターに
とをヒントにして説明
活の中でやっているこ
の だ が、こ の よ う な 生
あ る。調 理 す る 時 は、 ハ ウ と い う こ と に な る
がどこにいくつあるか
こ の 整 頓 が 進 む と、何
これらは整頓なのだが、
表示・標識を準備する。
第7回 を 例 に、生 産 現 場 も 同
すべての物の位置を決
の中でやっていること
持ちすぎがないように
は、今、必 要 な も の 以
じですよという進め方
す る。そ れ ら が、何 か
真の整理ができると、 う こ と で、生 産 現 場 に
き り し た 現 場 に な る。 理の基本と同じなのだ。 を し て い く。い か に わ
ちなみに、日本では、 か り や す く 現 場 で 説 明
この驚きを皆が味わう
が一目でわかるように、
生産の現場は驚くほど
ンサルティングのノウ
し て 推 進 す る か は、コ
コンサルタントがコンサルティング等の現場
のが、この整理なのだ。 料 し か 出 さ な い は ず だ
める。また、定量を決め、
時の話しをすることも
食事の前の調理をする
外は置かないという整
こ と が で き る と、真 の
ス ペ ー ス が 空 き 、す っ
整理の意味が理解され
で見聞きしたことの中から、参考になるので
驚くほどスペースが空
ができるベースが築け
時 に、 よ く 食 事 を す る
サ ル タ ン ト は、整 理 の
く、い か に わ か り や す
はないかという四方山話を綴ったものです。
が 一 目 で わ か り、正 し
す る と、ロ ー カ ル の 皆
屋台
事事
をを
例に
屋
台で
での
の食食
例に
(整 理)
。ま た、調 理 す
どう5Sをわかってもらうか
材料を切っている人は
る順番を考えて並べる。 さんへの理解も早い。
い作業ができる環境が
火をつけて熱してから
真の整理ができると、 整 い、資 産 の 健 全 管 理
在の生産に必要なもの
く 説 明 す る か、そ れ が
そ こ で、弊 社 の コ ン
だけにすることである
い位置に配置すること
推進を支援する上では
先 ず、整 理 と は、現
シュフロー経営を推進
時の話しをする。実は、 こ れ ら は 整 頓 と い う こ
が で き る。レ イ ア ウ ト
5Sの推進は、キャッ
するベースであること
が、実 際 に、現 場 で 要
を変更してみるという
い な い。事 前 に 段 取 り く。そ う な る と、本 当 ることになる。
をしてから火をつける。 に 必 要 な 物 を 取 り や す
難しく言うのではな
は、こ の コ ラ ム で も 述
と に な る の だ が、ま さ
大切ということだ。
に、整 理・整 頓 は い か
発 想 も で て く る。使 い
で も 実 践 し て お り、そ
やすいように位置を決
5Sは、日 常 生 活 の 中
に日頃の中でやってい
と、ほとんどがアオ(要
るかということだ。
るか要らないかを聞く
れを現場でもやればよ
それをどうやって理解
る)と い う 回 答 が 返 っ
べ た。今 回 は、現 場 で
とについて述べたい。
してもらうかというこ
て く る。こ れ で は、真 いということなのだ。
食事の時の話しとは
の 整 理 は 進 ま な い。真
ご飯も晩ご飯も注文し
ん を 食 べ る 時 に、お 昼
の整理を実施するには、 こうだ。「屋台で朝ごは
て「無化思考」(無しに
「現状否定」し、徹底し
真の
のの
実実
践践
とは
真
の整
整理理
とは
タイで支援させてい
て並べて食べる人はい
で き な い か)で 考 え る
事 を し た り、買 い 食 い
人 達 は、屋 台 で よ く 食
ことがポイントとなる。 ま す か?」と。タ イ の
言 い 換 え れ ば、 そ れ が
を す る。ほ と ん ど、そ
ただいている弊社のコ
無ければ生産が停まる
の 場 で 注 文 し、 そ の 場
20
ン サ ル タ ン ト は、タ イ
長 い。そ れ だ け に、現
と い う も の 以 外 は、 す
で 食 べ る。こ れ は、ま
年と
場 で は、い か に タ イ の
て、は じ め て 真 に 必 要
べて現場から撤去でき
㈱ジェムコ日本経営
取締役 グローバル事業担当
ベ ト ナ ム が、昨 年 5
問題の影響を最小限に
車 が 待 機 し 、中 国 側 か
め、両 国 の 公 船 衝 突 や
掘削施設を設置したた
が頻発。両国関係は「国
ら入る大型車の流れも
中国製品があふれる
ト ナ ム 共 産 党 関 係 者)
交正常化以来、最悪」(ベ
ベトナムでの反中デモ
国境の市場で働くベト
絶えない。
ナム人女性( )は「昨
するよう腐心する一方、 年 5 月 ご ろ は 中 国 と 戦 となった。
中 国 は「九 段 線」と
争になると思って皆が
か つ て の 敵 国、米 国 に
月の中国による南シナ
海の石油掘削施設設置
も接近、
「脱・中国依存」 パニックになっていた」 呼 ば れ る 独 自 の 境 界 線
大 半 の 管 轄 権 を 主 張。
を設定して南シナ海の
をきっかけに極度に悪
と話す。
化 し た 対 中 関 係 の 改 善 の道を模索する。
ベトナムと中国が領
北部ランソン省タン
を 進 め て い る。巨 大 な
諸島付近に中国が石油
︻ 面に続く︼
西沙(英語名パラセル) 岩 礁 で 埋 め 立 て な ど を
最 近 は、実 効 支 配 す る
ト手前では国境を越え
タインの中国国境。ゲー
有権を争う南シナ海の
常化はベトナムにとっ
ようと多くのコンテナ
隣 国、中 国 と の 関 係 正
て 死 活 問 題。南 シ ナ 海
10
での支援経験が
うか工夫して話しをし
皆さんに理解してもら
さ に、 今 必 要 な も の だ
ベトナム
高橋 功吉
﹁アジア発﹂中関係改善に腐心
(たかはし こうきち)
ベトナム、脱依存も模索 大手家電メーカーにて、海外経営責
任者などの要職を歴任後、ジェムコ日
本 経 営 に 入 社。2007 年 執 行 役 員、
2011 年 6 月より取締役。上場企業経
営トップおよびボードメンバーへの顧
問型経営支援をはじめ、グローバル戦
略の構築から、製造現場の現場力向上、
品質革新など、経営全般にわたり幅広
く活躍している。実践に裏打ちされた
「わかりやすい」コンサルティングが
身 上。
「も の づ く り 経 営 入 門」
(日 経
BP)他、雑誌や媒体への執筆、講演も
多い。主な資格は、ICMC(国際公認経
営コンサルティング協会)認定コンサ
ルタント、公益社団法人全日本能率連
盟認定マネジメントコンサルタント、
経済産業大臣登録中小企業診断士
35
なものだけという状態
【記事・写真提供:共同通信】
ている。
2015.5.2 0 -5.2 2