No.412 平成27年6月30日 小平市立小平第一小学校 小さな炎、小さな声 副校長 私はたき火が好きです。以前、よくキャンプをし ていた頃はたき火をするためにキャンプをするよ うなものでした。そうしてたき火をしているとい つも思い出す言葉がありました。もともとはネイ ティブアメリカンの言葉だそうです。 大きな炎は寒い、小さな炎は温かい 初めて聞いたときはその意味がわかりませんで した。でも、ずっとたき火をしているとそれがわ かるようになってきました。 本当に寒くて火をたくとき、たき木をじゃんじ ゃん入れて大きな火を作ってしまうと、熱すぎる うえに煙がひどくて、近くに寄れないのです。つ まり、さっぱりあたたかくならないのです。それ に引きかえ、小さな炎を上手に燃やすと火のすぐ 近くまで近寄れるし、本当に体を温めることがで きます。本当に温かいのは小さな炎なのです。 小さい炎が温かいように、小さな声もまた私た ちにとってとても大切です。授業の中でも、毎日 の生活の中でも、元気な声が聞こえることはなか なか気持ちのいいものです。でも、学校では「聴 くこと」をとても大事にしています。そういった 所では声が大きかったり、みんなの前で堂々と話 したり出来る人だけでなく、つぶやきのような、 小さな声も大切にされなくてはなりません。 五十嵐 誠一 私は自分がかなり大きな声をもっているので、 以前はそれをしっかり使うことがきちんと聞いて もらうのに大切なことだと思っていました。でも、 本当にきちんと話をきいてもらうには、小さな声 で話すことが必要なのだとだんだんわかってきま した。 小さな声で話し合うには周りが注意深く聴いて くれる必要があります。それは単に聴くというこ とではなく、どんな小さな声も大切にしようとす る気持ちの表れです。こういう気持ちのある所な らばどんな小さな声の人でも安心して自分の意見 を言うことができます。そこに、本当の学習もあ ります。 今から70年ほど前、日本中が「戦争で外国を 打ち破ろう!」と大声で叫んでいた時代がありま した。そんな時代にも「戦争なんかせずに、外国 と仲良くやる方法を考えよう」という小さな声が あったはずです。しかし、この小さな声は大きな 声の前にかき消されてしまいました。小さな声を 聞く人がいなかったからです。結果、日本は戦争 に突入し、大きな犠牲を払いました。 私たちはどんな小さな声でも話し合え、大切に されるような学校、教室、授業を目指していきた いと思います。小さな声が大切にされる所は一人 ひとりを大切にしてくれる所でもあると思いま す。 7月の行事予定 1日(水) 2日(木) 3日(金) 4日(土) 6日(月) 7日(火) 8日(水) 9日(木) 10日(金) 13日(月) 14日(火) 15日(水) 16日(木) 振替休業日 学力向上を図るための調査(5年生) 保護者会(1・2年) 避難訓練 保護者会(若竹) 学校公開日 水曜時程 朝会 安全指導 たてわり遊び 午前授業 授業研究(1年3組・5校時) 社会科見学(3年生) リザーブ給食 クラブ活動 理科見学(4年生) あいさつデー 児童集会 B時程 給食終 水泳指導終 17日(金) 18日(土) 20日(月) 21日(火) 8月 24日(月) 9/1(火) 終業式 子ども料理教室 納涼祭 海の日 夏季休業日始 個人面談始(8月末まで) サマー教室前期(7/31日まで) 夏季水泳指導始(8/5日まで) サマー教室後期(8/28日まで) 始業式 引き取り訓練 サマー教室 身のまわりをきれいにしよう 1学期も終わりに近づいてきました。学校で使った学習道具や道具箱の中身 などを夏休み中に点検して、足りないものや使えなくなったものを補充、交換 し、2学期からの学習の準備をしてください。 荷物や道具を計画的に持ち帰るよう指導していきます。また、生活の節目に あたって、教室等をきれいにしておくことも大切です。目的意識をもって掃除 に取り組ませます。 事務室から 事務 斉藤 真弓 子どもたちは先生に頼まれていろいろなものを事務室 に取りに来ます。ごみ袋、チョーク、色画用紙など。それ らのものはすべて小平市から配当された予算で買ったも のです。事務室内では、いただいた予算を有効に使えるよ う話し合いをよくしています。そして、日本は世界的に見 ても紙の消費量が多いと言われています。日本に紙を輸出 するために森が破壊され、森を奪われたトラが人里に下り てきてしまい、殺されてしまっているというインドネシア のニュースを聞きました。とても胸が痛む思いがしまし た。限られた予算で買ったもの、資源としても無駄にして はいけないもの。大事に使ってほしいと思いを込めて手渡 しています。 給食室から 栄養士 永尾 麻里子 毎日教室に届けている給食室だより「いただきます」 に、その日の食べ物や料理などについてのクイズをのせ ています。その答えの用紙に、 「きゅうしょくしつへ・・・」 というスペースを作ってあるのですが、クラスから戻っ てくるその用紙を見ることが給食室のひそかな楽しみで す。 給食室への感謝の言葉を書いてくれるクラスがほとん どで、本当に嬉しくなりますし、低学年のクラスの、何 て書いたのかわからないようなたどたどしい文字を何と か判読するのも楽しいです。判読した結果、 前期:7/21(火)~31(金) 後期:8/24(月)~28(金) 夏休みの期間中に、1学期の学 習の復習や夏休みの宿題などの 補修を行います。日時は学級によ って違います。後日配布される学 級・学年からの手紙にてご確認く ださい。 「きょうのスプーおいしかたです」というようなこと もあるのですが、それもまた微笑ましいです。かわいい イラスト入りの場合もあり、みんなきっと一生懸命書い てくれたんだろうなと、見ているだけでとても癒されま す。先生がコメントやイラストを書いてくれることもあ り、その先生の思いがけない一面がかいま見えて、実は それも楽しみのひとつです。 保健室から 養護 長谷川 智代 今年度の健康診断もほぼ終了しました。提出書類など、 保護者の皆様にもご協力いただき、ありがとうございま した。治療が必要なお子さんには、受診のおすすめを渡 していますので、できるだけ早めに受診していただけた らと思います。 また、小平市では今年度より、小学校4年生と中学1 年生の希望者を対象に、色覚検査を実施することとなり ました。今年度については、5・6年生も対象となりま す。詳しくは、後日配布するおたよりをご覧ください。 保健室には、毎日「けがしちゃった!」 「頭が痛い。」 などなど、様々な子供たちがやってきます。来室時には、 泣き顔だったり、浮かない表情だったりする子も多いで すが、下校前には「先生!元気になったよ!」と笑顔で 言ってくれると、私も元気をもらえます。子供たちが心 も体も元気に楽しく学校生活を送れるように、保健室か ら精一杯サポートしていきたいと思います。 宿泊学習に行ってきました 若竹学級担任 若竹学級は、3年生~6年生14名が6月3日から5日の日程で、神奈川県相模原市緑区佐野川にある「桐花園」 という民宿で宿泊学習を行いました。今年度は、1 日目の午前中以外天気にも恵まれ、暑くもない、寒くもない気候 の中、3日間の計画を全部予定通りに実施することができました。 3日は藤野芸術の家へ行き、陶芸に取り組みました。カップとお皿の中から、自分の作りたい物を作りました。 粘土を蛇のように長くして積み重ねて、溝を埋めていき、カップや皿の形にしていきました。スタンプのようなも ので模様もつけました。工房の先生に作り方を教えてもらってから、どの子も、2時間根気強く作っていました。 夜はキャンプファイヤーでした。校長先生が扮する「山の神様」が登場して、 「元気の火」と「友情の火」 「勇気 の火」 「希望の火」をもらい、六年生四人が一緒に点火しました。ファイヤーを囲んで、踊ったり、歌ったりして、 盛り上がりました。 4日は陣馬山登山。今年は、1 名以外栃谷尾根コース(2.8km)を登りました。急な坂もありましたが、みんなで励 まし合いながら、予定より 1 時間早く約 1 時間 50 分で頂上に到着しました。頑張って登ったのでお腹も空き、お弁 当もおいしく食べられました。下山は、一ノ尾根コースを下りました。残り 1 名とも途中で合流して、全員で声を 掛け合いながら転ばないように歩きました。約2時間で桐花園まで帰って来ることができました。一休みしてから、 川でますのつかみどり体験をしました。冷たい水の中に入り、気持ちよかったです。入浴・夕食後、きもだめしを しました。今年も全員一人で回りました。くじ引きで順番を決め、真っ暗になった広場を順番にスタートしました。 途中で大きな悲鳴をあげる子や逆に平気で回ってきた子もいました。 5日は閉校式をして桐花園を後にして、プレジャーフォレストに向かいました。F1-カートなどの車や、観覧車、 飛行機コースター、メリーゴーランド、回転ブランコなどの遊具に乗ったり、アスレチックを楽しんだりしました。 6年生を中心に班のみんなで相談しながら、起伏のある園内を回りました。 楽しい3日間で、一回り成長して帰ってきました。 「自分のことは自分でしよう」 「友だちと仲よくし、力を合わ せよう」などのめあてを守り、規則正しい生活ができました。
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