学校だより 平成27年7月3日 第 5 号 あきる野市立五日市中学校 校 長 曽 我 有 二 HPアドレス http://www.akiruno.ed.jp/jh-itsukaichi/ 学校でやるべきこと 突然ですが、歌手のさだまさしさんの『案山子』という曲が、私は 大好きでした。その歌詞の始まりは、「元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか 寂しくないか お金はあるか 今度いつ帰る」で始まり ます。そして「城跡から見下ろせば 蒼く細い川 橋のたもとに造り酒 屋のレンガ煙突 この街を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えればお前 が ここを出て 初めての春 手紙が無理なら 電話でもいい 金頼 むの一言でもいい お前の笑顔を 待ちわびる お袋に聞かせてやっ てくれ」となり、一番が終わります。2 番は、田圃に雪をかぶった案山 (小中合同研究授業・道徳) 子が寂しく立っているが、お前も都会でこの案山子と同じ思いはしてないか、体は大丈夫かと都会に出た身 内を心配している内容です。 この歌詞が、私の故郷の岐阜県中津川市と学生時代を思い出させます。苗木城という城跡から眺めると、 木曽川が流れ、造り酒屋もあります。木曽川の対岸の扇状地はよく雪に覆われます。また、大学時代は、勉 学と体育会の部活動が忙しく、国立市の寮で過ごしていましたが、なかなか故郷に帰らない私の生活と重な り、心に歌詞がしみわたり、さだまさしさんの歌に興味を持つようになりました。 しかしながら、ここ数年、歌を聴くこともなく過ごしていました。つい最近、書店でさだまさしさん著の 「ちゃんぽん食べたかっ!」(NHK 出版)という本が目に入り、購入して読んでみました。その主な内容は、 さだまさしさんが、中学校 1 年生から、バイオリンの修行のため一人で長崎から東京に上京し、高校、大学 やアルバイトなど様々な経験をして、長崎でグレープとして歌手デビューするまでの物語でした。今、NHK でも毎週土曜日に放映されているそうです。 その物語の中で、高校 2 年生のさださんの担任の先生が、さださん達生徒に語った言葉が忘れられません。 それは、学校で生徒が取り組む姿勢について、簡単に言えば、生徒が学校でやるべきことについて語ったも のです。文章にすれば3~4行の短いものですが、その通りだと私の心を打ちました。皆さんはどう受け止 めますか。 それは「『学校とは勉強するために来るところではない。』『勉強をしに来る』という勘違いをしている から、学校を卒業したらそれで勉強が終わる、と思い込む。それは大きな勘違いで、学校とは『勉強するた めの方法』を教わるために来る場所であって、『勉強は学校を出てから一生をかけて自分でするものだ』」 というものです。 学校で勉強もしますし、そのほかに経験すること学ぶことは沢山ありますが、これも、最も大切なことの ひとつだと思います。難しい話ですが、中学校での教育はこのように行ってくださいと文部科学省が定めた 『中学校 学習指導要領』というものがあります。その一番最初の総則というところにこう書かれています。 「各学校においては・・・中略・・・基礎的・基本的な知識及び技能を確実に習得させ、これらを活用し て課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力その他の能力をはぐくむとともに、主体的に学習に 取り組む態度を養い、個性を生かす教育の充実に努めなければならない。その際、生徒の発達の段階を考慮 して、生徒の言語活動を充実するとともに、家庭との連携を図りながら、生徒の学習習慣が確立するよう配 慮しなければならない・・略」 また、東京都教育委員会の教育目標には次のような一文があります。 「・・前略、学校教育及び社会教育を充実し、だれもが生涯を通じ、あらゆる場で学び支えあうことがで きる社会の実現を図る。・・略」 難しいようですが、この内容は、さださんの担任の先生が、語った言葉の内容そのものです。生徒の皆さ んは、基礎・基本的な知識・技能と、勉強の方法を身に付け、五日市中学校を巣立った後も、生涯にわたっ て勉強を続けてください。これが学校でやるべきことの大きなことの一つです。保護者、地域の皆様には、 五日市中学校の教育活動にご理解・ご協力いただき、学習指導要領にあるように、学校と連携して生徒の学 習習慣の確立にご協力を是非お願いいたします。教職員は、基礎的・基本的な知識や技能の習得は勿論、生 涯にわたり学べることができる学び方の指導にも力を入れさせます。そして、生徒と教員が、毎日学校に行 きたい、保護者や地域の人々が、子どもを通わせたい学校にしていけたらと思います。よろしくお願いいた します。 -1- 小中合同研修会の実施 本年度は、小中一貫教育を推進するために、年間9回、小中合同で研修 会を実施します。5月27日(水)は、明星大学講師 岩木晃範先生をお 招きし「道徳の授業の指導の基本」をテーマに講演会を行いました。「教 えるより共に考える」ことを大切にしていくことを確認しました。6月1 7日(水)は、中学校を会場にして、4クラスが道徳の研究授業を行いま した。小学校の先生から貴重な意見を伺うことができ、今後の道徳授業の 充実につなげていきたいと思います。 【少人数授業参観週間】 6月8日(月)~12日(金) 本校では、今年度から、数学と英語の授業で、2 少人数授業の感想より クラス3展開、1クラス2展開の少人数授業を全 ・とてもわかりやすい授業でした。数学が苦手な子も安 心して授業が受けられているようで安心しました。 学年・全クラスで行っています。少人数の授業を ・先生の指示は明確でわかりやすかった。内容によって 知っていただくために、授業参観週間とは別に行 チョークの色を変え、目で見ても分かりやすく説明され っています。お忙しい中、ご参観いただき、心か ていました。 ら感謝申し上げます。 茶道体験 スタート 「茶道体験」を今年も全学年で行います。日本の 伝統・文化に触れ「日本の心」を日常生活に生かし ていけたらと思います。6月24日(水)、3年生 からスタートしました。皆、緊張した面持ちでしっ かりやっていました。 【多摩地区特別支援研究会球技大会】 1.2年校外学習 無事行って来ました 2年校外学習 6月8日(月) 東京都内 ○朝はパラパラと雨が降っていましたが、そ の後天気は次第によくなりました。帰りが遅 れた班が2・3ありましたが、概ねしっかり 班行動をとることができました。今回の成果 を是非修学旅行につなげてください。 1年校外学習 6月22日(月) 高尾の森 わくわくビレッジ ○天気にも恵まれ、 一人一人が意見を 出し合い楽しい体 験学習ができまし た。 (1学年 野外アドベンチャー) Aチーム 「優勝」 ○6月12日(金) 青梅市総合体育館 多摩地区の特別支援学級が集い、球技大会(バスケッ トボール)が行われました。本校からは4チームが出場 しAチームは「優勝」しました。他のチームも一生懸命 取り組み大健闘しました。 【部活動】 敬称略 ■野球部 第8ブロック選手権大会 1回戦 vs福生一中(2-1)勝利 2回戦 vs羽村三中(2-3)惜敗 ■卓球部 都多摩地区春季大会 男子団体 第5位 男子ダブルス 森屋公徳(3-2)山下優人(3-2) 第2位 女子ダブルス 河内萌音(3-1)星野伊緒梨(3-2) 第5位 ■女子バレーボール部 準決勝リーグ第1位 決勝リーグ進出 【今月の主な予定】 7月 2日(木)東京都学力調査(2 年生) 実力確認テスト(3年生) 7月 3日(金)「社会を明るくする運動」駅頭活動 7月 7日(火)~9日(木) 小中合同あいさつ運動 7月10日(金)1.2 学年・5 組 保護者会 (1 年・被服室/2 年・体育館/5 組・5-4) 7月13日(月)3学年 保護者会(被服室) 7月15日(水)中神輿説明会(五日市会館) 7月17日(金)大掃除 7月18日(土)終業式 -2- (2学年 渋谷ハチ公前)
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