2015/10/20 「アメリカ」（合衆国）をを学ぶ理由・目的・世界の中での政治・経済的プレゼンスの大きさ・日本との浅からぬ関係・20世紀以降の産業技術と生活文化の大半を創出したのはアメリカ。 ⇒ 多くの教科書でとりあげられている，大学入試で出題頻度が高い・好き嫌いにかかわらず，20世紀以降の「近代化」とは，「アメリカ化」のこと自然的基盤・アメリカ地誌の目標 … まずは，アメリカの具体像を理解すること。 … 「アメリカ」の国づくりは，どんな理念と実践から生まれ，それはどのような国土空間の創出につながったか。・それを通して，世界の他地域や自国・自地域の「地域性地域性」への関心を開かせる。地域性・地域性の描出に用いられる「地理学」の見方や方法について理解を深める。・アメリカの特殊性と普遍性・世界の「先進地域」の代表としてアメリカを取り上げる。 ↑気候型，海流・しかしアメリカは，先進地域としては典型でも，その国土形成のプロセスや景観の特性は，「旧大陸」の諸国とはもちろん，他の「新世界」＝旧植民地の諸地域とも異なった性格を持つ。年降水量，卓越風 ⇒ … それは何か？ map １．植民地形成の3類型（a）土着システム搾取型・インド，東南アジアの植民地 … 熱帯農産物資源を求めて進出。その際，土着の社会的･文化的な支配システムが既にあったため，その上層部をコントロールすることにより，富を宗主国に収奪。 … 間接支配･分割統治（c）未開地占拠型・北アメリカ北アメリカにおいては，先住民の統一北アメリカ的社会機構は存在せず，・生産段階も狩猟採集と初歩的農業＝「未開」状態の部族社会で，人口も希薄。＋金銀・有用資源も当初は発見できず＋入植者の特徴 … 「支配」よりも「自立」 b）征服･略奪型・中南米 … 金銀・有用鉱物を求めて進出。その際，現地の文化をキリスト教的倫理に反する「野蛮」なものとして根こそぎ破壊し，その支配者層を虐殺。・一部の特権階級を頂点とする格差社会・現地人，強制移住させられたアフリカ人等との混血を通して形成された多文化・多民族の「るつぼ」的融合社会 ⇒ 歴史的抵抗の少ない社会＋自然的抵抗の少ない土地＋欧州の近代産業技術の直接導入＋自由経済競争の国土形成 ⇒ 「精神」が大陸スケールの地域空間の大枠を決した稀有な例 … 20世紀の人類が生み出した実験的・記念碑的な社会。 ★次の地名の位置を地図帳で調べて記入してみよう … Boston, New York, Philadelphia, Baltimore， Chesapeake湾, Pittsburgh， Erie湖， Michigan湖, Chicago, St. Louis, Atlanta, New Orleans, Dallas， Rio Grande川, Seattle， Columbia川, San Francisco, Los Angeles 2015/10/20 map ：奴隷州ながら合衆国を脱退せず West Coast ：遅れて南部同盟へ加入地域区分・黒字黒字：US統計局の地域区分黒字・色字色字：通称，歴史地域色字 Deep 南北戦争時の South 南部同盟州 1 ★地域形成のあり方を決定地域形成のあり方を決定づけた最大の決定づけた最大の要因づけた最大の要因は，要因は，自然環境よりも自然環境よりも，よりも，進出の目的。進出の目的。 ⇒ 地域形成は地域形成は人間の人間の意志の力でこそ。意志の力でこそ。