2015 年山寺通信 1 月号 駆ける羊 お茶櫓 新年あけましておめでとうございます。 雫茶 最近、海外から日本に旅行に来る旅行者が急増しています。日本に興味を持 水出し茶で香りと甘みのあるお茶が ち日本の生活、製品、食文化に対して感動を感じているようです。Made in できます。店頭でのパフォーマンス Japan の信頼感は、お茶にも広がっています。世界各国の茶店から茶器の注 で雑味の無いお茶の味を試飲しても 文がきます。海外の茶店のインターネットサイトを見るとよく研究している らいお茶のイメージを広げます。 ことが分かります。ただ海外では、日本茶については、いわゆる初物ですか 高さ 38cm/ @15600(税別) ら初歩的な知識で良いと思います。一方習慣になっている日本では、色々な (ガラスポット付きません) 切り口からお茶を考察すると、提案する茶器も多様な物になります。まずは 現代のお茶の位置です。お茶が本来持っている多様性と専門性、そしてそれ を売る茶の専門店、さらに日本茶だからできることを調べることにより茶の イメージを広げ、新しいファンを確保できると思います。当社としては、茶 器の方向性と多様化、そしてそれらの解説を補完するアシストペーパーを充 実していきます。 このように店頭に置いて気軽にお茶 を試飲してもらう。水滴の落ちるさま 現状分析 茶葉に対しいの欲求 茶葉の専門性と個別性 が注目されます YAMADERA & HARIO まずは、一般の人達が持っているお茶のイメージを知り、業者感覚との認識 このハリオのフィルターが味を作る ファインアミ の溝を埋めていくことが必要です。現代の日本人にはお茶はドリンクであり リーフまた紅茶まで幅広いくくりの中にあるのではないでしょうか。茶業者 が伝えたい情報は、時代背景と過去数年の歴史を考慮して正しい知識と忘れ られた習慣、不向きな習慣これらを整理する必要があります。基本的には、 渋い物、古い物、面倒な物等、負のイメージがかなり刷り込まれています。 米食も一時はかなり消費が減少しましたが、コンビニ等でおにぎりが売られ るようになって若い人達の支持を受けるようになり、各県の米の銘柄が競い ステンレスの また陶器製の飯炊き釜の人気もあり見直されています。茶もドリンクにより 板に極細の孔を 味のイメージが好転しました。 開けます。 健康面の知識から派生してお茶の成分構成については、カテキン、タンニン、 平面の穴ですから、目詰まりをなく洗い流 テアニン、グルタミンの解説がされていますが、実際にそれらの成分がどの 急須と完全密封のボトル すことが簡単です。円筒形ですので茶葉 ように味に作用するか、またどのようにして味として抽出されるのかの解説 オールシーズン水出しポット の開きも良いです。(リーズナブル価格) が足りないように思われます。これらの事は、専門店で売られるお茶の説明 に大きな意味(産地、製法、味わい)を持つと思われます。ある意味お茶は、す べてプライベートブランドのような飲料だと思います。時代背景から見ると 生活習慣の違いには、若い世代の嗜好や食物温度の違いがあります。冷たい ドリンクを飲んでいる世代に、玉露等のぬるいと感じる湯温が適切でしょう か。また今の子供たちはかなりの猫舌になっています。生活の中で無くなっ た習慣は、新しい学習として習得していきますが、目で確かめることである 蓋無急須 国産・中国製あります。茶の濃さ入れ具合分かります。 程度フォローされます。茶葉の量や濃さは、習慣により覚えますが、習慣の 渕がないから簡単に洗い流せます。 無い人でも見て目安を付けることができる。蓋無急須がよいでしょう。 日本茶の特徴 比較検討 蓋無急須といり器 茶香炉 日本茶は、蒸茶で揉捻してあるので比重が大きく、紅茶や中国茶より茶葉は 沈みます。茶器もそれらの事が経験から考察されて作られています。香りを 演出する茶香炉も、日本茶だけが焙じの香りが出ます。いり器では、色々な ティーバッグ専用急須、茶葉の抽出が丁度良い時 カップに注ぐ。 加工ができます。かなり茶葉も扱いやす物になっていますが、日本人の特性 ティーバックストッパー付 遊土里作 /中国製ポイポイ網付 からより便利に簡単にと言う欲求は常に起こってきます。 簡易性 ティーバック専門急須 現在手軽さが受けている緑茶ドリンクに対抗できる茶葉の淹れ方は、ティー バックだと思われます。ティーバックは、紅茶の茶商が見本茶を経済的に送 るのに布の袋に入れて送ったものを客がそのまま湯に浸して飲んだのが起源 だと言われています。簡易性があり、茶器の洗浄や茶葉の処分が楽なので紅 リーフは、ポイポイアミでいれます。 小ロット販売ができます。 店頭で勧めやすいです。 茶葉の始末が良い、好みの 茶葉を選んで自分流ティー バックを作る。 茶の普及にはかなり貢献したと思われます。ティーバック専用の急須も徐々 茶葉を加工する簡単ツール。 に急須の地位を確保しつつあります。さらにお茶のアレンジも紅茶では早く ほうじ茶を作たり、古いお茶 から行われています。高級茶が貴族等富裕層に広がり下級茶が労働者層に広 を再加熱、落花生や珈琲にも がりましたが、低価格の紅茶は渋みが強いのでミルクを入れて飲む習慣が広 使えます。 がりました。今話題の国産ウイスキーはこの 30 年で四分の一まで落ち込んで ティーバックは、既製品だけで茶葉を選べないと言う欠点があります。 さらに急須も帯網等のステンレスメッシュの網から、ステンレス板のファインア それを補完するためにお茶パックの販売を小ロットにして卸売りしま ミに移行していくと思われます。当社では、安い製品を開発しました。 す。利便性があり普及すると思われます。 いましたが、現在炭酸割飲み方により若い世代に復活しつつあります。
© Copyright 2024 ExpyDoc