平成 27年度事業計画

平 成 27 年 度 事 業 計 画
基本方針
当財団の定款に示されている清水港を中心に広く全国における海事に関する資料を収集、
保存、及び展示し、清水港の歴史的変遷を紹介することにより、海事関係者に対する海事
知識の普及を図るとともに、地域住民の海事思想の高揚を図り、もって清水港の発展と振
興に寄与することを目的とする」にのっとり、清水の発展と地域住民のアイデンティティ
が港と不可分であり、
「海と人、生活を結びつける港」の意義を深く伝え、広めていく市民
への文化の発信拠点として機能していくことを使命と考えております。
そこで、地域の歴史や民俗を含めた海事関係事業を中心とし、当地域に縁をもつ作家の
紹介も含めて博物館事業を展開しています。また、周辺住民との交流はもとより、将来を
担う子どもたちへの学習と情報提供を行う拠点としての事業も模索しております。
とりわけ本年度は常設展示の改修事業を計画しています。平成3年5月3日に財団法人
清水港湾博物館となり、現在の煉瓦づくりの施設となりました。これ以来、平成 12 年度
に第3展示室の一部改修を経ていましたが、今回は、常設展示室の全体的な見直しを図っ
てまいります。
今後とも、設立の趣旨及び財団の設置目的を達成するため、より港湾の活性化にも寄与
することができる事業を推進してまいります。
今年度の事業について
(1) 展覧会事業
当館の展示事業は、通常基本となる海事関係を1階の「常設展示室」で紹介し、企画
展示を2階の「企画展示室」で実施しています。今年度も以下の企画展を計画していま
す。
・企画展「愛と生の讃歌 -日本画家村松秀太郎作品展-」
4月25日(土)~6月28日(日)
静岡出身の日本画家・村松秀太郎氏の初期から現在までの作品を紹介します。
・企画展「和船と船大工」
7月4日(土)~9月6日(日)
和船の設計図や船大工道具、和船を描いた絵馬などにより、和船を造る技術を紹介
していきます。
・企画展「蘭字と印刷
-お茶ラベルの変遷-」
9 月12日(土)~11月1日(日)
明治時代からお茶の海外輸出用茶箱に貼られた木版による蘭字は次第に印刷ラベ
ルへと変わっていきました。
展示では蘭字とともに静岡の印刷の変遷を紹介してい
きます。
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・特別展「遠江の古刹 可睡斎と富永コレクション」 11月7日(土)~1月3日(日)
富永家は武田信玄の侍医を務め、江戸時代には袋井で庄屋も勤めていました。徳川
家康文書や刀剣類を含めた、富永コレクションを紹介します。また、同時に可睡斎
の徳川関係資料と西有穆山や秋野孝道など歴代住職の墨跡も紹介します。
・企画展「田代 卓の仕事展」
1月9日(土)~2月28日(日)
広告・絵本・ポスター・雑誌などいろいろな分野で活躍している田代卓氏の 30 年
間の仕事を紹介します。
・企画展「徳川将軍家の図書館」
3月5日(土)~4月17日(日)
静岡には2か所に徳川家の蔵書が保管されています。鈴木与平家から寄付され、清
水中央図書館で保管されている 15 代将軍の徳川慶喜家の蔵書と、県立中央図書館
が保管する徳川幕府の蔵書群で、徳川将軍家の図書を紹介します。
(2) イベント事業
特別展・企画展の理解を深めるために、補助として講演会、実演会などを実施してい
きます。また、年 2 回の歴史講演会(柴田利雄慶応義塾高等学校名誉教諭)や現代史講
座(山田吉彦東海大学海洋学部教授)を開催し、文化史や現代史の理解を深める事業を
実施していきます。また、恒例となっている年2回の「清水みなと寄席」に加え、キャ
ンドルナイトも開催していく予定です。
(3) 教育事業
学芸部長講座として隔月毎に歴史や民俗、美術史にまつわる講話を開催する予定で、
常設展や企画展を補助する事業としていきます。
また、夏休み期間中には 10 人を限度として静岡市周辺の大学生を対象とした学芸員
の実習を行っています。この事業は登録博物館に求められる事業であり、文化財保護や
美術への啓蒙活動の一環としても実施していきます。
(4) 資料収集調査研究事業
清水港と港湾関係資料を積極的に調査収集していきます。大正時代以前の資料は年々
難しくなってきているが、常設展示の充実には欠かすことができない事業です。また、
今後は系統だった資料の収集が必要と考えられます。
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