市町支援の本格展開に向けて - 兵庫県まちづくり技術センター

市町支援の本格展開に向けて
~平成 27 年度から組織を拡充し4つの取り組みをスタートします!~
公益財団法人 兵庫県まちづくり技術センター
技術力が質的・量的に不足する市町では、橋梁等インフラの急速な老朽化の進行、大規模災害直後の
復旧・復興に対し、各市町単独での対応が極めて困難な情勢となっています。また、人口減少・超高齢
化社会を迎え、県下各地域が特徴を活かした自律的で持続的なまちづくりの機運が高まる中、市町と
地域住民とが協働で行うまちづくりを積極的に推進していくことが必要となっています。
このため、公益財団法人 兵庫県まちづくり技術センターでは、平成 27 年度から市町支援の体制を
一層強化するため組織の改編を行うとともに、これまでに発表した3つの取り組みに加えて、4つ目
の取り組みとして「住民主体のまちづくりへの支援」をスタートします。
記
1.組織の改編
市町業務を集約し業務の効率的な執行を図るため、都市整備部をまちづくり推進部に改め、その下
にまち計画課、まち整備課、市町計画課、市町業務課を配置する。
2.住民主体のまちづくりへの支援
取組4 ひょうごまちづくり発掘支援事業の創設
住民と市町が協働で行うまちづくりを積極的に掘り起こし、当センターの経験・技術を活かし支
援することで事業化を促進する。
「まちづくりアドバイザー」
「まちづくりコンサルタント」を派遣し、まちづくりへのアドバイスや
まちづくり計画策定の支援を行う。
3.参考(これまでに発表した老朽化対策支援、災害復旧・復興支援)
(平成 27 年1月 20 日 記者発表)
取組1 橋梁定期点検の地域一括発注支援
当センターが市町から橋梁定期点検業務を受託。センターが複数市町分の業務を一括して点検業
者に発注するとともに、点検成果の横断的チェックを実施する。
その結果、点検成果のバラツキが無くなり精度向上やスケールメリットによるコスト縮減を図る
ことが可能となる。
取組2「ひょうご橋守隊」の創設
道路橋点検士等の専門的資格を有する「ひょうご橋守隊」(県土木技術職OBによるボランティア)
を創設し、技術職員・経験が不足する市町に対して、老朽橋梁等の観察を無償で実施する。
取組3「緊急災害復旧支援派遣隊」(ひょうごE-DASH)」の創設
昨年8月の丹波豪雨災害での教訓と経験を踏まえ、センター内に災害支援等に精通した職員で構成
する派遣隊を創設。発災直後に市町に派遣し、迅速な初動対応、円滑な災害復旧着手、復興計画の
策定など復旧・復興への一貫した支援を行う。
地方創生、老朽化対策及び災害復旧・復興への市町支援の本格展開に向けて
組織改編
都市整備部をまちづくり推進部に改編
【背景等】
○市町業務の急増
・橋梁等の基盤施設の老朽化の加速、道路法改正による施設点検の義務付け等により老朽化対策(計
画、点検、評価、設計、補修等)業務が急増する他、局地的豪雨による深刻な土砂災害などの緊
急対策、復旧業務等が今後増加する。
・人材、財源、技術力が質的、量的に不足する市町ではこれらへの対応・体制が不十分であり、計
画も含めたマネジメントの支援の要望がセンターに多数寄せられている。
○センターの持続的な市町支援体制の整備
・現行の建設技術部が市町建設工事支援を所管しているが、県業務を主体とする中では今後増加す
る市町業務に対応できない。
・現行の都市整備部ではまちづくりの計画、設計、工事の一連の業務のマネジメントを従来から行
ってきており、市町建設工事支援と合わせて所管することで、市町支援の窓口が明確になり市町
からの信頼の置ける体制整備が可能になる。
【改正内容等】
○現 行
建設技術部が県、市町の建設事業を所管し、都市整備部が市町のまちづくり、区画整理事業等を
所管している。
○改 正
建設技術部が県事業を所管し、まちづくり推進部(都市整備部を改称)が市町事業を一括して所
管する。
○メリット
・市町業務を一元化して効率的に対応するとともに、災害時やピーク時における即応的、集中的対
応が可能になる。
・市町支援の窓口の一元化により市町との持続的な信頼関係が構築される。
平成27年度 兵庫県まちづくり技術センターの組織体制
現 行 (H26)
変更後 (H27)
総務課
総務部
財務第1課
総務課
総務部
財務第2課
財務第2課
企画・研修課
企画部
財務第1課
企画調整課
(公財)兵庫県まちづくり技術センター
【参考資料】
取組4ひょうごまちづくり発掘支援事業の創設(予算額 C=3,200 千円)
【背
景】
人口減少・少子高齢化時代を迎え、①都市再生、コンパクトシティの形成に向けた市街地整備
②来るべき大災害に備えるまちづくり③地域の活性化と住みよい地域環境づくりやまちの魅力
づくりが求められており、住民、市町の協働による取り組みと専門家による支援の必要性は高
まっている状況にある。
一方、センターでは、阪神・淡路大震災以降、まちづくり支援事業を実施するなか蓄積し培っ
てきた住民主体のまちづくり支援の経験とまちづくり専門家に関する情報を有しており、これ
を有効に活用するなど、上記のまちづくりの推進を図る体制が整っている。
【事業の目的】
住民と市町が協働で行うべきまちづくりを積極的に掘り起こし、支援することで事業化等を
促進する。なお、状況に応じてまちづくり専門家を「まちづくりアドバイザー」、「まちづくり
コンサルタント」として派遣し、住民と市町による協働の取り組みを促進する。
【支援内容】
①発掘支援地区の選定
年度当初に以下に関する事項について市町に照会を行い、支援地区を選定する
・具体的にまちづくりの取り組みを予定している地区への派遣要望
・市街地整備の課題、地域活性化・魅力づくり等の課題のほか、まちづくりの現況等
②まちづくりアドバイザー派遣
・市町担当部署にまちづくり専門家を派遣し、地区での協働のまちづくりに向けた戦略づくり
をアドバイスする。
・地区にまちづくり専門家を派遣し、協働のまちづく
りの初動期に必要なアドバイスを行う。
③まちづくりコンサルタント派遣
・まちづくり専門家を派遣し、地区のまちづくり計画
を策定する。
・地区住民と市町担当との協議により作業を進めると
ともに、地区住民への周知、合意形成等を支援する。
企画部
情報管理課
情報政策課
技術第1課
技術第1課
技術第2課
建設技術部
技術第2課
建設技術部
資産管理・市町業務課
まちづくり専門家派遣(イメージ)
【ひょうごまちづくり発掘支援事業の流れ】
施設課
施設課
下水道企画課
下水道事業部
下水道企画課
下水道管理課
下水道事業部
下水道管理課
まち計画課
都市整備部
まち整備課
ー
まちづくり計画課
セ
ン
タ
まちづくり推進部
区画整理課
ステップ1
ステップ2
○支援地区の選定( 掘り 起こし )
○ま ちづく り ア ドバイザー派遣
○ま ちづく り コンサルタント派遣
・派遣専門家のコーディネート
・派遣専門家のコーディネート
・派遣計画の協議・立案
・派遣計画の協議・立案
・初動期のアドバイス(動機付け)
・派遣業務の委託契約
・実施、立会い
・実施、立会い(技術支援)
○ま ちの課題( ま ちづく り の発意)
○ま ちづく り の研究会等
○ま ちづく り への取り 組み
・老朽、密集の解消
・有志と市町による勉強会
・地区の現況・課題の調査
・防災まちづくり
・今後の展開方法の検討
・まちづくり方針の検討
・施設整備、基盤整備
・地区住民への呼びかけ
・まちづくり計画の検討
・まちづくりの
課題調査
・専門家派遣
要望の照会
市町計画課
・支援地区、
派遣地区の
選定
・活用提案
市町業務課
ステップ3
企画調整課
埋蔵文化財調査部
調査第1課
埋蔵文化財調査部
調査第2課
企画調整課
調査課
整理保存課
整理保存課
阪神、播磨、但馬、丹波、淡路
事務所
※播磨・建設技術第2課は佐用町
阪神、播磨、但馬、丹波、淡路
事務所
※播磨・建設技術第2課は姫路に統合
武庫川、加古川、揖保川流域
下水道管理事務所
武庫川、加古川、揖保川流域
下水道管理事務所
地
区
住
民
・
市
町
・まちの活性化、魅力向上
・災害復旧 など
まちづくり協議会の立ち上げ
まちづくり計画(構想)立案
事
業
化
検
討
・
事
業
実
施